輝きが向こう側へ!

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思いついたことをそのまま記事にしている何の脈略もないブログです。アニメやゲームの感想等を掲載。

【ライブレポート】会場全体がWUGとRGRのステージに『Green Leaves Fes』

イベント詳細

Green Leaves Fes
開催日:2018/05/12
    開場13:00 開演14:00
    開場17:00 開演18:00
会 場:幕張メッセイベントホール(千葉県)
料 金:7,800円
出演者:
<Wake Up, Girls!>
吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、
山下七海、奥野香耶、高木美佑
<Run Girls, Run!>
林鼓子、森嶋優花、厚木那奈美

出演者感想まとめ


会場の使い方は見事だったものの、満員御礼とはいかず。

 去年から今年にかけて幕張に何度訪れたのやら。見慣れた駅前の光景を横目に、人通りの少ないいつもの裏道を通って幕張メッセへ。グッズ物販ではパンフレットとブロマイドを購入。CD物販では買い忘れていた『キラッっとスタート』を1枚購入したのですが、「サイン入りです」と手渡されたのが林さんのサイン入りブロマイドでした。WUG関連のブロマイドで初めて当たったサイン入り。どうも多めにサイン入りが用意されていたようでした。

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 WUG単独イベントで幕張メッセイベントホールが会場となるのは初めて。さすがにこの大きな会場を埋めるのは難しいと思っていましたが、3階席の上部には暗幕がかけられていました。ステージを正面から見渡すことができる席については全席関係者席になっていたようです。(普段関係者席として使われるBOX席は未使用)この関係者席が広すぎたために、上段に人が集まっていまして、下段には人がおらず見栄えとしては寂しい感じに。同日、幕張メッセではバンドリのイベントも行われていましたので、集客的には厳しかったものと思われます。しかし、この広い会場のどこからでも出演者を間近で見られることができる配慮がありましたので、どの席であっても良席だと言える内容となっていました。それだけに、もっと入りが良ければなと思うばかりでした。

 開演時間になりモニターに流れた映像は『お約束体操2』。奥野さんが怪訝な顔でお約束体操をするメンバーたちを見ている中、最終的にはそれに巻き込まれてしまうといった内容。昼夜とも同じ内容ではありましたが、それぞれ別の映像でした。吉岡さん・山下さん・奥野さんは初参加で、全員揃ってのお約束体操がこれが初となりました。



昼の部セットリスト(全15曲)
M01:HIGAWARI PRINCESS
   Character song series2(2016/09/28)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:Wake Up, Girls!


M02:7 senses
   7 senses(2017/11/29)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:田中秀和

   歌:Wake Up, Girls!

M03:オオカミとピアノ
   Character song series
   久海菜々美(2014/11/05)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:山下七海

M04:カケル×カケル
   Wake Up, Best ! 3(2018/03/28)より
   作詞:只野菜摘
   作曲:神前暁
   編曲:広川恵一
   歌:Run Girls, Run!

M05:リトル・チャレンジャー
   リトル・チャレンジャー(2014/03/26)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:吉岡茉祐、Run Girls, Run!

M06:恋?で愛?で暴君です!
   恋?で愛?で暴君です!(2017/05/24)より
   作詞:畑亜貴
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!


M07:プラチナ・サンライズ
   Wake Up, Best ! 2(2016/03/25)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:高橋邦幸
   歌:田中美海、青山吉能

M08:極上スマイル
   極上スマイル(2014/04/23)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:出演者全員

M09:7 Girls War
   7 Girls War(2014/02/26)より
   作詞:辛矢凡
   作曲:神前暁、田中秀和
   編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!


M10:16歳のアガペー
   7 Girls War(2014/02/26)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一

   歌:Run Girls, Run!

M11:セブンティーン・クライシス
   Wake Up, Best ! 2(2016/03/25)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:高木美佑、吉岡茉祐、永野愛理、
     山下七海、奥野香耶

M12:Beyond the Bottom
   Beyond the Bottom(2015/12/09)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・編曲:田中秀和

   歌:Wake Up, Girls!


M13:タチアガレ!
   Wake Up, Best !(2015/03/18)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・編曲:神前暁

   歌:出演者全員

M14:Polaris
   Wake Up, Best ! 3(2018/03/28)より

   作詞:Wake Up, Girls!
   作曲・編曲:田中秀和

   歌:Wake Up, Girls!

M15:少女交響曲
   少女交響曲(2015/08/26)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!

<一般投票ランキング>
 1位:少女交響曲(Wake Up, Girls!)
 2位:Polaris(Wake Up, Girls!)
 3位:タチアガレ!(Wake Up, Girls!)
 4位:Beyond the Bottom(Wake Up, Girls!)
 5位:セブンティーン・クライシス
    (岡本、島田、林田、久海、菊間)
 6位:16歳のアガペー(Wake Up, Girls!)
 7位:7 Girls War(Wake Up, Girls!)
 8位:極上スマイル(I-1 club)
 9位:プラチナ・サンライズ(片山、七瀬)
10位:恋?で愛?で暴君です!(Wake Up, Girls!)
11位:リトル・チャレンジャー(I-1 club)
12位:カケル×カケル(Run Girls, Run!)
13位:オオカミとピアノ(久海菜々美)
14位:7 Senses(Wake Up, Girls!)
15位:HIGAWARI PRINCESS(Wake Up, Girls!)

16位:スキノスキル(Wake Up, Girls!)
17位:TUNAGO(Wake Up, Girls!)
18位:素顔でKISS ME(Wake Up, Girls!)
19位:僕らのフロンティア(Wake Up, Girls!)
20位:地下鉄ラビリンス(Wake Up, Girls!)
21位:あぁ光塚歌劇団(光塚歌劇団)
22位:Non stop diamond hope(Wake Up, Girls!)
23位:SHIFT(Wake Up, Girls!)
24位:Knock out(I-1 club)
25位:outlander rhapsody(島田、七瀬、久海、菊間)
26位:太陽曰く燃えよカオス(岡本未夕)
27位:Jewelry Wonderland(I-1 club)
28位:シャツとブラウス(I-1 club)
29位:運命の女神(I-1 club)
30位:ゆき模様 恋のもよう(Wake Up, Girls!)



夜の部セットリスト(全15曲)
M01:outlander rhapsody
   僕らのフロンティア(2016/11/25)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:永谷たかお
   歌:吉岡茉祐、青山吉能、山下七海、奥野香耶

M02:リトル・チャレンジャー
   リトル・チャレンジャー(2014/03/26)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!

M03:地下鉄ラビリンス
   Beyond the Bottom(2015/12/09)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・編曲:田中秀和

   歌:永野愛理、Run Girls, Run!

M04:極上スマイル
   極上スマイル(2014/04/23)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:出演者全員

M05:あぁ光塚歌劇団
   Wake Up Girls! 第1巻 特典CD(2014/03/28)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:高橋邦幸
   歌:吉岡茉祐、青山吉能

M06:オオカミとピアノ
   Character song series
   久海菜々美(2014/11/05)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:山下七海、厚木那奈美

M07:Knock out
   Wake Up, Best ! 3(2018/03/28)より

   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:永野愛理、田中美海、奥野香耶、高木美佑、
     Run Girls, Run!


M08:TUNAGO
   恋?で愛?で暴君です!(2017/05/24)より

   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一

   歌:出演者全員

M09:Beyond the Bottom
   Beyond the Bottom(2015/12/09)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・編曲:田中秀和

   歌:Wake Up, Girls!

M10:16歳のアガペー
   7 Girls War(2014/02/26)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:出演者全員

M11:タチアガレ!
   Wake Up, Best !(2015/03/18)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・編曲:神前暁
   歌:出演者全員

M12:プラチナ・サンライズ
   Wake Up, Best ! 2(2016/03/25)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:高橋邦幸
   歌:田中美海、青山吉能

M13:少女交響曲
   少女交響曲(2015/08/26)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!

M14:セブンティーン・クライシス
   Wake Up, Best ! 2(2016/03/25)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:高木美佑、吉岡茉祐、永野愛理、
     山下七海、奥野香耶

M15:Polaris
   Wake Up, Best ! 3(2018/03/28)より

   作詞:Wake Up, Girls!
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:出演者全員

<わぐらぶ会員投票ランキング>
 1位:Polaris(Wake Up, Girls!)
 2位:セブンティーン・クライシス
    (岡本、島田、林田、久海、菊間)
 3位:少女交響曲(Wake Up, Girls!)
 4位:プラチナ・サンライズ(片山、七瀬)
 5位:タチアガレ!(Wake Up, Girls!)
 6位:16歳のアガペー(Wake Up, Girls!)
 7位:Beyond the Bottom(Wake Up, Girls!)
 8位:TUNAGO(Wake Up, Girls!)
 9位:Knock out(I-1 club)
10位:オオカミとピアノ(久海菜々美)
11位:あぁ光塚歌劇団(光塚歌劇団)
12位:極上スマイル(I-1 club)
13位:地下鉄ラビリンス(Wake Up, Girls!)
14位:リトル・チャレンジャー(I-1 club)
15位:outlander rhapsody(島田、七瀬、久海、菊間)

16位:HIGAWARI PRINCESS(Wake Up, Girls!)
17位:スキノスキル(Wake Up, Girls!)
18位:Non stop diamond hope(Wake Up, Girls!)
19位:End of endless(mip'o)
20位:SHIFT(Wake Up, Girls!)
21位:恋?で愛?で暴君です!(Wake Up, Girls!)
22位:運命の女神(I-1 club)
23位:カケル×カケル(Run Girls, Run!)
24位:7 Girls War(Wake Up, Girls!)
25位:Regain Brave(木高ゆみ)
26位:シャツとブラウス(I-1 club)
27位:ゆき模様 恋のもよう(Wake Up, Girls!)
28位:7 Senses(Wake Up, Girls!)
29位:太陽曰く燃えよカオス(岡本未夕)
30位:Jewelry Wonderland(I-1 club)



 昼の部は一般投票、夜の部はわぐらぶ(ファンクラブ)会員投票の結果から1位から15位までの曲がランキング形式で披露されました。昼と夜とで選ばれている曲に思いのほか違いがありましたし、同じ曲でもメンバーを変更して披露された曲もありましたから、昼夜別物のライブとして楽しめました。各投票結果の16位以降についても掲載しましたが、わぐらぶ会員投票ではまだライブで歌われた事が無いマニアックな曲がちらほらと。『あぁ光塚歌劇団』や『Knock out』といった普段のライブであれば披露される事がないであろう曲が上位に入るのはわぐらぶ会員投票ならでは。『あぁ光塚歌劇団』については1stライブ以来の披露とのこと。どおりで久しぶりに聴いたわけです。続いて披露された曲が『オオカミとピアノ』でしたので、光塚歌劇団に憧れを持つ久海菜々美と光塚歌劇団2人の掛け合いが間に挟まれました。WUGは演劇も行っているので、シームレスにこの掛け合いが楽しめ、今後は、ちょっとした芝居をライブに入れても面白いのではないかと感じたのでした。『Knock out』は舞台版のI-1 clubの曲。知名度が低いと思われるこの曲が上位になるとは意外ではありましたが、歌われる機会がこれを逃すとなさそうですので、よくよく考えますと票を集めた理由が分かる気がしました。

 ソロ曲で唯一ランクインした『オオカミとピアノ』。昼夜ともに歌われましたが、夜は厚木さんとのデュエットに。山下さんのステップがどうしても気になり、2人の違いを比較してみたところ、本人より厚木さんの方が上手くて笑いそうになりました。本来はこういうステップだったのかと、Wナナミの実現により今になって気付かされました。これは山下さんのステップが悪いという話ではなくて、あの独特なステップが魅力な訳であり、あれはあれで良いものなのです。

 今回のライブではセンターステージを置かなかったのですが、トロッコが活用されました。昼の部はアリーナAブロックの席でしたので、アリーナ内を行き来するトロッコを目で追いかけていました。『プラチナ・サンライズ』では、Aブロック後方の通路にトロッコが止まり、その場が簡易ステージに。スポットライトがBブロック側を向いた2人に当てられ、その2人から抜けてきた光がとても眩しく感じられました。この光を全面に受けている2人はそれをものともせず歌っているのですから、大したものだなと妙なところで感心したのでした。トロッコ以外にもサプライズ的な出演者の登場シーンが。2階席3階席の間の通路が使用され、その通路を出演者が駆け抜けて、出入口付近をステージにしてしまっていました。席によっては、本当に目の前で歌い踊っている姿が見られたのではないでしょうか。夜の部では2階席でステージ付近だったのですが、このステージ代わりとなった出入口が後方の出入口でしたので、その恩恵は受けられず。しかしながら、自席からはトロッコが間近に見られましたので、どの席からでも見所となる瞬間があったのでした。(トロッコに乗った永野さんがこれまでで一番可愛く見えた、等々)

 Wake Up, Girls!とRun Girls, Run!の初共演。この初共演のセトリが投票で決まってしまうのでどうなることかと思っていたのですが、Run Girls, Run!の『カケル×カケル』が一般投票でランクインしていて安堵。『リトル・チャレンジャー』『地下鉄ラビリンス』では先輩と一緒に。『リトル・チャレンジャー』の際には、吉岡さんが先輩らしく素な感じで楽しんでいた様に見えたのですが、ラジオ番組での感想を聞くと、どうも緊張の裏返しだったようで、どちらかというと、から回っていたのが正解だったようです。『地下鉄ラビリンス』では、永野さんが4人用に振り付けし直したとのこと。3人を引っ張っている感じが出ていて、先輩になったのだなと、しみじみしてしまいました。

 夜の部最後の曲は『Polaris』。WUG新章最終回の様に、ステージからそのまま観客席へと歩いて移動する、なんてことはありませんでしたが、Wake Up, Girls!とRun Girls, Run!のメンバーが劇中と同じ衣装を身にまとい、いくつかのトロッコがアリーナ内を移動し、会場全体がステージとなったのは、劇中と同様だったのでは。その劇中と同じ空気感が味わえただけでも来て良かったと感じられるものでした。

 ライブイベント恒例の発表ごととして、ライブツアーがそれぞれ行われることが発表。事前発表でしたが新たなゲームが配信される予定もあり、こうした今後の活動が目に見える形であるというのは精神衛生上ありがたいものです。とりあえずは、新作ゲームに期待したいところ。過去の経緯がありますし、なんとかここで盛り上げないとまずいという気持ちがありつつ、配信日を待つとしましょう。

【ネタバレ・感想】1980年代のスピルバーグに再会できた衝撃『レディ・プレイヤー1(4DX3D吹替版)』

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タイトル:レディ・プレイヤー1
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:ザック・ペン 、 アーネスト・クライン
音楽:アラン・シルヴェストリ
キャスト:ウェイド/タイ・シェリダン、他
配給:ワーナー 公開日:2018年4月20日 上映時間:140分

レディ・プレイヤー1 [Blu-ray]

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西暦2045年。貧富の差が激しくなった世界では、人類の歴史を変えたバーチャルネットワークシステム“オアシス”の中に存在する理想郷だけが若者たちの希望となっていた。そこでは、想像したことすべてが現実になり、誰でも何にでもなれたのだ。そんなある日、突如、オアシスに世界へ向けてメッセージが発信される。それは、この仮想世界を開発し、巨万の富を築いたジェームズ・ハリデーの死を伝え、オアシスに隠された謎を解き明かした者にすべての遺産を譲り渡すというものだった。その秘密を巡って幕を開ける激しい争奪戦。荒廃した街で暮らし、オアシスを唯一の居場所としてきた17歳の少年ウェイド(タイ・シェリダン)もその争奪戦に加わる。だが、その過酷なレースを支配しようと、巨大な組織が姿を現す。謎の美女アルテミスや仲間たちとの出会いを経験したウェイドは、果たしてその陰謀を阻止し、仲間と共に世界を守ることはできるのか……。

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 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』を観たその日、立て続けにこの映画を観たのですが、ガンダムの映画よりもガンダムが活躍する映画を目撃することになりました。『レディ・プレイヤー1』、日本では原作本が『ゲームウォーズ(邦題)』として発売されています。近未来のVR空間を題材にしたお話です。VR空間の中では、日本やアメリカのアニメ・特撮作品のキャラクターが登場。原作ではレオパルドンという、東映版スパイダーマンの巨大ロボットが登場するマニアックすぎる内容。さすがに映画にはレオパルドンは登場しませんが、版権問題をクリアしたキャラクター達が数多く登場しますので、それを探すだけでも楽しめるのでは。ガンダムもそのキャラクターの1つで、原作ではウルトラマン登場したシーンにガンダム(RX-78)が登場します。(海外でのウルトラマンの版権は複雑でその問題をクリアできなかった模様)ガンダムの映画で活躍が全く見られなかったのに、別の映画でそれが見られるとは面白いものです。ZZガンダムの合体後の決めポーズをするRX-78はここでしか観れないでしょう。

 お話そのものは昔ながらのオンラインゲームあるあるなので、最新鋭の映像なのにも拘らず、若干の古臭さを感じてしまう点がありました。さらには、扱っているネタの数々が1980年代辺りのものなので古さを感じてしまうのは仕方のないことなのかもしれません。とはいえ、かつてスピルバーグの映画にワクワクさせられていた頃に戻った様な作風には、懐かしさとともにスピルバーグといえばコレだよなとよく分からない納得感が。それにしても、今になってこういった映画を作るモチベーションを持ち続けられていたことに驚きを感じました。これは、宮崎駿監督が今になってルパン三世の映画を若かりし頃のテンションで作るぐらいの驚きです。年齢を重ねると、どうしてもエンターテイメント娯楽作から脱却していくものなのですが、2018年に1980年代のスピルバーグに再会できた衝撃は大きなものでした。

 ストーリー云々よりも、純粋に映像を楽しむ作品だろうと観る前から予想していましたので、4DX3D吹替版で鑑賞しました。結果、この選択は大正解。この映画のキャッチコピーが「このGW、劇場がテーマパークになる」。これは4DXを指しているのではなく、映画そのもののことなのでしょうが、それが見事当てはまる内容でした。4DXといっても色々ありまして、映画そのものと4DXとの相性が悪いと逆効果に。ストーリー性が高い作品では4DXの演出が邪魔になり、アトラクション性が高い作品に対しては相乗効果を生みます。この映画の場合は間違いなく後者。テーマパークに遊びに行く感覚で、是非4DX3D版を鑑賞して頂ければと思います。4DX未体験者の方にもオススメです。

【ネタバレ・感想】サブタイトルは『脱走 ヒゲ将軍』の方がしっくりくる!?『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』

TOP > 各種レビュー目次 > 映像作品関連

タイトル:機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星
制作会社:サンライズ
総監督:安彦良和 演出:原田奈奈、カトキハジメ
キャラクターデザイン:安彦良和、ことぶきつかさ
メカニカルデザイン:カトキハジメ 、山根公利 、明貴美加 、アストレイズ
音楽:服部隆之
キャスト:シャア・アズナブル/池田秀一、アムロ・レイ/古谷徹、他
配給:松竹 公開日:2018年5月5日 上映時間:85分

機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星 [Blu-ray]

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宇宙世紀0079年1月23日、サイド5・ルウムで、ジオンと地球連邦の勝敗を決める戦いが始まる。ジオンは圧倒的劣勢に追い込まれるが、秘策である人型兵器モビルスーツで編成した特別強襲大隊を投入し、戦況を一転させ大勝利を収める。なかでも赤いモビルスーツ・ザク2で戦果を上げたジオン軍のシャア・アズナブル(声:池田秀一)は少佐に昇進し、“赤い彗星”の異名をとる。ルウム会戦後、地球連邦軍はジオンに反撃するため、V作戦を計画する。その裏側でサイド7の少年アムロ・レイ(古谷徹)は、新兵器ガンダムの秘密を探っていた。一方、ジオンと地球連邦両軍の高官が地球の南極大陸で揃う早期和平交渉の場で、ルナツーから世界中にある声明が発信される……。

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 TVアニメ『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイン・作画監督を努めた安彦良和さんが、そのガンダムを自らコミカライズ化。2015年からそのアニメのシリーズが映画館にて上映されてきましたが、本作『誕生 赤い彗星』が最終作となります。かつてのガンダムの前日譚が描かれてきたのですが、これからようやく本編へというタイミングで終わってしまうとは…。4月7日に行われたオールナイトリバイバル上映でのスタッフトークイベント上で、安彦総監督から、サンライズの社長判断でここで完結との話があったそうです。せっかく新しいスタッフ・声優陣での座組みでここまでやってきてきたのに、ここで終了とは勿体無い。この座組みで続きを観たかったなという想いを抱きながら、最終作『誕生 赤い彗星』を鑑賞しました。

 前作は一般市民の物語を挿入することで1本の作品としての体裁を整っていましたが、本作はガンダム本編に入る前の歴史の映像化という意味合いが強いなという印象を受けました。序盤はずっとジオン軍VS連邦軍の艦隊戦及びジオンのモビルスーツの大活躍の映像が続きます。ガンダム史を語る上でのルウム戦役映像化の価値は大きいものと思いますが、派手な映像ではあるものの、1本の作品としては間延びした感が否めませんでした。とはいえ、TVシリーズでは連邦のお偉いさんという印象しかなかったレビル将軍が、この戦いに敗れてジオンの捕虜になり、その後脱走して「ジオンに兵なし」の演説を行うまでのくだりが描かれている点に於いては、レビル将軍ファンは歓喜だったことでしょう。(そんな人いるのか?)赤い彗星シャアの活躍シーンはもちろん描かれていますが、印象に残るのはレビル将軍。『誕生 赤い彗星』というサブタイトルよりは、『脱走 ヒゲ将軍』の方がしっくりくるかも!?

 印象に残ったもう1人のキャラクターはマ・クベ。声優を務めるのは、塩沢兼人さんから役を引き継ぐことの多い、山崎たくみさん。聖闘士星矢ではムウ役を引き継がれていましたが、マ・クベについては違う声優さんが担当されていました。ここにきてのマ・クベ役。予告映像で登場していましたが、チョイ役かと思いきや、南極条約締結の舞台のジオン側の代表としての登場。(その後、南極条約を自ら破ることになるとは…)塩沢さん演じるマ・クベの雰囲気を踏襲した演技はさすが。できれば、「あの壺をキシリア様に届けてくれよ!あれは、いいものだ!!」の台詞を後々聞きたかったのですが、それは夢と消えるのでしょうか。役の引継ぎと言えば、ブライト役の成田剣さんがガンダムUCに続いて続投。こちらも雰囲気を掴んでいらっしゃって、つくづくこの座組みで続編を観たかったなという想いにかられたのでした。

 そんなことを思っていても仕方が無いので原作本を1巻から読んでみることに。すると、序盤に登場するブライトの声は鈴置洋孝さん。テム・レイの声は清川元夢さんで脳内再生されるという。新しい座組みで観たかったという想いはどこへやら。染み付いた記憶はなかなか消えない様です。

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