輝きが向こう側へ!

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【ネタバレ・感想】サブタイトルは『脱走 ヒゲ将軍』の方がしっくりくる!?『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』

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タイトル:機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星
制作会社:サンライズ
総監督:安彦良和 演出:原田奈奈、カトキハジメ
キャラクターデザイン:安彦良和、ことぶきつかさ
メカニカルデザイン:カトキハジメ 、山根公利 、明貴美加 、アストレイズ
音楽:服部隆之
キャスト:シャア・アズナブル/池田秀一、アムロ・レイ/古谷徹、他
配給:松竹 公開日:2018年5月5日 上映時間:85分

機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星 [Blu-ray]

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宇宙世紀0079年1月23日、サイド5・ルウムで、ジオンと地球連邦の勝敗を決める戦いが始まる。ジオンは圧倒的劣勢に追い込まれるが、秘策である人型兵器モビルスーツで編成した特別強襲大隊を投入し、戦況を一転させ大勝利を収める。なかでも赤いモビルスーツ・ザク2で戦果を上げたジオン軍のシャア・アズナブル(声:池田秀一)は少佐に昇進し、“赤い彗星”の異名をとる。ルウム会戦後、地球連邦軍はジオンに反撃するため、V作戦を計画する。その裏側でサイド7の少年アムロ・レイ(古谷徹)は、新兵器ガンダムの秘密を探っていた。一方、ジオンと地球連邦両軍の高官が地球の南極大陸で揃う早期和平交渉の場で、ルナツーから世界中にある声明が発信される……。

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 TVアニメ『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイン・作画監督を努めた安彦良和さんが、そのガンダムを自らコミカライズ化。2015年からそのアニメのシリーズが映画館にて上映されてきましたが、本作『誕生 赤い彗星』が最終作となります。かつてのガンダムの前日譚が描かれてきたのですが、これからようやく本編へというタイミングで終わってしまうとは…。4月7日に行われたオールナイトリバイバル上映でのスタッフトークイベント上で、安彦総監督から、サンライズの社長判断でここで完結との話があったそうです。せっかく新しいスタッフ・声優陣での座組みでここまでやってきてきたのに、ここで終了とは勿体無い。この座組みで続きを観たかったなという想いを抱きながら、最終作『誕生 赤い彗星』を鑑賞しました。

 前作は一般市民の物語を挿入することで1本の作品としての体裁を整っていましたが、本作はガンダム本編に入る前の歴史の映像化という意味合いが強いなという印象を受けました。序盤はずっとジオン軍VS連邦軍の艦隊戦及びジオンのモビルスーツの大活躍の映像が続きます。ガンダム史を語る上でのルウム戦役映像化の価値は大きいものと思いますが、派手な映像ではあるものの、1本の作品としては間延びした感が否めませんでした。とはいえ、TVシリーズでは連邦のお偉いさんという印象しかなかったレビル将軍が、この戦いに敗れてジオンの捕虜になり、その後脱走して「ジオンに兵なし」の演説を行うまでのくだりが描かれている点に於いては、レビル将軍ファンは歓喜だったことでしょう。(そんな人いるのか?)赤い彗星シャアの活躍シーンはもちろん描かれていますが、印象に残るのはレビル将軍。『誕生 赤い彗星』というサブタイトルよりは、『脱走 ヒゲ将軍』の方がしっくりくるかも!?

 印象に残ったもう1人のキャラクターはマ・クベ。声優を務めるのは、塩沢兼人さんから役を引き継ぐことの多い、山崎たくみさん。聖闘士星矢ではムウ役を引き継がれていましたが、マ・クベについては違う声優さんが担当されていました。ここにきてのマ・クベ役。予告映像で登場していましたが、チョイ役かと思いきや、南極条約締結の舞台のジオン側の代表としての登場。(その後、南極条約を自ら破ることになるとは…)塩沢さん演じるマ・クベの雰囲気を踏襲した演技はさすが。できれば、「あの壺をキシリア様に届けてくれよ!あれは、いいものだ!!」の台詞を後々聞きたかったのですが、それは夢と消えるのでしょうか。役の引継ぎと言えば、ブライト役の成田剣さんがガンダムUCに続いて続投。こちらも雰囲気を掴んでいらっしゃって、つくづくこの座組みで続編を観たかったなという想いにかられたのでした。

 そんなことを思っていても仕方が無いので原作本を1巻から読んでみることに。すると、序盤に登場するブライトの声は鈴置洋孝さん。テム・レイの声は清川元夢さんで脳内再生されるという。新しい座組みで観たかったという想いはどこへやら。染み付いた記憶はなかなか消えない様です。

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