輝きが向こう側へ!

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思いついたことをそのまま記事にしている何の脈略もないブログです。アニメやゲームの感想等を掲載。

【感想】PSVR→Oculus Quest→『Meta Quest 3』(安価なMeta Quest 2との性能比較)

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PSVR→Oculus Quest→Meta Quest 3


 VRヘッドセットをPSVRからOculus Questに買い替えてからしばらく経ちました。振り返りますと、PSVRを購入したものの画質に難があり、Oculus Questに鞍替え。画質が良く、これは良いものだと思っていた最中に安価で買える2が発売…。さすがにOculus Questの1から2に買い替えはせず、3を待って購入したのでした。


Meta Quest 3 128GB

 購入したのはこちらの128GB版。74,800円。Meta Quest 2が発売された当初は37,100円でしたので、およそ倍額に。VRRPGの『Asgard's Wrath 2 (アスガルドラース2)』がハンドルされていますが、リリースは12月ですので今はプレイできません。


Meta Quest 3 512GB

 未購入。容量が4倍の512GB版。96,800円。こちらにもVRRPG『Asgard's Wrath 2』がハンドルされている他、毎月2本のVRゲームが遊べる『MetaQuest+サブスクリプション6ヵ月分(13190円相当)』も付いていますので、数多くのゲームを楽しみたいという方はこちらのバージョンが良いのでは。


Meta Quest 3 Eliteストラップ バッテリー付き

 未購入。装着を安定させるためのストラップ+バッテリー。19,580円。正規品だけあってお高い。長時間使用するにはバッテリー付きが有難いとはいえ、その分重くなるというデメリットも。


最初の設定でつまづく(ペアリング問題対応策)


 設定には、Meta Quest 3はもちろんのこと、スマホが必要となります。スマホ側にMetaアプリをインストールして、デバイスとの接続を行います。設定自体はMeta Quest 3の電源を入れて、画面上に表示される内容に沿って設定すれば良いだけなのですが、途中に画面上に表示された数字をスマホに入力しても、ペアリングを行う際に失敗となり、設定が進まなくなりました。調べたところ、使用しているスマホがXperiaの場合、うまくいかないことが多いようです。しかし、これについては対応策がありますので、失敗された場合はこの対応策を試してみて下さい。(※10/17にこの件についてMetaアプリのアップデートがありましたので、最新バージョンであればこの問題は起こりません)

<ペアリング問題対応策1>
・別機種のスマホが手元にあれば、そちらで設定を行う。

<ペアリング問題対応策2>
・WiFi設定を手動ではなくQRコードで行う。既に手動設定した場合は、Meta Quest 3を初期化する。音量(-)ボタンを押しながら電源を入れて、すぐにボタンを離すとUSB Update Modeの画面となるので、メニューを音量ボタンで「Factory reset」選択して、電源ボタンで決定。次に「Yes,erase and factory reset」を選択すると初期化が開始。
・ペアリングに失敗した後に、スマホを再起動し、Metaアプリを再び起動させると、設定の続きが行えるようになるので、そのまま設定を進める。


実際に使用してみての感想

<性能比較表 1~3>
  解像度(片目あたり)視野角 重量
 1440X1600 100 517g
 1832X1920 110 503g
 2064X2208 110 515g

 1から3に買い替えたのですが、ヘッドセット・コントローラともにコンパクトになったものの、ヘッドセットの重量については、比較表の通り大して変わらず。小さくなったことで逆にバランスが悪くなって、以前よりも装着が安定しない感じに。これについて気になる方は、オプション品のストラップを購入するのも手です。メガネをかけたまま装着することも可能で、メガネのスペースを空けるための奥行きを広げる機能があります。とはいえ、コンパクトになった弊害でゆとりがあまりなく、装着するにもコツがいり、装着した後は窮屈という状況に。コントローラについては、リングの部分がなくなり、すっきりした見た目通り、かなり軽くなりました。こちらについては、コンパクトになったことがメリットとなっています。Meta Quest 2から実装されている機能となりますが、ハンドトラッキングによりコントローラ不要で、手での操作も可能です。少々コツがいるので慣れるのに時間がかかりますが、わざわざコントローラを持たなくとも操作できるということには利便性を感じますし、パススルー時にこの機能を使用すると近未来的な感じがして、少しテンションが上ります。

 解像度については、1から3に変わったことで大幅に向上した印象。細かい文字が鮮明に見えるようになりました。パソコンを使ってのバーチャルデスクトップ機能においてもそれは同様。VR動画については、その動画の画質の良し悪しの話になりますので、よっぽど高画質な動画でない限り、違いはあまり感じられませんでした。VR動画視聴が主な方でMeta Quest 2を現在使用中ということであれば、買い替えるほどのメリットはあまりなさそうです。例えるならば、そもそも高画質のモニターを持っているのに、さらに高画質のモニターに買い替えても、それに見合った動画がなければ代わり映えしないのと一緒です。サウンド面については、音質が明らかに向上していました。空間オーディオ機能についても良くなっていまして、わざわざヘッドフォンを使わなくても問題なさそうです。とはいえ、音漏れしやすいデメリットがありますので、周りに音を聞かれたくない場合はヘッドフォンが必須でしょう。

 気になったのは消費電力について。以前よりもバッテリー容量自体は大きくなっているのですが、消費電力がかなり大きいのか、どんどん削られていきます。パススルー使用時の消費が結構大きいようです。使用前には満充電近くの状態にしておいた方が良さそうです。


パススルーについて

 パススルーとは、ヘッドセットを付けた状態でも周囲の映像を映し出す機能で、今までのMeta Questにもモノクロのパススルー機能はありました。とはいえ、それは最低限、周りに何かあるかを視認できる程度の画質で、ゲームに活かせるようなものではありませんでした。それがカラー化、画質向上と、MRゲームに活かせるほどの機能向上が図られています。現状では映像に歪みがあるのが気になるのですが、空間認識機能が搭載されていることもあって、これを活用したゲームであれば、これまでにない体験が味わえそうです。この機能のお試しができる『First Encounters』がプレインストールされていましたのでプレイしてみました。まずは廻りを見回すことで部屋の凹凸をスキャンするのですが、簡単にスキャンできてしまう点に驚き。そして、部屋がゲームステージへと変貌します。VRゲームでも敵が襲ってくると本当に襲ってくる感覚はあるのですが、MRともなると現実世界でそれが感じられる訳で、かなりインパクトがあります。まだまだMRゲームは少ないのですが、これは面白そうなことができるのではないかと期待が感じられるものでした。


安価なMeta Quest 2との性能比較

 Meta Quest 3は128MB版でも7万円以上する高額な商品です。それに比べて、その全バージョンにあたるMeta Quest 2は、3万円台とお買い得です。


 Meta Questシリーズの中では、エントリークラスと言える2ですが、その上位機種である3が販売されている中で、買いなのかどうかを検証してみたいと思います。細かい性能比較を掲載しても良いのですが、この手の話に詳しくない方にはピンとこないと思いますので、大きな違いについてピックアップします。

<128GB版で比較>
 価 格:>>>3
 解像度:2 < 
 重 量: > 3
 装着感:2 < 
 新機能:2 < 

 まず価格面について。2が31,900円で、3が74,800円。2と3とでは価格が2倍以上も違います。単純に考えれば、その倍の違いがあるのかどうかで、どちらが買いなのかの判断基準となります。解像度については、前述したとおりの内容で、自分の場合は1から3となった訳ですから、映像が綺麗になったと感じました。しかし、2から3となると、ちょっと綺麗になったかなぐらいの印象ですので、それほどの違いはないものと思われます。重量については、見た目的にはコンパクトになったものの、重くなっています。コンパクトとかつ軽くなっていればメリットと感じるのですが、コンパクトになったことで、メガネを付けたまま装着しますと、なかなかうまく装着できませんのでその点がデメリットと感じました。これは1と3との比較の話で、調べてみたところ2よりはよくなっているようです。新機能については、パススルーのカラー化とMRの機能となりますが、MRゲームをプレイするかどうかも大きな判断基準となるでしょう。他には、CPUの性能アップや、それに伴ってプレイできるゲームの種類においても3が上です。

 性能の向上や新機能が追加された3が良いのは当たり前の話。しかし、コストパフォーマンスに非常に優れているのが2です。とにかく新たなゲーム体験を求めている方であれば3。VRには興味があるけれどもそんなにお金は出せない、動画視聴が主目的な方であれば2となるでしょう。

【ネタバレ・感想】Get Wildの聞こえ方がいつもと違うその理由は『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』

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タイトル:劇場版シティーハンター
     天使の涙(エンジェルダスト)
総監督:こだま兼嗣
脚本:むとうやすゆき 音楽:岩崎琢
キャラクターデザイン:高橋久美子、北澤精吾
キャスト:冴羽獠/神谷明、槇村香/伊倉一恵 他
配給:アニプレックス
公開日:2023年9月8日 上映時間:1時間33分

新宿を拠点に活動する“シティーハンター”こと冴羽獠は、パートナーの槇村香と共に様々な依頼をこなしている。そんな彼らに動画制作者のアンジーから猫探しの依頼が舞い込む。一方、警視庁の野上冴子は、海坊主と美樹の協力のもと、バイオ企業であるゾルディック社の兵士超人化テクノロジー「エンジェルダスト」の最新型の捜査を開始。そして、図らずも「エンジェルダスト」を巡る壮絶な戦いに巻き込まれた獠の前に、彼の育ての親である海原神が立ちはだかる。

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ラスボス海原神が登場で最後となるのか

 1度の復活で、もうこれで最後かなと思っていたのですが、まさかの新作が公開。さらには原作でのラスボスである海原神が登場ということで、これが本当の最終作になるのかと、最後を見届けに劇場へ足を運びました。今回もまた舞台挨拶付上映(上映後舞台挨拶)を観に行ったのですが、この場で初めてお目にかかったのは、沢城みゆきさん・一龍斎春水さん・玄田哲章さん。既に大ベテラン感がある沢城さんですが、この場では一番若手。思えばルパン三世の現場でもそうですね。一龍斎春水さんのお声を聞くと、野上冴子ではなく森雪を思い出してしまうという。玄田さんは玄田さんと言うより、シュワルツェネッガーに会ったという感覚に陥ってしまいました。

 海原神が登場するということは、麻薬密売組織「ユニオン・テオーペ」も必然的に話として取り扱わなくてはなりません。しかし、TVシリーズでは、「赤いペガサス」という別組織となっていました。こういったアニメと原作で設定が変わっていたということは当時は多かったですが、この変更をどう取り扱うのかと本編を見てみましたら、「赤いペガサス」の上位組織が「ユニオン・テオーペ」という設定となっていました。これであれば話は繋がります。この設定は原作者である北条さんの発案だとのことです。


『Get Wild』の聞こえ方がいつもと違うその理由は

  見終わっての感想。「コレは前後編の前編だ」神谷さんが映画の宣伝で各所を駆け回っている理由が分かりました。前編が成功しないことには後編が作れないという訳です。舞台挨拶で伊倉さんが、エンディング曲の『Get Wild』の聞こえ方がいつもと違うと話されていましたが、『Get Wild』がエンディング曲として使用されていたのは、TVシリーズの初期で、1本完結のお話が多かったこともあり、『Get Wild』が流れているのに話が完結しない違和感を感じられたのではないかと思います。前後編が多かったシティーハンター2のエンディング曲(『Super Girl』『STILL LOVE HER』)だとしっくりきたのかもしれません。さらには、TVシリーズの様に、後編へと繋ぐ予告もあったら尚良しでした。

 予告編では海原神が登場していたのですが、本編での登場シーンはごく僅か。中盤になってもなかなか登場しないので、本作では顔見世程度だと途中で気づきました。肝心の本編については、依頼人が敵役という、ありそうでなかった設定。とはいえ、序盤中盤とお話はシティーハンターのフォーマット通り進んでは行くのですが、依頼人が敵役ということで、依頼人を救えないという、クライマックスにはこれまでになかった状況へと進んでいきます。海原神により、エンジェルダストを打たれて自我を保てなかった依頼人を撃つことになるのですが、ここで香りが「撃って」と言うことに違和感を感じました。ある意味、撃つことが救済に繋がる状況ではあったものの、それでも「撃たないで」と邪魔してしまうのがいつもの香でないかと思ってしまったわけです。釈然としないこの辺りのくだりからも、伊倉さんがエンディングに違和感を感じたのではないかと思います。

 

作画は前作より落ちるものの、デザインは旧作風

 おそらく前作は、仕事を終えた、または仕事をしている最中のガンダム関連の作画陣が関わっていたはずですので、ことぶきつかさ風味(安彦良和風味?)が強かった印象。それと比べますと、作画のレベルが落ちているのが気になりました。とはいえ、キャラクターデザインは今作のほうがシティーハンターっぽくはあるので、全体評価としてはなんとも言えません。クライマックスの戦闘シーンの絵が少々単調なので、感動させどころが弱いのは否めず。ここで、TVシリーズでの悲しくも感動的なシーンで流れるBGMが使えたのであれば、BGMの力でなんとかできたでしょうけれども、クライマックスでありながら、絵的にもシナリオ的にも間延びしていて残念だったと感じました。沢城さんが演技を頑張っていただけに歯がゆい。最後の最後での冴羽・海原のシーンについては良かっただけに、このシーンへの持っていき方がどうにかならなかったかなと思うばかり。そういえば、この最後のシーンを舞台挨拶で玄田さんによる再現が聞けたのはありがたかったでした。


前作から感じていた演技のテンポについて

  演技のお話。前作から感じていたことではあるのですが、さすがに神谷さんもTVシリーズ当時の演技と同じとはいかず、テンポが遅れがちに。重厚な演技を求められる場合にはそれがマッチするのですが、おちゃらけたシーンだと間が悪く感じてしまうことがありました。とはいえ今作では、そのテンポを上げて演技されている箇所もいくつか見られて、その間は往年の演技を感じることができました。収録前に調整を重ねられたのだなと思うと同時に、まだやれるという期待感もまた感じられました。前作の印象的な台詞「俺を呼んだのは君だろ?」。今作の脚本には入っていなかったにもかかわらず、神谷さんが入れてほしいとのことで、今作でもその台詞が聞くことができました。次回作を望む声が大きければ、また再びこの台詞が聞く日が来ることでしょう。



JR新宿駅東改札外スペースに掲出されていた掲示板。

【ネタバレ・感想】これだけスポーツをリアルに再現した映像作品はそうそうない『THE FIRST SLAM DUNK』

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タイトル:THE FIRST SLAM DUNK
監督・脚本・原作:井上雄彦 音楽:武部聡志
作画監督・キャラクターデザイン:江原康之
キャスト:宮城リョータ/仲村宗悟、桜木花道/木村昴 他
配給:東映 公開日:2022年12月3日 上映時間:124分

主将である赤木剛憲を筆頭に、宮城リョータ、桜木花道、流川楓、三井寿ら神奈川県立湘北高校バスケ部のメンバーたちは「全国制覇」を目標に掲げ、バスケと向き合っていく。

MovieWalker

 

 

これだけスポーツをリアルに再現した映像作品はそうそうない

 かつて放送されていたTVアニメシリーズの声優陣から全員変更されるという、TVシリーズのファンの方にとってはデメリットと言える情報が先行し、それ以外の情報はほとんどない状況のまま公開へ。どうなることかと思っていたのですが、そんな動向は関係なしに、公開2日目に観に行きました。

 本作がCGアニメーションであることは知っていたのですが、これが相当手間をかけて作られたらしく、CGアニメ特有の不気味の谷はなくて、原作テイストを再現した映像となっていました。どうしても手描きアニメーションの場合、スラムダンクであればバスケットボールというスポーツの動きを再現するのは、知識もそうですし、実戦を経験していないことには、嘘を描いてしまいがちで実際の動きを再現することは難しいです。それが、モーションキャプチャーを活かした映像作りで、要所要所の見せ場をカットごとに見せるのではなく、リアルタイムに進行するバスケットボールというスポーツを臨場感抜群に再現。正に試合を観ている感覚に陥いったことには驚かされました。これまでの映像作品において、これだけスポーツをリアルに再現した作品はそうそうないのではないでしょうか。クライマックスでは、スポーツ観戦する一観客としてただただ応援してしまいました。

 

主人公は桜木花道ではなく、ナイーブな性格になった宮城リョータ

  話の中身としては、TVアニメシリーズでは途中打ち切りのため描かれなかった山王戦がメインのお話。そして、主人公は桜木花道ではなく、宮城リョータに変更されています。リョータについては性格についても変更されていて、お調子者のイメージがありましたが、そんなイメージは全く感じさせない、ナイーブな性格に。これについては、兄との別れ、親とのすれ違いといった、闇を感じさせるバックボーンが描かれたので、性格変更も仕方なしかと。TVシリーズよりも、年相応なキャラクターでしたので、新たにリョータを演じることになった仲村宗悟さんのナイーブな演じ方にマッチしていたと感じました。ここで声優交代についてですが、最初のうちは桜木花道の声に正直慣れなかったものの、観ていくうちに気にならなくなりました。そもそものイメージからすれば、そうイメージからかけ離れた声ではないのですが、前任者のイメージが強すぎたのでしょう。(草尾さんも草尾さんで最初は違和感があったような、遠い記憶)他のキャストについては、それほど違和感はありませんでした。(特にゴリ)


新人映画監督、井上雄彦さんの今後に期待

 本作の監督を務めたのが原作者である井上雄彦さん。原作者が監督したアニメ作品はいくつかあれど、ここまで大成功を収めたパターンは初ではないでしょうか。この映画を見終わって最初に思ったことは、これから井上さんは映画監督としてやっていくのではないかということ。自身が漫画で描いていたことを、動画でこれだけ再現できる才能があるのであれば、2作目、3作目と観てみたくなるというもの。本人としても手応えを感じていたのでは?新人映画監督、井上雄彦さんの今後に期待です。


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