輝きが向こう側へ!

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【ネタバレ・感想】如月千早の視点で振り返る『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』

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タイトル:
THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!
制作会社:A-1 Pictures
原作:バンダイナムコゲームス
監督・作画監督:錦織敦史
演出:高雄統子
脚本:高橋龍也 、錦織敦史
キャラクターデザイン:
錦織敦史、鈴木大
音楽:高田龍一
キャスト:天海春香/中村繪里子、星井美希/長谷川明子、如月千早/今井麻美 他
配給:アニプレックス
公開日:2014年1月25日 上映時間:121分

都内某所にある芸能事務所、765プロダクション。所属する13人のアイドルたちは、ニューイヤーライブが終わった後も、トップを目指し、それぞれが多忙を極めていた。そんななか、事務所にとって史上最大のビッグイベントとなるアリーナライブの開催が決定。より結束力を高めるため、全員が集合して海辺の街で数日間の合宿に挑む事に。

MovieWalker



 劇場版「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」を舞台挨拶が行われたTジョイ京都(15:00開始)で観てきました。今回はその感想について語ってみようと思います。タイトルが【ネタバレ・感想】としていますので、読者の方が劇場版を既に観ていることを前提にした内容でいきたいと思います。
 

千早の視点で劇場版を振り返る
 劇場版のレビューがいくつもネット上に投稿されているというこの状況の中で、普通のレビューではつまらないなと、あえて、本筋、ライブシーンには触れず、少し視点を変えた内容でいきます。この劇場版の主役は天海春香でしたが、如月千早の視点で劇場版を振り返っていきましょう。


TVシリーズをフリとした劇場版の答え

 要所要所で、春香と一緒にいるシーンが印象的ではあったものの、この劇場版では動きをあまり見せなかったのが千早です。カメラの趣味を持ったことや、アリーナライブに母親を招待する等、TVシリーズからの成長が垣間見えるエピソードがありましたが、これらのことが物語のフリになることはありませんでした。

 千早に限らず、TVシリーズで描かれた765プロのアイドル達の成長過程をフリとして、劇場版では彼女たちの成長した姿が描かれています。劇場版はそのフリに対する答えであり、結果であったと思います。TVシリーズを観ていなくとも、とても分かりやすいお話ですので、それなりに楽しめると思うのですが、TVシリーズを視聴していることによって、付加されるものはとても大きなものです。彼女たちの成長や、関係性がとても伝わってくる作りとなっていますので、それを楽しむための劇場版と言っても過言ではないでしょう。

 

アイマスを知れば知るほど楽しめる

 TVシリーズの頃から、アイマスの楽曲や、アイマス特有のネタを使えるだけ使うスタンスがあったように思うのですが、この劇場版でもそれが見受けられました。千早で言えば「くっ」。合宿先での入浴シーンで、やよいと一緒にいた千早。ここではもちろん「くっ」は出ません。このまま「くっ」が回避されてしまうのか?と思っていましたら、律子と貴音にまんまと遭遇。千早、これには思わず「くっ」。フェイントを使ってくるとは「くっ」。

 他にもアイマスネタとして、伊織の「この変態! ド変態!! 変態大人っ!!!」の名台詞が劇場版でようやく聞くことができました。伊織の印象的なこの台詞、本来であればTVシリーズでも使いたかったネタであったと思うのですが、如何せんアニメのプロデューサーが真面目な好青年であった為、ゲームのプロデューサーの様に「ド変態!!」なんて言われることはありませんでした。TVシリーズでやり残したことをやっておきたかったのでしょうね。その他にも、劇中には色々とネタが敷き詰められていまして、アイマスの事を知れば知るほど楽しめる作りとなっています。そして、人によっては泣けもします。実際、劇場では鼻をすする音が聞こえてきました。アイマスへの思い入れが大きいほど、ちょっとしたことでも色んな思いが廻ってきて泣けてしまうんでしょうね。



春香に対する信頼感

 初めに千早は動かないという話をしましたが、物語の中で千早が話の輪の中に入りそうなシーンはいくつかありました。そのシーンではいつも、千早ではなく伊織が前に出ていた印象があります。そのシーンとは、ダンサーチームである北沢志保が登場するシーンです。練習中に志保が1人でいたシーン。ここで伊織が気を使って志保に話しかけます。志保というキャラクターは、昔の千早を髣髴とされるキャラクターで、ここでは、自分の昔の姿を照らし合わせた千早が話しかけるのかなと思いきや、そうではありませんでした。

 あともう1つ、志保が春香の考えが分からず問い詰めるシーン。ここでも伊織が話に割って入ります。ここでは、春香を千早が助けるのかと思いきや、やはりそうではありませんでした。これは、千早が冷たいということではなく、春香の事を信頼しているので見守ることに徹していたような気がしました。志保の件についても、騒動の基となったダンサーチームの矢吹可奈についても、春香なら解決してくれるという信頼感があったように思います。ファミレスでの千早と春香のシーンがありましたが、女子高生同士のはずなのに、長年連れ添った親友同士に見え、ここでもその信頼感を感じました。これは、アニメでの時間軸を飛び越えて、アイマスがこれまで歩んできた時間がそう感じさせてくれたのかもしれません。



最後に

 母親に宛てたアリーナライブの招待状をポストに投函するシーン。ここで、劇場版の千早の物語がハッピーエンドに終わったように感じました。千早の心の中の足かせが全て解き放たれた感じがして、とても清々しいシーンであったと思います。

 千早の物語は、話の本筋に入る訳でも無く、TVシリーズ第20話『約束』の後日談と言える内容が、実に淡々と描かれていました。今回の劇場版の感想は千早の視点でお送りしましたが、本筋とは外れた見方をしても楽しめる作品です。2回目以降をご覧になる方がいらっしゃいましたら、千早の視点で観てみてはどうでしょうか。また新たな発見があるかもしれません。

 



おまけ(舞台挨拶で写真撮影)

 舞台挨拶には、双海亜美/真美役の下田麻美さん、萩原雪歩役の浅倉杏美さん、高槻やよい役の仁後真耶子さんの3名が登場。本来、天海春香役の中村繪里子さんが来られる予定でしたが急な体調不良と言うことで、急遽、仁後さんが替わりに来られました。まずは、それぞれの自己紹介から始まったのですが、ここで仁後さんから、会場の写真を中村さんに贈りたいという提案がありまして写真撮影をすることに。左右、中央と計3枚写真撮影。劇場版の主題歌がマスターピースということで、皆でピースをしての撮影となりました。舞台挨拶で、出演者の方と一緒に客席の写真を撮ることがありますが、丁度この回がそのタイミングとなりました。

 

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劇場で貰った来場者特典クリアファイルは、ダンサーチームの挨拶シーンでした。ちなみに、15:00からの上演分でクリアファイルは無くなってしまったようです。


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