輝きが向こう側へ!

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思いついたことをそのまま記事にしている何の脈略もないブログです。アニメやゲームの感想等を掲載。

【ネタバレ・感想】TVシリーズとしてじっくり観たかった『響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~』

タイトル:響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~
監督:石原立也 脚本:花田十輝 音楽:松田彬人
キャラクターデザイン:池田晶子
キャスト:黄前久美子/黒沢ともよ、久石奏/雨宮天 他
配給:松竹 公開日:2019年4月19日 上映時間:1時間40分

響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編 (宝島社文庫)
 

昨年度の全日本吹奏楽コンクールに出場を果たした北宇治高校吹奏楽部では、2年に進級した黄前久美子(声:黒沢ともよ)と3年生の加部友恵が4月から新しく入った1年生の指導に当たることに。全国大会に出場したとあって多くの新入部員を迎えるなか、低音パートには、一見、何の問題もなさそうな久石奏(雨宮天)、周囲と馴染もうとしない鈴木美玲(七瀬彩夏)、そんな美玲と仲良くしようとする鈴木さつき(久野美咲)、自身のことを語ろうとしない月永求(土屋神葉)の4名がやって来る。サンライズフェスティバルやオーディション、そしてコンクールと、全国大会金賞を目標に掲げる吹奏楽部では問題が次々と勃発。北宇治高校吹奏楽部の波乱の日々が始まる……。

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冒頭、『たまこラブストーリー』でも始まったのかと

 これまで劇場版として、主人公である黄前久美子が1年生の頃の内容を描いたTVシリーズの総集編が2作品がありましたが、本作では久美子が2年生に。TVシリーズの総集編としてではなく、完全新作劇場版として公開されました。自分は21日のMOVIX京都舞台挨拶付上映で鑑賞したのですが、高坂麗奈役の安済知佳さんが、大吉山でのシーンで麗奈が着ていた服装で登場。あんなドレッシィな格好であの山に登ったのかと、とても印象的な服装でしたので、登場されてすぐ服装のことに気付いたのでした。舞台挨拶の内容としては、京都の話題が多く、数日前に加藤葉月役の朝井彩加さんが京都に来ていた話や、石原立也監督からは駅でのアナウンスのリアリティの話があり、これに対しては拍手が起こっていました。上映後舞台挨拶の際には、これまで数多くの劇場に足を運ばれていて疲れが溜まったのか、久美子役の黒沢ともよさんは、ちょっとしたことでも笑い出してしまう状態に。安済さん、朝井さんは話すことがまとまらず。そんな中でも、まとめ役として川島緑輝役の豊田萌絵さんが最後の砦として頑張っておられました。

  冒頭から、久美子とその幼馴染である塚本秀一とのシーンが。『たまこラブストーリー』が始まったのではないかと思うぐらいに、らしくないシーン・演出となりました。そもそも久美子にその気がないことをTVシリーズでは、ずーと描いていたと思うのですが、ここにきてようやく進展が。修一とのシーンが度々挿入され、付き合うという距離感になったことで、今までにない久美子のリアクションが見られたのは面白かったなと。距離感というと、駅のベンチでの2人の距離感。それを観て、進展しててもその距離感は相変わらずなのかと、ガッカリするような、安心するような複雑な気持ちに。

 

標準語での掛け合いに違和感を覚える

  これまでの久美子と田中あすかとの掛け合いと同じく、久美子と久石奏の掛け合いが脚本の基軸と感じました。しかし、この掛け合い。何か違和感を覚えるので、それが何故かと映画を見終わってからしばらく考えていたのですが、これは標準語でのやりとりだったからかなと思いつきました。原作では関西弁。原作は読んでいないのですが、奏の様なキャラクターは京女特有のハンナリしつつもネチネチとした喋り方が本来の姿なのではないかなと。そちらの方が嫌らしさが出て、役としてハマるはずだと思ったのです。それをうまく翻訳できていない点が、違和感を覚えた理由なのではないかと考えました。しかしながら、関西弁にしたところで、奏がさらに嫌みを感じるキャラクターになってしまうので、これはこれで標準語のままが丁度良いのでしょう。関西弁ではイライラして観ていられなかったかもしれませんからね。


長尺の演奏シーンで毎回思うこと。

 クライマックスでは、いつもの長尺の演奏シーンが。毎回思うのですが、この演奏シーンで間を持たせる演出は大変だろうなとつくづく思うのです。尺の長さもそうですが、壇上にいる人数が多い時点で、それを全て動かすのは手のかかる作業であり、かつ、音楽経験者が観ても不自然にならないような楽器の演奏描写を再現する必要がある。さらには、観る者を引き付ける演出になっていなければならない。作り手側の立場を考えますと胃が痛くなります。今回の演奏シーンですが、カット割りが多く、今まで以上に魅せる演出になっていたなと感じました。『リズと青い鳥(昨年公開作品)』本編とはまた違った形での演奏シーンが観られる。この時点でも熱いものがありましたが、演奏シーンでの魅せ方のノウハウが出来てきたのだろうなと感心しながら観させてもらいました。



正直なところ、TVシリーズとしてじっくり観たかった

 TVシリーズ1期2期と描いてきた1年目の内容を、2年目は1本の劇場版として100分という上映時間で構成。さすがにこれでは原作の内容を収めることはできませんので、あくまで久美子視点のお話としてまとめられています。本作では後輩である1年生組が登場するのですが、久美子と同じユーフォパートである奏との話が中心に。他の1年生組との関係性が薄いので、些細なことで揉め事になった時に、何でそこまで揉めるの?と疑問を覚えてしまうのですが、作中にあるちょっとしたヒントを基に、一応理解できるような作りにはなっています。とはいえ、深く知るには原作を読むしかなさそうです。

 部活の1年間の周期で行われるイベントごとはそうそう変わるものではないので、大筋の内容についても変わりません。1年間のスケジュールを俯瞰で見てしまいますと、毎年淡々とイベントごとが進んでしまうのだと感じてしまうのですが、学生時代はそれが濃密に感じられるもの。それがTVシリーズ1期、2期で丁寧に描かれていたからこそ、そう感じられていたのではないかと思います。この久美子視点の『誓いのフィナーレ』と、鎧塚みぞれ視点の『リズと青い鳥』が同じ時期の内容となりますので、この2作品で原作の内容をある程度カバーしているものの、TVシリーズとしてじっくり観たかったなというのが正直な感想でした。群像劇として『響け!ユーフォニアム』が自分は好きなんだろうなと、改めて実感。続く、3年生編に思いをはせつつも、その前にちょっと時間を巻き戻せないかなと思うのですが。さて、どう進んでいくのやら。

【ライブレポート】最後の最後のライブでようやく気付けたもの『Wake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~』

イベント詳細

Wake Up, Girls! FINAL LIVE
~想い出のパレード~

開催日:2019/03/08
    開場17:30 開演18:30
会 場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県)
料 金:8,900円
出演者:吉岡茉祐(島田真夢役)、永野愛理(林田藍里役)、田中美海(片山実波役)、青山吉能(七瀬佳乃役)、山下七海(久海菜々美役)、奥野香耶(菊間夏夜役)、高木美佑(岡本未夕役)

出演者感想まとめ


意外な一面が見られた公開リハーサル

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 平日の金曜日。朝から埼玉へ向かい、そのまま会員限定の物販列に並びました。パンフレットとブロマイドでも買おうかなと思っていたのですが、ブロマイドは直前で売り切れ。隣の方は買えていたので、本当に直前のことだったのでしょう。とりあえずパンフレットのみ確保しました。その後、公開リハーサルに参加するための本人確認をしてもらうことに。ここで首にかけられるパスを頂きました。これはちょっとした記念品に。

 公開リハーサルについてですが、アリーナとスタンド200LV前方の席を使用。2,600人が参加されていたようです。後方がガラガラだったのですが、WUGのライブツアーで最高のキャパであった大宮ソニックシティ大ホールを少し超える人数が集まっていたのでした。リハーサルがスタート。WUG新章『7 senses』の衣装を身に纏い、舞台袖から恐る恐るといった感じで出てきたメンバーたち。最後の単独ライブのステージである、さいたまスーパーアリーナの光景に驚きの表情をしていたのが可愛らしかったでした。公開とは言え、一応リハーサルなので、1曲歌い終わると音の調整を依頼したりするのですが、奥野さんが申し訳なさそうなオジサン口調で「すいません、すいません…」と、小声になりながら音の変更を依頼されていたのは、ここにきて新たな発見でした。このリハーサルでは、本公演で披露された曲はもちろんのこと、この場かぎりとして、I-1clubの曲である『止まらない未来』『リトル・チャレンジャー』を披露。この曲については、昨日ダンスの振りを起こし直したというのですから、大変な中、2曲も披露して戴き有難うございました。本編ではMCパートが少ないとのことで、話される場面が多く、和やかムード。1時間弱で公開リハーサルが終了しました。


これが最後の伸び代と思うことに

  さいたまスーパーアリーナ アリーナモードでの本公演、会場に集まったのは13,000人。500LVの奥の方は暗幕がかけられていましたが、これが最後の伸び代と思うことに。自分の席はC3ブロック前方。メインステージからのびた花道の先、センターステージが良く見える位置。ライブ中、センターステージから発射された金テープの射角からうまいこと外れたのは残念ではありましたが、ライブを観るのには良席でありました。

 最後の影ナレ担当は、丹下社長(日髙のり子さん)・松田マネージャー(浅沼晋太郎さん)・早坂プロデューサー(鈴村健一さん)の3人。声の出演だけとは言え、これまでWUGの活躍を見守り続けてきたこの3人の声が、最後のライブで流れたというのはうれしいものです。


セットリスト(全32曲)

M01:タチアガレ!
   Wake Up, Best!(15/03/18)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・編曲:神前暁
   歌:Wake Up, Girls!

M02:16歳のアガペー
   16歳のアガペー(14/12/03)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:Wake Up, Girls!

M03:7 Girls War
   7 Girls War(14/04/23)より
   作詞:辛矢凡
   作曲:神前暁、田中秀和
   編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!

M04:ゆき模様 恋のもよう
   恋?で愛?で暴君です!(17/05/24)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一

   歌:Wake Up, Girls!

M05:言の葉 青葉
   言の葉 青葉(14/02/26)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:岡部啓一
   歌:Wake Up, Girls!

M06:One In A Billion
   One In A Billion(17/08/09)より
   作詞:藤林聖子
   作曲:渡辺未来
   編曲:R・O・N
   歌:Wake Up, Girls!

M07:素顔でKISS ME
   少女交響曲(15/08/26)より
   作詞:只野菜摘
   作曲:田中秀和
   編曲:広川恵一
   歌:Wake Up, Girls!

M08:恋?で愛?で暴君です!
   恋?で愛?で暴君です!(17/05/24)より
   作詞:畑亜貴
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!



<キャラソンメドレー>

M09:ハジマル
   Character song series 島田真夢(14/09/23)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:吉岡茉祐

M10:可笑しの国
   Character song series 永野愛理(14/10/01)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:高橋邦幸
   歌:永野愛理

M11:ステラドライブ
   Character song series 七瀬佳乃(14/12/03)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:青山吉能

M10:スキキライナイト
   Character song series 菊間夏夜(14/11/05)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:帆足圭吾
   歌:奥野香耶

M11:オオカミとピアノ
   Character song series 久海菜々美(14/11/05)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:山下七海

M12:歌と魚とハダシとわたし
   Character song series 片山実波(14/10/01)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:永谷喬夫
   歌:田中美海

M13:WOO YEAH
   Character song series 岡本未夕(14/09/03)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:高木美祐

M14:Non stop diamond hope
   Character song series3 島田真夢(17/12/20)より
   作詞:吉田詩織
   作曲:深澤祐貴
   編曲:ハマサキユウジ
   歌:Wake Up, Girls!


M15:ワグ・ズーズー
   Wake Up, Best!(2015/03/18)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:高橋邦幸
   歌:Wake Up, Girls!


M16:HIGAWARI PRINCESS(ALL PRINCESSES Ver.)
   Character song series2 島田真夢(16/09/28)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:Wake Up, Girls!

M17:スキノスキル
   スキノスキル(18/02/28)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!

M18:僕らのフロンティア
   僕らのフロンティア(16/11/25)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:Wake Up, Girls!

M19:7 senses
   7 senses(17/11/29)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!

M20:極上スマイル
   極上スマイル(14/02/26)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!


M21:雫の冠
   雫の冠(17/11/29)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:岡部啓一
   歌:Wake Up, Girls!

M22:少女交響曲

   少女交響曲(15/08/26)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!

M23:Beyond the Bottom
   Beyond the Bottom(15/12/09)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!

M24:海そしてシャッター通り
   Wake Up, Best! MEMORIAL(19/01/23)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:高橋邦幸
   歌:Wake Up, Girls!

M25:言葉の結晶
   Wake Up, Best! MEMORIAL(19/01/23)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:Wake Up, Girls!

M26:土曜日のフライト
   Wake Up, Best! MEMORIAL(19/01/23)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!

M27:さようならのパレード
   Wake Up, Best! MEMORIAL(19/01/23)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:神前暁
   歌:Wake Up, Girls!


EN1:SHIFT
   スキノスキル(18/02/28)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:Wake Up, Girls!

EN2:地下鉄ラビリンス
   Beyond the Bottom(15/12/09)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:Wake Up, Girls!


EN3:TUNAGO

   恋?で愛?で暴君です!(17/05/24)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:Wake Up, Girls!

DEN:Polaris

   Wake Up, Best!3(18/03/28)より
   作詞:Wake Up, Girls!
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!

TEN:タチアガレ!
   Wake Up, Best!(15/03/18)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・編曲:神前暁
   歌:Wake Up, Girls!


 『タチアガレ!』で始まり、『タチアガレ!』で終わるのだろうなと予想していましたが、その通りの内容に。これは多くの方が予想されていたのでは。WUGの歴史を順々に振り返りながら、タイアップ曲やソロ曲、『Wake Up, Best! MEMORIAL』の新曲4曲等を披露。その中で『SHIFT』が入ってきたのは意外でしたが、個人的にまだライブで聴けていなかった1曲が最後の最後で聴けたので、有り難い選曲となりました。


制服姿での登場

  おそらくファイナルツアーの合間に撮影されたのであろうオープニングムービーが流れました。制服姿の皆さんが各地方(出身地)からSSAに向かうといった内容。そして、1曲目『タチアガレ!』はその制服姿での披露に。劇場版、TVシリーズ1作目の頃は制服姿で実際にステージに立たれていましたし、最近では舞台でのお芝居でもこの姿。個人的には初めて観たライブの衣装でしたので、過去を思い出し、これが最後になるのかとコールする声も震えてしまいました。とはいえ、しんみりした気持ちになったのはこの序盤と終盤ぐらいで、思いのほかライブそのものを楽しむ事ができたのでした。

 

光の行方

  『One In A Billion』では、7つではなく8つのスポットライトが。1つは誰もいない場所を照らしていて、これはMay'nさんの為の光なんだなと、すぐに気付きました。これは粋な演出。キャラソンメドレーではトロッコを使用し、各メンバーがアリーナ席の通路を移動しながらの披露に。こうなると、手持ちのサイリウムの色を近くにいるメンバーカラーに変えることになるので、スタンド席から見下ろすと面白い光景になっていたのではないかと思われます。キャラソンを歌う際は1人で歌うので、その他の歌っていないメンバーが近くにいた場合は、振りを真似したりするところが観られたのでした。(自分が見たのは『WOO YEAH』での田中さん)『Beyond the Bottom』では、明るく照らされた花道を「WUG最高!!」と言って駆け抜けていく田中さんの姿が神々しく見えました。


さようならするための新曲

  これまでの空気感が一気に変化した瞬間。ファイナルツアーのPART IIIで各公演1回ずつ披露されてきた、新曲4曲を一挙披露。4曲立て続けに披露する事は、ファイナルライブである『思い出のパレード』を開催した意味に繋がるものだと思います。これを聴きに来たといっても過言ではないです。この場で1回かぎりの初披露というやり方もあったかと思うのですが、ファイナルツアーでメンバーはもちろんのこと、聴く側の練度もあげていったことは大きかったのでは。これまでのライブを共にしてきた方にとっては、一緒に作り上げてきたという意識を持ちながら参加できたでしょうし、この場で初めて観たという方にとっても、新曲だけれども完成度の高いものが観れたという満足感があったことでしょう。


てがみ

  ダブルアンコールをうけて、『Polaris』の衣装で再々登場。いつもみんなから貰うお手紙を私たちからとのことで、手紙が読まれました。初っ端から、様々な人へと「ありがとう」を伝える高木さんに泣かされるという。「WUGを見つけてくれて、ありがとう」の言葉には、人それぞれの瞬間が脳裏に浮かんだのではないでしょうか。その後も、涙ながらにメンバーからの手紙が読まれていったものの、奥野さんの、青山さんが合宿中のジョギングで迷子になったエピソードを話されて笑いが。こういう場面でも笑いの空気が存在するのが、WUGらしい。各メンバーの手紙の内容については、ファミ通さんが詳しくレポートされていますので、思い返したい方、内容を知りたい方はそちらをご覧ください。



最後の最後のライブでようやく気付けたもの

  思い返してみますと、最後のライブだからといって過去のライブであったような、様々な過去映像を流して泣かしにくるような露骨な演出はありませんでした。MCパートで、手紙を読むというラストライブならではの演出はあったものの、純粋にWUGのライブを楽しんでもらう構成。ダブルアンコールは『Polaris』。WUG新章がなかったら7人で作り上げたこの曲はなかったかもしれない。ある意味では、7人で作り上げたWUG新章だったのかもしれません。トリプルアンコール『タチアガレ!』。涙を流してはいたけれども、みんな笑顔でした。

 この最後の最後のライブでようやく気付けたのが奥野さんの魅力。心の奥底にある熱い気持ちがありながらも、あまり前に出ないようにしていたのか、存在感をあえて消していた感じがあったのが、この日に限っては輝いて見えたのが驚きでした。これは自分が見ていなかっただけなのかもしれません。ですが、そうでなかったとしたら、吹っ切れた何かがこの日の輝きを作ったのだと思います。



一瞬で終わってしまったお見送り会

  終演後にはお見送り会が。この会に参加する方も一旦、外に出るように促されたので、遅れて外に出ることに。人でごった返したSSAの通路。後ろからどこかで聞いたことがあるような声が聞こえてきました。「最高だった!」とライブの感想を興奮気味に話す声が、ゾンビランドサガの二階堂サキに聞こえる。世の中似た声の方がいるものだなと後ろを振り返ってみたら御本人。一緒にいた方から制止されるぐらいに話をされていたのですが、ハキハキされた声なのでバレバレなのでした。やっぱり裏表がない方なんだなとうれしい気持ちになりながら、Aゲートから外へ。そして、Uターンする形で再びAゲートから中へ。特に説明がなかったのですが、Aゲートから進み、ぐるりと回ってBゲート出口付近でWUGメンバーがお見送りする形なのでした。数十分ほどかけて、WUGメンバーのもとへ。青山さんから始まり高木さんに終わる並びだったのですが、急いでいたのかスタッフの方に押されてしまい、青山さんから高木さんにワープする形に。待った時間とは対照的に、あっけなく一瞬でお見送り会が終了したのでした。

 このお見送り会の待ち時間に、周りの方が話されていたのですが、その話の内容は、全く解散の実感がないということ。もちろん、それぞれの活動は続いていくので、引退するわけではありません。自分自身、このライブが終わったら呆然とした感じになるのかなと思っていたのですが、そういうことは全くなく、良いライブに参加できたなとの思いで、すっかり暗くなった道を歩いてホテルへと向かったのでした。

 そして、翌日のさいたま新都心駅にて__。

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【ネタバレ・感想】現代の新宿を舞台に復活『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』

タイトル:劇場版シティーハンター
     <新宿プライベート・アイズ>
総監督:こだま兼嗣
脚本:加藤陽一 音楽:岩崎琢
キャラクターデザイン:高橋久美子、菱沼義仁
キャスト:冴羽獠/神谷明、槇村香/伊倉一恵 他
配給:アニプレックス
公開日:2019年2月8日 上映時間:1時間35分

劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉: 公式ノベライズ (徳間文庫)

劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉: 公式ノベライズ (徳間文庫)

 

裏社会ナンバーワンの腕を持つ始末屋スイーパーの冴羽獠(神谷明)は、新宿に事務所を構え、相棒の槇村香(伊倉一恵)と様々な依頼を受けている。そこにモデルの進藤亜衣(飯豊まりえ)がやって来て、何者かに襲われたためボディーガードを依頼する。獠は美女の依頼を快諾するが、撮影スタジオで更衣室を覗いたり、もっこり全開のやりたい放題。亜衣がキャンペーンモデルを務めるIT企業の社長・御国真司(山寺宏一)は香の幼馴染で、撮影現場で久々に再会した香をデートに誘う。しかし、獠はスケベ心丸出しで、香には無関心だった。一方、海坊主(玄田哲章)と美樹(小山茉美)は、新宿に傭兵が集結するという情報を入手する。傭兵たちの狙いは亜衣だった。野上冴子(一龍斎春水)は敵の正体を探ろうとして、巨大な陰謀に直面する。来日する大物武器商人ヴィンス・イングラード(大塚芳忠)と最新兵器とは? 御国の登場ですれ違う獠と香は、亜衣と新宿を守ることができるのか?

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現代の新宿を舞台に復活したシティーハンター

 劇場版シティーハンターを舞台挨拶付上映(TOHOシネマズ日比谷)で観てきましたので、舞台挨拶の話を絡めながら、本編の内容についてまとめてみたいと思います。出演は、原作者である北条司さん。監督を務めたこだま兼嗣さん。冴羽獠役の神谷明さん。槇村香役の伊倉一恵さん。今回はモブキャラ役でなく御国真司役の山寺宏一さん。そして、司会進行はプロデューサーの若林豪さん。ちなみに、登壇はされませんでしたが、これまでのシリーズのプロデューサーである諏訪道彦さんが、ステージと最前列の間におられました。ベテラン声優の皆さんが揃った舞台挨拶。声量が半端ない。伊倉さんはマイクを離していたので丁度良い音量でしたが、神谷さんや山寺さんはマイクとの距離が近く、声の圧というものが凄かったでした。

 日本テレビの金曜ロードショーで放送された『シティーハンター 緊急生中継!? 凶悪犯冴羽獠の最期(1999年)』以来の新作アニメーションとのことで、約20年ぶりの復活。当時はテレビシリーズ終了後にスペシャル版として3作が製作されていたのですが、シティーハンターの続編(後にパラレルワールドと設定)にあたる漫画『エンジェル・ハート』が連載開始により、スペシャル版の製作が終了。後に『エンジェル・ハート』がアニメ・実写ドラマ化されたものの、『シティーハンター』としては本当に久しぶりとなりました。

 20年ぶりともなると製作スタッフが様変わりして、様々なものが一新され、オールドファンから総スカンされるパターンが常なのですが、本作については、主要スタッフ・キャストが続投し、新たなものを作ろうという流れからは外れ、これまでのシティーハンターを2019年の新宿を舞台に再現した作りでした。ストーリーに関してはネタバレしても何の問題ないほど、いつもながらのシティーハンターで、話の流れが読めてしまうのですが、そのお約束の数々を懐かしくも新しく楽しめることが本作の大きな魅力の1つでしょう。こだま監督の話では、演出を伝えるときに、海坊主が顔を赤らめるシーンであれば、その演出を見たことがあるので説明しなくても分かってくれると、かつての視聴者によって本作が作られたエピソードが語られました。

 実際の新宿を舞台にしていまして、JR新宿駅や歌舞伎町、バスタ新宿等々が本編に登場。バスタ新宿についてはバステ新宿という架空の名前にはなっていましたが、建物の外観はそのままバスタ新宿で、高速バスを利用する方にとっては、見たことがある風景が戦場に。あの場所でバスが爆走するシーンには爽快感がありました。こうした現実にある場所や商品名については、権利関係の調整が大変だったとプロデューサーの若林豪さんが話されていました。JRの許可をとるのは結構大変だという話を聞いたことがあるので、それが実名で登場するというのは凄いことなのではないでしょうか。


「やりたい」と「できるのか」との葛藤

  主要キャストは続投。これは『エンジェル・ハート』でもそうでした。こちらは『シティーハンター』から時を経た内容。それからまた、改めて過去に戻って役を演じるのですから大変な話です。山寺さんが、様々な作品でよく豪華声優陣というフレーズが使われることがあるけれども、神谷さんや玄田さんらが並んでいるこの作品こそ、そうだとの話が。決して他作品をディスってる訳じゃないとフォローを入れられていましたが、確かにこのキャストを今揃えることは難しく、『シティーハンター』だからこそ集まってくれたものと思います。神谷さんでさえも少し悩んだとのこと。それでもうれしさが勝って引き受けたとのことでした。どうしても、年齢を重ねると活舌が甘くなるもの。「やりたい」と「できるのか」との葛藤があったのでは。伊倉さんがボイストレーニングをしてアフレコに挑んだと話されていましたが、キャストの皆さんそれぞれが裏で努力されていたものと思います。その結果、当時のままとまでは言いませんが、違和感なく楽しめました。これは作品を純粋に楽しむ要素として、とてもとても大きい。裏での努力に感謝しきりでした。

 進藤亜衣役は飯島まりえさん。ゲスト声優として出演。声優初挑戦とのことでしたが、最初に予告で演技を聴いた時点で、演技ができる子で良かったと思ったので何の心配もありませんでした。実際に本編を観ても、特撮経験者なのでアフレコ自体は経験済みなのが演技に活かされていたように感じました。むしろ、もう1人のゲスト声優であるチュートリアルの徳井義実さんがどうなのかなと思っていたのですが、こちらも、お姉系の役を好演されていたので、声優ではない方をキャスティングする方法を毛嫌いしてしまう方でも問題なく楽しめるものと思います。

 

聴き馴染みの名曲の数々、そして新曲も

 作品を彩る音楽。これまでのTVシリーズのオープニング曲・エンディング曲・挿入歌・劇伴が随所に散りばめられているのがファンには泣かせる演出に。曲を聴いただけで、なんだか鳥肌が立ってしまうのは、ズルいズルすぎる。2019年にPYS・Sの曲が冒頭に流れる作品なんて本作しかありません。これらの曲が収録されたCDが期間限定生産で発売中。買うしか選択肢がないのが本当にズルい。映画を見たらそりゃ欲しくなるというもの。現在のところネットショップでは在庫がないようで取り寄せに。すぐさま欲しいという方は店頭でお買い求めください。

劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ> -VOCAL COLLECTION-(期間生産限定盤)

劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ> -VOCAL COLLECTION-(期間生産限定盤)

 


 今回の劇伴を担当されたのは岩崎琢さん。伊倉さんが、終盤での新曲のハマり具合について語られまして、岩崎さんが何度も何度も映像を観て合わせてくれたとのこと。どうしても、これまでの曲が注目されがちですが、新曲についても聴きどころではあるのは確かです。

 

劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ> -ORIGINAL SOUNDTRACK-(初回仕様限定盤)

劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ> -ORIGINAL SOUNDTRACK-(初回仕様限定盤)

 


 

かつての功労者の皆さんも出演

  かつてはチンピラA等々を演じていた山寺さん。この山寺さんに加え、大塚芳忠さん、茶風林さん、山崎たくみさんは功労者だと神谷さんが話されていました。ここでちょっと疑問に思ったのですが、大塚さんってそんなに出ていたかなと。そこで、シティーハンター1作目から映画、スペシャルを含めた全145話でモブキャラを数多く演じた声優さんの出演回数を調べてみました。

モブ役出演回数(10回以上)
81回 山寺宏一
55回 茶風林(島沢弘隆)
45回 林玉緒
37回 坂東尚樹(坂東耕一郎)
    梁田清之
32回 田原アルノ
28回 菅原正志
    島香裕
18回 神代智恵
14回 山崎たくみ
13回 梅津秀行
11回 杉本沙織(鈴木砂織)
10回 真山亜子(水原リン)

 山寺さんがダントツ1位の出演回数81回。(スペシャル版での本役2回含む)シティーハンター2まででかなりの割合で出演されていて、3からは山寺さんに代わって山崎さんが出演。3の頃には既に売れっ子になっていたのでしょうね。こだま監督が、最初の頃の山寺さんは家の鍵がレトロ風だったのがどんどん奇麗なカギになっていったと、山寺さんも忘れていた昔話をされましたが、売れていった過程を表すエピソードでした。2位は茶風林さん。各シリーズ満遍なく出演されていて、まさしく功労者。3位は林玉緒さん。クレヨンしんちゃんのネネちゃん役の方と言えば伝わるかと。ちなみに大塚さんは8回でした。自分の記憶は正しかった。


バランスを崩さない絶妙な塩梅の客演

 キャッツアイの客演。『シティーハンター』としての作品のバランスを崩すことのない絶妙な塩梅の客演となりました。残念ながら泪役の藤田淑子さんが亡くなられ、瞳役の戸田恵子さんが代役することに。無理に真似ることなく泪を演じられていまして、あくまで代役に徹しられていたと感じられました。代役については愛役の坂本千夏さん共々名乗り出られたとのこと。これは姉妹役を演じた役者として、他の役者には泪を演じられたくはないという強い意志も感じられました。演じるのは藤田さんしかいないと。

 

待たせたな。俺を呼んだのは君たちだろ?

 実際の新宿を舞台に、いつもながらのシティーハンターが2019年に繰り広げられる。それが涙が出るくらいに嬉しいというのが率直な感想でした。エンドロールの右上の小窓に映る、リョウと香の名場面シーンの数々。TVシリーズからいくつかの話数を抜粋して、新たに書き起こされたアニメーションです。これは是非、BDの特典としてフルスクリーンで観てみたい。そして、曲が『GET WILD』から『STILL LOVE HER(失われた風景)』に移り変わっての、シティーハンター2のエンディングの再現。この曲がシティーハンターの中で一番好きなので、最後の最後まで泣かせてくれる作品でありました。

 舞台挨拶が終わり、登壇されていた皆さんが去っていく中、歩きながら発せられた「待たせたな。俺を呼んだのは君たちだろ?」の冴羽獠の声。この声を現実で、目の前で聞いてしまったのですから、幸せ者です。

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 JR新宿駅中央東口にて。


 

おまけ(MX4D版の感想)

 3月1日から4D版(4DX/MX4D)が上映されるとの事でしたので、MX4D版を観てきました。冒頭のカーチェイスでは椅子が揺れに揺れ、銃撃戦はエアーで表現。発砲すると「シュッ!!」という感じですから、空砲の様に感じられるのは、ちと迫力不足だったかも。激しいシーン以外では、獠が女子更衣室を見つけたシーンでフローラルな香りが。まさかそこで匂い演出を使ってくるとは思ってもいませんでした。1回目にじっくり観させていただいたので、2回目として4D版で違った楽しみ方で観てみるというのも、悪くはないのではないでしょうか。2度目の鑑賞でしたが、またもやエンディングでは泣きそうに。台詞は流れないのだけれども、「報酬は既に受け取ってある。俺の胸に刻まれたお前との日々だ…。」「いいさ、撃てよ。おまえが元に戻らないのなら、生きていてもしょうがない…。」と、勝手に台詞が思い起こされて、勝手に泣きそうになるという。

 本作が公表の様子で、さらにはフランスの実写版も大ヒットとの事。今になってこの勢いとは、今後の展開が期待できそうです。