輝きが向こう側へ!

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【ネタバレ・感想】これだけスポーツをリアルに再現した映像作品はそうそうない『THE FIRST SLAM DUNK』

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タイトル:THE FIRST SLAM DUNK
監督・脚本・原作:井上雄彦 音楽:武部聡志
作画監督・キャラクターデザイン:江原康之
キャスト:宮城リョータ/仲村宗悟、桜木花道/木村昴 他
配給:東映 公開日:2022年12月3日 上映時間:124分

主将である赤木剛憲を筆頭に、宮城リョータ、桜木花道、流川楓、三井寿ら神奈川県立湘北高校バスケ部のメンバーたちは「全国制覇」を目標に掲げ、バスケと向き合っていく。

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これだけスポーツをリアルに再現した映像作品はそうそうない

 かつて放送されていたTVアニメシリーズの声優陣から全員変更されるという、TVシリーズのファンの方にとってはデメリットと言える情報が先行し、それ以外の情報はほとんどない状況のまま公開へ。どうなることかと思っていたのですが、そんな動向は関係なしに、公開2日目に観に行きました。

 本作がCGアニメーションであることは知っていたのですが、これが相当手間をかけて作られたらしく、CGアニメ特有の不気味の谷はなくて、原作テイストを再現した映像となっていました。どうしても手描きアニメーションの場合、スラムダンクであればバスケットボールというスポーツの動きを再現するのは、知識もそうですし、実戦を経験していないことには、嘘を描いてしまいがちで実際の動きを再現することは難しいです。それが、モーションキャプチャーを活かした映像作りで、要所要所の見せ場をカットごとに見せるのではなく、リアルタイムに進行するバスケットボールというスポーツを臨場感抜群に再現。正に試合を観ている感覚に陥いったことには驚かされました。これまでの映像作品において、これだけスポーツをリアルに再現した作品はそうそうないのではないでしょうか。クライマックスでは、スポーツ観戦する一観客としてただただ応援してしまいました。

 

主人公は桜木花道ではなく、ナイーブな性格になった宮城リョータ

  話の中身としては、TVアニメシリーズでは途中打ち切りのため描かれなかった山王戦がメインのお話。そして、主人公は桜木花道ではなく、宮城リョータに変更されています。リョータについては性格についても変更されていて、お調子者のイメージがありましたが、そんなイメージは全く感じさせない、ナイーブな性格に。これについては、兄との別れ、親とのすれ違いといった、闇を感じさせるバックボーンが描かれたので、性格変更も仕方なしかと。TVシリーズよりも、年相応なキャラクターでしたので、新たにリョータを演じることになった仲村宗悟さんのナイーブな演じ方にマッチしていたと感じました。ここで声優交代についてですが、最初のうちは桜木花道の声に正直慣れなかったものの、観ていくうちに気にならなくなりました。そもそものイメージからすれば、そうイメージからかけ離れた声ではないのですが、前任者のイメージが強すぎたのでしょう。(草尾さんも草尾さんで最初は違和感があったような、遠い記憶)他のキャストについては、それほど違和感はありませんでした。(特にゴリ)


新人映画監督、井上雄彦さんの今後に期待

 本作の監督を務めたのが原作者である井上雄彦さん。原作者が監督したアニメ作品はいくつかあれど、ここまで大成功を収めたパターンは初ではないでしょうか。この映画を見終わって最初に思ったことは、これから井上さんは映画監督としてやっていくのではないかということ。自身が漫画で描いていたことを、動画でこれだけ再現できる才能があるのであれば、2作目、3作目と観てみたくなるというもの。本人としても手応えを感じていたのでは?新人映画監督、井上雄彦さんの今後に期待です。


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