Wake Up, Girls! FINAL LIVE
~想い出のパレード~
開催日:2019/03/08
開場17:30 開演18:30
会 場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県)
料 金:8,900円
出演者:吉岡茉祐(島田真夢役)、永野愛理(林田藍里役)、田中美海(片山実波役)、青山吉能(七瀬佳乃役)、山下七海(久海菜々美役)、奥野香耶(菊間夏夜役)、高木美佑(岡本未夕役)
・出演者感想まとめ
平日の金曜日。朝から埼玉へ向かい、そのまま会員限定の物販列に並びました。パンフレットとブロマイドでも買おうかなと思っていたのですが、ブロマイドは直前で売り切れ。隣の方は買えていたので、本当に直前のことだったのでしょう。とりあえずパンフレットのみ確保しました。その後、公開リハーサルに参加するための本人確認をしてもらうことに。ここで首にかけられるパスを頂きました。これはちょっとした記念品に。
公開リハーサルについてですが、アリーナとスタンド200LV前方の席を使用。2,600人が参加されていたようです。後方がガラガラだったのですが、WUGのライブツアーで最高のキャパであった大宮ソニックシティ大ホールを少し超える人数が集まっていたのでした。リハーサルがスタート。WUG新章『7 senses』の衣装を身に纏い、舞台袖から恐る恐るといった感じで出てきたメンバーたち。最後の単独ライブのステージである、さいたまスーパーアリーナの光景に驚きの表情をしていたのが可愛らしかったでした。公開とは言え、一応リハーサルなので、1曲歌い終わると音の調整を依頼したりするのですが、奥野さんが申し訳なさそうなオジサン口調で「すいません、すいません…」と、小声になりながら音の変更を依頼されていたのは、ここにきて新たな発見でした。このリハーサルでは、本公演で披露された曲はもちろんのこと、この場かぎりとして、I-1clubの曲である『止まらない未来』『リトル・チャレンジャー』を披露。この曲については、昨日ダンスの振りを起こし直したというのですから、大変な中、2曲も披露して戴き有難うございました。本編ではMCパートが少ないとのことで、話される場面が多く、和やかムード。1時間弱で公開リハーサルが終了しました。
さいたまスーパーアリーナ アリーナモードでの本公演、会場に集まったのは13,000人。500LVの奥の方は暗幕がかけられていましたが、これが最後の伸び代と思うことに。自分の席はC3ブロック前方。メインステージからのびた花道の先、センターステージが良く見える位置。ライブ中、センターステージから発射された金テープの射角からうまいこと外れたのは残念ではありましたが、ライブを観るのには良席でありました。
最後の影ナレ担当は、丹下社長(日髙のり子さん)・松田マネージャー(浅沼晋太郎さん)・早坂プロデューサー(鈴村健一さん)の3人。声の出演だけとは言え、これまでWUGの活躍を見守り続けてきたこの3人の声が、最後のライブで流れたというのはうれしいものです。
M01:タチアガレ!
Wake Up, Best!(15/03/18)より
作詞:辛矢凡
作曲・編曲:神前暁
歌:Wake Up, Girls!
M02:16歳のアガペー
16歳のアガペー(14/12/03)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一
歌:Wake Up, Girls!
M03:7 Girls War
7 Girls War(14/04/23)より
作詞:辛矢凡
作曲:神前暁、田中秀和
編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
M04:ゆき模様 恋のもよう
恋?で愛?で暴君です!(17/05/24)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一
歌:Wake Up, Girls!
M05:言の葉 青葉
言の葉 青葉(14/02/26)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:岡部啓一
歌:Wake Up, Girls!
M06:One In A Billion
One In A Billion(17/08/09)より
作詞:藤林聖子
作曲:渡辺未来
編曲:R・O・N
歌:Wake Up, Girls!
M07:素顔でKISS ME
少女交響曲(15/08/26)より
作詞:只野菜摘
作曲:田中秀和
編曲:広川恵一
歌:Wake Up, Girls!
M08:恋?で愛?で暴君です!
恋?で愛?で暴君です!(17/05/24)より
作詞:畑亜貴
作曲・編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
<キャラソンメドレー>
M09:ハジマル
Character song series 島田真夢(14/09/23)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一
歌:吉岡茉祐
M10:可笑しの国
Character song series 永野愛理(14/10/01)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:高橋邦幸
歌:永野愛理
M11:ステラドライブ
Character song series 七瀬佳乃(14/12/03)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:田中秀和
歌:青山吉能
M10:スキキライナイト
Character song series 菊間夏夜(14/11/05)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:帆足圭吾
歌:奥野香耶
M11:オオカミとピアノ
Character song series 久海菜々美(14/11/05)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:田中秀和
歌:山下七海
M12:歌と魚とハダシとわたし
Character song series 片山実波(14/10/01)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:永谷喬夫
歌:田中美海
M13:WOO YEAH
Character song series 岡本未夕(14/09/03)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一
歌:高木美祐
M14:Non stop diamond hope
Character song series3 島田真夢(17/12/20)より
作詞:吉田詩織
作曲:深澤祐貴
編曲:ハマサキユウジ
歌:Wake Up, Girls!
M15:ワグ・ズーズー
Wake Up, Best!(2015/03/18)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:高橋邦幸
歌:Wake Up, Girls!
M16:HIGAWARI PRINCESS(ALL PRINCESSES Ver.)
Character song series2 島田真夢(16/09/28)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一
歌:Wake Up, Girls!
M17:スキノスキル
スキノスキル(18/02/28)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
M18:僕らのフロンティア
僕らのフロンティア(16/11/25)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一
歌:Wake Up, Girls!
M19:7 senses
7 senses(17/11/29)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
M20:極上スマイル
極上スマイル(14/02/26)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
M21:雫の冠
雫の冠(17/11/29)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:岡部啓一
歌:Wake Up, Girls!
M22:少女交響曲
少女交響曲(15/08/26)より
作詞:辛矢凡
作曲・編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
M23:Beyond the Bottom
Beyond the Bottom(15/12/09)より
作詞:辛矢凡
作曲・編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
M24:海そしてシャッター通り
Wake Up, Best! MEMORIAL(19/01/23)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:高橋邦幸
歌:Wake Up, Girls!
M25:言葉の結晶
Wake Up, Best! MEMORIAL(19/01/23)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一
歌:Wake Up, Girls!
M26:土曜日のフライト
Wake Up, Best! MEMORIAL(19/01/23)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
M27:さようならのパレード
Wake Up, Best! MEMORIAL(19/01/23)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:神前暁
歌:Wake Up, Girls!
EN1:SHIFT
スキノスキル(18/02/28)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一
歌:Wake Up, Girls!
EN2:地下鉄ラビリンス
Beyond the Bottom(15/12/09)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一
歌:Wake Up, Girls!
EN3:TUNAGO
恋?で愛?で暴君です!(17/05/24)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一
歌:Wake Up, Girls!
DEN:Polaris
Wake Up, Best!3(18/03/28)より
作詞:Wake Up, Girls!
作曲・編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
TEN:タチアガレ!
Wake Up, Best!(15/03/18)より
作詞:辛矢凡
作曲・編曲:神前暁
歌:Wake Up, Girls!
『タチアガレ!』で始まり、『タチアガレ!』で終わるのだろうなと予想していましたが、その通りの内容に。これは多くの方が予想されていたのでは。WUGの歴史を順々に振り返りながら、タイアップ曲やソロ曲、『Wake Up, Best! MEMORIAL』の新曲4曲等を披露。その中で『SHIFT』が入ってきたのは意外でしたが、個人的にまだライブで聴けていなかった1曲が最後の最後で聴けたので、有り難い選曲となりました。
おそらくファイナルツアーの合間に撮影されたのであろうオープニングムービーが流れました。制服姿の皆さんが各地方(出身地)からSSAに向かうといった内容。そして、1曲目『タチアガレ!』はその制服姿での披露に。劇場版、TVシリーズ1作目の頃は制服姿で実際にステージに立たれていましたし、最近では舞台でのお芝居でもこの姿。個人的には初めて観たライブの衣装でしたので、過去を思い出し、これが最後になるのかとコールする声も震えてしまいました。とはいえ、しんみりした気持ちになったのはこの序盤と終盤ぐらいで、思いのほかライブそのものを楽しむ事ができたのでした。
『One In A Billion』では、7つではなく8つのスポットライトが。1つは誰もいない場所を照らしていて、これはMay'nさんの為の光なんだなと、すぐに気付きました。これは粋な演出。キャラソンメドレーではトロッコを使用し、各メンバーがアリーナ席の通路を移動しながらの披露に。こうなると、手持ちのサイリウムの色を近くにいるメンバーカラーに変えることになるので、スタンド席から見下ろすと面白い光景になっていたのではないかと思われます。キャラソンを歌う際は1人で歌うので、その他の歌っていないメンバーが近くにいた場合は、振りを真似したりするところが観られたのでした。(自分が見たのは『WOO YEAH』での田中さん)『Beyond the Bottom』では、明るく照らされた花道を「WUG最高!!」と言って駆け抜けていく田中さんの姿が神々しく見えました。
これまでの空気感が一気に変化した瞬間。ファイナルツアーのPART IIIで各公演1回ずつ披露されてきた、新曲4曲を一挙披露。4曲立て続けに披露する事は、ファイナルライブである『思い出のパレード』を開催した意味に繋がるものだと思います。これを聴きに来たといっても過言ではないです。この場で1回かぎりの初披露というやり方もあったかと思うのですが、ファイナルツアーでメンバーはもちろんのこと、聴く側の練度もあげていったことは大きかったのでは。これまでのライブを共にしてきた方にとっては、一緒に作り上げてきたという意識を持ちながら参加できたでしょうし、この場で初めて観たという方にとっても、新曲だけれども完成度の高いものが観れたという満足感があったことでしょう。
ダブルアンコールをうけて、『Polaris』の衣装で再々登場。いつもみんなから貰うお手紙を私たちからとのことで、手紙が読まれました。初っ端から、様々な人へと「ありがとう」を伝える高木さんに泣かされるという。「WUGを見つけてくれて、ありがとう」の言葉には、人それぞれの瞬間が脳裏に浮かんだのではないでしょうか。その後も、涙ながらにメンバーからの手紙が読まれていったものの、奥野さんの、青山さんが合宿中のジョギングで迷子になったエピソードを話されて笑いが。こういう場面でも笑いの空気が存在するのが、WUGらしい。各メンバーの手紙の内容については、ファミ通さんが詳しくレポートされていますので、思い返したい方、内容を知りたい方はそちらをご覧ください。
思い返してみますと、最後のライブだからといって過去のライブであったような、様々な過去映像を流して泣かしにくるような露骨な演出はありませんでした。MCパートで、手紙を読むというラストライブならではの演出はあったものの、純粋にWUGのライブを楽しんでもらう構成。ダブルアンコールは『Polaris』。WUG新章がなかったら7人で作り上げたこの曲はなかったかもしれない。ある意味では、7人で作り上げたWUG新章だったのかもしれません。トリプルアンコール『タチアガレ!』。涙を流してはいたけれども、みんな笑顔でした。
この最後の最後のライブでようやく気付けたのが奥野さんの魅力。心の奥底にある熱い気持ちがありながらも、あまり前に出ないようにしていたのか、存在感をあえて消していた感じがあったのが、この日に限っては輝いて見えたのが驚きでした。これは自分が見ていなかっただけなのかもしれません。ですが、そうでなかったとしたら、吹っ切れた何かがこの日の輝きを作ったのだと思います。
終演後にはお見送り会が。この会に参加する方も一旦、外に出るように促されたので、遅れて外に出ることに。人でごった返したSSAの通路。後ろからどこかで聞いたことがあるような声が聞こえてきました。「最高だった!」とライブの感想を興奮気味に話す声が、ゾンビランドサガの二階堂サキに聞こえる。世の中似た声の方がいるものだなと後ろを振り返ってみたら御本人。一緒にいた方から制止されるぐらいに話をされていたのですが、ハキハキされた声なのでバレバレなのでした。やっぱり裏表がない方なんだなとうれしい気持ちになりながら、Aゲートから外へ。そして、Uターンする形で再びAゲートから中へ。特に説明がなかったのですが、Aゲートから進み、ぐるりと回ってBゲート出口付近でWUGメンバーがお見送りする形なのでした。数十分ほどかけて、WUGメンバーのもとへ。青山さんから始まり高木さんに終わる並びだったのですが、急いでいたのかスタッフの方に押されてしまい、青山さんから高木さんにワープする形に。待った時間とは対照的に、あっけなく一瞬でお見送り会が終了したのでした。
このお見送り会の待ち時間に、周りの方が話されていたのですが、その話の内容は、全く解散の実感がないということ。もちろん、それぞれの活動は続いていくので、引退するわけではありません。自分自身、このライブが終わったら呆然とした感じになるのかなと思っていたのですが、そういうことは全くなく、良いライブに参加できたなとの思いで、すっかり暗くなった道を歩いてホテルへと向かったのでした。
そして、翌日のさいたま新都心駅にて__。