Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME -
~ PART Ⅱ FANTASIA ~ 大阪公演
開催日:2018/10/06
開場13:00 開演14:00
開場17:00 開演18:00
会 場:岸和田市立浪切ホール 大ホール(大阪府)
料 金:7,560円
出演者:吉岡茉祐(島田真夢役)、永野愛理(林田藍里役)、田中美海(片山実波役)、青山吉能(七瀬佳乃役)、山下七海(久海菜々美役)、奥野香耶(菊間夏夜役)、高木美佑(岡本未夕役)
WUGのファイナルツアーは7月から始まっていたのですが、スケジュールの都合上、『~ PART Ⅱ FANTASIA ~ 大阪公演』から参加することに。2日間行われ、1日目のみの参加です。1stライブから大阪会場だけは必ず足を運んでいたのですが、大阪でのライブは、この5回目と、PART IIIでの6回目を残すのみ。カウントダウンがもう既に始まっていたのだなと開演前から感慨深くなっていたのですが、ライブ自体にはそんな感慨はひとつもない大阪らしい盛り上がりを見せたのでした。
当日は台風が接近していたといっても、そう近い距離ではないので風が強く吹く程度。しかし、会場に到着する直前に急に雨が降り出し、雨に当たりながら、ずぶ濡れのパンフレットとブロマイド3種を購入しました。なんともタイミングが悪い。既に開場時間でしたので、そのまま中へと入りました。会場内ではBGMとして、FF6のフィールド曲『仲間を求めて』が流れていまして、この前のファンミーティングの時の『愛がひとりぼっち(『タッチ』の2期オープニング)』と言い、どういう選曲なのやらと思っていたのですが、これが意外にもオープニングの前振りであったことを後から知るのでした。
昼の部と夜の部と1日2回の公演。昼の部の座席が、両サイドに配置されている、関係者席みたいな特等席で、視界を遮るものがなく、さらにはステージと同じ高さで観ることができました。1度はこの手の席に座りたかったので念願叶いました。夜の部では、腕組みで関係者気取りができると、この席のことがいじられ、皆さん腕組みをされていました。
M01:スキノスキル
スキノスキル(18/02/28)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
M02:outlander rhapsody
僕らのフロンティア(16/11/25)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:永谷たかお
歌:Wake Up, Girls!
M03:リトルチャレンジャー
リトルチャレンジャー(14/03/26)より
作詞:辛矢凡
作曲・編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
M04-1:運命の女神
運命の女神(15/11/11)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一
歌:Wake Up, Girls!
M04-2:knock out
Wake Up, Best!3(18/03/28)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
M05:Jewelry Wonderland
君とプログレス(18/01/31)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一
歌:Wake Up, Girls!
<コントコーナー>
M06-1:Non stop diamond hope
Character song series3 島田真夢(17/12/20)より
作詞:吉田詩織
作曲:深澤祐貴
編曲:ハマサキユウジ
歌:吉岡茉祐
M06-2:sweet sweet place
CD未発売
作詞:吉岡茉祐
作曲:渡辺翔
編曲:オダクラユウ
歌:吉岡茉祐
M07:あぁ光塚歌劇団
Wake Up, Best!(15/03/18)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:高橋邦幸
歌:吉岡茉祐、青山吉能
<朗読コーナー>
M08:Polaris
Wake Up, Best!3(18/03/28)より
作詞:Wake Up, Girls!
作曲・編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
M09:7 Girls War
7 Girls War(14/04/23)より
作詞:辛矢凡
作曲:神前暁、田中秀和
編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
M10-1:タチアガレ!
Wake Up, Best!(15/03/18)より
作詞:辛矢凡
作曲・編曲:神前暁
歌:Wake Up, Girls!
M10-2:16歳のアガペー
16歳のアガペー(14/12/03)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一
歌:Wake Up, Girls!
M11:雫の冠
雫の冠(17/11/29)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:岡部啓一
歌:Wake Up, Girls!
M12:Beyond the Bottom
Beyond the Bottom(15/12/09)より
作詞:辛矢凡
作曲・編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
EN1:セブンティーン・クライシス
Wake Up, Best! 2(16/03/25)より
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一
歌:Wake Up, Girls!
EN2:ハートライン
CD未発売
作詞:ミズノゲンキ
作曲・編曲:睦月周平
歌:Wake Up, Girls!
EN3:少女交響曲
少女交響曲(15/08/26)より
作詞:辛矢凡
作曲・編曲:田中秀和
歌:Wake Up, Girls!
開演時間に。ステージには透明の幕がかかっていまして、その幕にプロジェクターの映像が映し出され、オープニングムービーが流れました。ナレーションを担当するのは島本須美さん。WUGでは島田真夢の母親役です。最初、その声を聞いたときに、池田昌子さんの声に聞こえてしまったのですが、低めのトーンを使われていたのでそう聞こえたのかもしれません。このムービーが、イベントの副題であるFANTASIAに沿ったもので、ドラゴンを退治するというファンタジーものの映画の冒頭の様な映像。一体、これは何のイベントだったっけ?と思っていましたら、このナレーションのあとに1曲目『スキノスキル』が披露されました。透明の幕はかかったままで、その幕の後ろに『スキノスキル』の牧歌的な衣装を着たメンバーたちがいて、ファンタジックな映像との融合。こういった映像演出が入るとは。かつては、1枚絵とエフェクトだけの間に合わせ映像しかなかったのに(いいすぎ)、ファイナルともなると1曲全てに映像が入るという力の入れよう。曲が終わり、そのままメンバーがはけて、再びムービーが流れ始めました。
これまでの映画風の映像から一転、スーパーファミコン版のドラゴンクエスト3をモチーフにした映像に。島本さんの声で勇者(マユ)が起こされ、王様のもとへ行き、ワグーナの酒場で仲間(ナナミ、ヨシノ、カヤ)を集めて4人で冒険にという一連の流れ。強敵シラキリュウとの戦いで、一時は青山さんが棺桶に入れられてしまいましたが、有り金はたいて復活させ、ラストダンジョンへ。このラスボス戦に入るところで2曲目『outlander rhapsody』。ワグーナの酒場で集めたメンバーを見た時点で、4人で歌うこの曲が来ることを予感した方がいたかもしれません。曲の途中で、1階席中央の通路に、永野さん、高木さん、田中さんの3人が登場。7人バージョンでの『outlander rhapsody』となりました。メンバーがそれぞれ光る剣を持っていまして、上手く回転させると文字が浮かび上がるアレだろうなと思って見ていたのですが、どうも上手く回転できなかった様子。2日目はどうだったのやら。
I-1clubの曲が3曲披露された後に行われたのが、吉岡さんが脚本を担当したコントコーナー。4年前の1stライブの際に行われたものの再演です。昼の部はコンビニ、夜の部は学校を舞台としたもの。それぞれ吉岡さんがツッコミ役で、あとの6人がボケ役。吉岡さんがこのコーナーを説明している際には、新喜劇が好きだと話されていましたが、内容的には新喜劇とは異なり、知って知らずか、なつかしのドリフコントの構成でした。昼の部では、山下さんがいつもの可愛いキャラではなく、かなりヤバイおたくを演じられていたのが見所か。若干、青山さんが山下さんのキャラと被っていたのが気になりましたが、前回同様ボケ倒して、吉岡さんがツッコミまくるという流れ。前回よりも安心して見れた、気がします。夜の部では、コントというよりも大喜利といった感じで、こちらは本来のメンバーの個性が出た回答が楽しめました。こういうのを見ると、わぐばん復活しないかなと思ってしまうのですが、もうそういうタイミングではないのが悲しいところ。
コントコーナーから3曲挟んでの朗読コーナーでは、WUGの皆さんで作詞した『Polaris』の製作裏話(ほぼノンフィクション)を、吉岡さん脚本の朗読劇として披露。昼の部では、『Anisong World Matsuri』というイベントで渡米されていたタイミングでの作詞作業開始のエピソードが。夜の部では、吉岡さんとメンバーそれぞれとの『Polaris』を構成する1フレーズごとのエピソードを、役を通して伝えられました。朗読パートが終わるとそのまま『Polaris』を披露。特に夜の部ではそうでしたが、詩の意味を噛み締めて聴くことに。この朗読パートから曲へ入る流れを通してみて、もうWUGは、この7人さえ居れば成立するし、物語を紡ぐことができるんだなという想いになりました。まだファイナルツアーのパート2なのに、そんな想いになるなんて。
『Beyond the Bottom』を聴くといつも、かつて、あの方が言っていた、詩の意味を分かっていないという発言が脳裏に浮かびます。おそらくは、当時の自身の状況をぶちまけた内容なのでしょうけれど、歌詞の本当の意味よりも、歌ってきた軌跡に意味があって、それが上書きされているのがこの曲の魅力だと思います。それは前々から思っていたことなのですが、そのことが間違いではなかったのだなとつくづく感じさせてくれたファイナルツアーのパート2大阪公演となりました。まさかここにきて、いろんな答えが見つけられるとは。ファイナルツアーと称しつつ、本当に終わりに向かっているのかと思うほどの熱量、このまま突っ走っていくのでしょうね。