輝きが向こう側へ!

輝きが向こう側へ!

思いついたことをそのまま記事にしている何の脈略もないブログです。アニメやゲームの感想等を掲載。

【ライブレポート】WUGの歴史を振り返るようなセットリスト『Wake Up, Girls! 3rd Live Tour「行ったり来たりしてごめんね!」千葉・大阪公演』

■イベント詳細


 Wake Up, Girls! 3rd Live Tour「行ったり来たりしてごめんね!」
 ・千葉公演
  開催日:2016/07/17 開場14:00 開演15:00
  会 場:舞浜アンフィシアター(千葉県) 料金:6,800円
 ・大阪公演
  開催日:2016/07/24 会場13:00 開演14:00
  会 場:松下IMPホール大阪府) 料金:6,800円
  出演者:吉岡茉祐(島田真夢役)、永野愛理(林田藍里役)、
      田中美海(片山実波役)、青山吉能(七瀬佳乃役)、
      山下七海(久海菜々美役)、奥野香耶(菊間夏夜役)、高木美佑(岡本未夕役)

 ・
ファミ通.com「満面の笑顔でスタートを切った舞浜昼公演をリポート」
 ・
電撃オンライン「高木さんが舞浜でプリンセスに!」
 ・WebNewtype「3rdツアーがスタート!舞浜公演で舞台化も発表」


■計7都市昼夜2公演ずつのタフな日程

 WUGの3rdライブツアーは予めチケットを取っていた千葉公演と、大阪で開催されるヤマカンナイトのチケットを取った流れで後から申し込んだ大阪公演の2公演参加することに。ツアー初日の会場は幕張アンフィシアター。ここからツアーが始まります。千葉・大阪・新潟・仙台・沖縄・福岡・東京の計7都市昼夜2公演ずつで全14公演。これにはタフな日程だなと、体調には気をつけてもらいたいなと思うのでした。

f:id:huurai0:20160809212744j:plain

 千葉公演の物販でパンフレットとブロマイドを購入。久しぶりに購入したブロマイドの中にはサイン入りのものも含まれているのですが、当然の如くサインは入っていないのでした。これってどれぐらいの割合で入っているのやら。

 今回は2会場に足を運びましたが、千葉公演の座席は、ステージを真正面に見れるものの後方の席。アンフィシアターには何度か訪れていますが真正面の席は初めてでした。大阪公演の会場はスタンディング形式でしたので、後ろの方でゆったり鑑賞。スタンディングの場合、中途半端に前の方ですと人が集まりすぎて見づらいので、後ろで見るほうが正解。人があまり重ならない位置を確保しましたので、ステージの様子がそこそこ確認できました。

 開演前、恒例となった田中美海さんによる『お約束たいそう』の映像が流れました。以前のものは、ライブでの諸注意をラジオ体操風に伝えるというほのぼのしたものでしたが、今回の『お約束たいそう2』はかなりダンサブルにアレンジされて、もはや体操ではない何かに。あとからグラサンをかけた青山吉能さんも加わり、やりたい放題。これには会場が盛り上がったものの、注意を促すには盛り上がりすぎたかもしれません。しかしながら、体操としてはこちらの方が鍛えられそうではありました。

 続いて影ナレでのショートストーリー。千葉公演では未夕と夏夜、大阪公演では真夢と藍里の掛け合い。千葉公演では公演場所が場所だけにシンデレラに関する内容で、『東京シンデレラガール』のオーディションに未夕が賞金目当てで参加しようとするというもの。シンデレラガールズがメンバーにいるだけに、このネタいいの?と思ってしまったのですが、それとは全く関係ないお話でした。(当たり前)

 オープニングムービーへ。コーエーのゲーム『大航海時代』の様なムービーで出演者を紹介。その後、まさかまさかの『Beyond the Bottom』からライブが始まりました。


■セットリスト(全16曲)

 M01:Beyond the Bottom
    Beyond the Bottom(2015/12/09)より
    作詞:辛矢凡 作曲・編曲:田中秀和
    歌:Wake Up, Girls!

 M02:少女交響曲
    少女交響曲(2015/08/26)より

    作詞:辛矢凡 作曲・編曲:田中秀和
    歌:Wake Up, Girls!

 M03:素顔でKISS ME
    少女交響曲(2015/08/26)より
    作詞:只野菜摘 作曲:田中秀和 編曲:広川恵一
    歌:Wake Up, Girls!

 M04:HIGAWARI PRINCESS 新曲
    CD未発売
    作詞・作曲・編曲:不明
    歌:Wake Up, Girls!

 M05:タイトロープ ラナウェイ 新曲
    CD未発売
    作詞・作曲・編曲:不明
    歌:永野、田中、高木

 M06:outlander rhapsody 新曲
    CD未発売
    作詞・作曲・編曲:不明
    歌:吉岡、青山、山下、奥野


・千葉公演

 M07:WOO YEAH!
    Wake Up, Girls! Character song series 岡本未夕(2014/09/03)より
    作詞:只野菜摘 作曲・編曲:広川恵一
    歌:高木美佑

 M08:It’s amazing show time☆ 新曲
    Wake Up, Girls! Character song series 2 岡本未夕(2016/09/28)より
    作詞:吉田詩織 作曲:ANDW 編曲:久下真音
    歌:高木美佑


・大阪公演

 M07:ハジマル
    Wake Up, Girls! Character song series 島田真夢(2014/09/03)より
    作詞:只野菜摘 作曲・編曲:広川恵一
    歌:吉岡茉祐

 M08:走り出したencore 新曲
    Wake Up, Girls! Character song series 2 島田真夢(2016/09/28)より
    作詞:吉田詩織 作曲:永塚健登 編曲:大沢圭一
    歌:吉岡茉祐


 M09:止まらない未来
    運命の女神(2015/11/11)より
    作詞:只野菜摘 作曲・編曲:広川恵一
    歌:Wake Up, Girls!

 M10:運命の女神
    運命の女神(2015/11/11)より
    作詞:只野菜摘 作曲・編曲:広川恵一
    歌:Wake Up, Girls!


・千葉公演

 M11:リトル・チャレンジャー
    リトル・チャレンジャー(2014/03/26)より
    作詞:辛矢凡 作曲・編曲:田中秀和
    歌:Wake Up, Girls!


・大阪公演

 M11:ジェラ
    極上スマイル(2014/04/23)より
    作詞:只野菜摘 作曲・編曲:田中秀和
    歌:Wake Up, Girls!
    

 M12:言の葉 青葉
    言の葉 青葉(2014/02/26)より
    作詞:只野菜摘 作曲・編曲:岡部啓一
    歌:Wake Up, Girls!

 M13:16歳のアガペー
    16歳のアガペー(2014/12/03)より
    作詞:只野菜摘 作曲・編曲:広川恵一
    歌:Wake Up, Girls!

 M14:タチアガレ!
    Wake Up, Best!(2015/03/18)より
    作詞:辛矢凡 作曲・編曲:神前暁
    歌:Wake Up, Girls!

 EN1:7 Girls War
    7 Girls War(2014/02/26)より
    作詞:辛矢凡 作曲:神前暁田中秀和 編曲:田中秀和
    歌:Wake Up, Girls!

 EN2:極上スマイル
    極上スマイル(2014/04/23)より
    作詞:只野菜摘 作曲・編曲:田中秀和
    歌:Wake Up, Girls!



■WUGの歴史を振り返るようなセットリスト

 現在から過去へとWUGの歴史を振り返るような構成のセットリスト。曲によってはスクリーンに過去の写真が次々と映し出され、このままWUGが終わってしまうんじゃないかと思ってしまうほど、ノスタルジックな演出をされていました。1回の公演で新曲4曲披露。全員曲の『HIGAWARI PRINCESS』。ユニット曲の『タイトロープ ラナウェイ』・『outlander rhapsody』。ソロ曲の『It’s amazing show time☆(千葉公演のみ)』・『走り出したencore(大阪公演のみ)』。注目は全員曲の『HIGAWARI PRINCESS』です。タイトルに「HIGAWARI」とありますが、この曲のセンターが毎公演違うのです。今回のツアーではプリンセス制度がありまして、プリンセスに選ばれたメンバーがセンターを勤めました。センターが違うということは公演ごとにフォーメーションが変わるということ。しかも、1つのステッキを各メンバーに渡していく演出がありまして、これは大変だなと思ってみていました。センターではないのですが田中さんがステッキを回す重要な役割を担っていまして、途中でステッキをステージ上から捌けさせる。その後、再びステッキがステージに戻ってきたときにはステッキ捌きを見せていました。(手が滑らないか心配しながら見守る)千葉でも大阪でもやられていたので基本的には田中さんの役割なのでしょう。田中さんがセンターの時には誰が担当するのやら。そういえば、大阪公演ではステッキを逆手持ちしていた吉岡さんがとてもイケメンだったのでした。

 新曲として披露されたユニット曲。どちらの曲についても振り付けは永野さんが担当。昨年新曲として披露された『地下鉄ラビリンス』も彼女によるものです。もうすっかりWUGの振り付け担当に。

 プリンセスはソロ2曲を披露。うち1曲は新曲。これまでMONACAで製作されていましたが、今回はハイキックエンタテインメントさんが楽曲制作を担当しているようです。それにより、これまでの曲とは違った曲調に。WUGらしさから少し離れた気がしますが、これはこれで1つの可能性、新たな展開としてステップアップに繋がればと思うのでした。試聴動画がアップされていますので、興味のある方はご覧ください。






■プリンセスは特殊仕様なセーラー風衣装

 衣装は、アンコール時のライブTシャツを合わせて全4種類。まずは某美少女戦士風のセーラーな衣装で登場。ツアーの時期である夏に着るには暑そうだと感じていたこれまでの衣装から一転。ノースリーブで夏仕様の衣装でした。(肩章付なのでノースリーブ感が若干弱い)プリンセスはスカートの仕様が変わっていまして、二重構造のスカートの上の丈が長いものになっていました。この衣装、青を基調としていて可愛らしくも涼やかな印象があり好きなのですが、『Beyond the Bottom』からの3曲のイメージには合わず。アイドル然としたI-1 clubと違いをつける為か、WUGの持ち歌のほとんどがソレとは違うベクトルのもの。仕方ありません。しかしながら4曲目の『HIGAWARI PRINCESS』で、「ああ、この為の衣装か」と納得したのでした。

 I-1 clubの曲を歌った際には、赤・黒・白で構成されたアリス衣装。『運命の女神』のCDジャケットのイメージから作成された新作の衣装です。『止まらない未来』・『運命の女神』はそれぞれI-1 clubのメンバーが既にライブで披露しているのですが、WUGがこれらの曲を歌うのは初めてのはず。どうも自分にはI-1 clubの楽曲が性に合っているのかテンションが上がってしまうのでした。WUGがI-1 clubがどうこうという話でなく、WUGの楽曲にはまた別の良さがあって、I-1 clubにはI-1 clubの良さがあるという話。今回のライブではその両方が楽しめましたので一挙両得でした。

 3種類目の衣装は公演ごとに異なるもの。過去の衣装が使用され、千葉公演では『Beyond the Bottom』の白い衣装。大阪公演では『7 Girls War』の緑の衣装でした。


■大阪公演前日に開催されたヤマカンナイト

 ここで突然話は変わり、ヤマカンナイトの話へ。大阪公演前日にWUGの監督である山本寛さんのトークイベントが開催されるとのことで、興味があり参加しました。整理番号一ケタ台のチケットを持っていたのですが、開場時間に少し遅れてしまい、30番台の方が入場している最中に会場内へ。イベント開催前から、山本監督のアンチの方がいらないことをツイッターでつぶやいておられたので、荷物チェックがしっかり行われました。イベント中にその方が来られたかどうかを冗談半分(本気だったかもしれない)で確認されていましたが、当人にとってみればたまったものではないでしょう。ちなみにアンチの方は来られていませんでした。

 イベントは2部構成。山本監督による講義の1部と、元京都アニメーションの坂本一也監督を迎えての2部。1部では、テーマを持ったアニメは死に、ポストモダン化したことに対しての講義で、らきすた降板劇、かんなぎグレンラガン騒動等に触れられ、自身にも降りかかったネットの声の強大化について言及されていました。これについては、当時の状況を監督自身の口から伺うことができ、聞いてみたかった事がここで聞けて、大変興味深く面白かったでした。しかし、現在のテーマ性が失われていったアニメの風潮(アニメだけではないですが)に、自身の居場所を見失ってしまったのか、体調面の不安も重なってなのか、「解散」という弱気な発言が度々出てきたのは残念。ネットの心無い声にやられてしまっている現状はよく分かるのですが、40代前半の監督がそんな弱気でどうすると。時勢は必ず変わっていくものですので、そのときの奮起を期待したいです。

 2部は元京アニの坂本監督をゲストに迎えての京アニ昔話。当時の京アニスタッフの話や、現場での生々しい話が聞けて、京アニSHIROBAKOがとっても見たくなりました。(詳しい話を掲載するのは問題がありそうなので省略)山本監督が根本的に真面目な方なので、放っておくとお説教トークになりがちだったのですが、坂本監督がいい加減な感じで山本監督の話を受け流すのが、話の面白さに繋がっていました。とても良いキャスティングでした。

 最後に質疑応答。客席にはワグナーさんばかりだったこともあって、質問というよりも、WUGに関しての感謝の気持ちを伝えたいという方が多かったでした。こんなにも純粋にWUGのことが好きなんだなと思うような話をされていて、それを聞いていた山本監督も思うところがあったのではないでしょうか。「明日のライブに来られますか?」の質問に対して5文字で、「いきません」と答えられた山本監督。「いきません」なのか「いけません」なのか。どういった心持で答えられたのかは分かりませんが、辛い立場だなと察したのでした。

 話がかなり脱線してしまいましたが、このヤマカンナイトを受けての大阪公演。「これからのWUGはどうなっていくのか?」と、どうしても感慨深くステージを見てしまい、ライブに集中できず。途中から、これではイカンとライブに集中することにしたのでした。

 後日、ヤマカンナイトのレポートなるものがまとめサイトにて紹介。参加者であればその内容がデタラメであることは分かるのですが、参加していない方にとってはこれを鵜呑みにして「またヤマカンがー」となるのでしょう。単に中傷できればよくて、真実などどうでもよいのでしょうが、どこのどなたか分からない方々に、勝手に印象操作されたらたまったもんじゃないなと、監督の気苦労を知るのでした。


■思いもよらぬ重大発表が

 アンコールで1曲歌った後に重大発表が。千葉公演では、2017年1月に舞台化されることが発表されました。メインキャストはアニメと同様。この発表に会場は微妙な反応(困惑?)でしたが、個人的には待ちに待った舞台化。エイプリルフールのネタが現実に。タイミングとしては遅いぐらいでしたが、嬉しいかぎり。役者としての経験豊富な吉岡さんには、自身としてはもちろんのこと、メンバーを引っ張る活躍に期待です。そして、大阪公演では、WUG-1グランプリの結果発表。WUG・I-1 clubのメンバーから7名を選出して新ユニットを決めるという企画。そういえばそんな企画があったと、この時に思い出しました。

 ・島田真夢(吉岡茉祐
 ・久海菜々美(山下七海
 ・七瀬佳乃(青山吉能
 ・岡本美夕(高木美佑
 ・岩崎志保(大坪由佳
 ・近藤麻衣(加藤恵美里)
 ・吉川愛津田美波

 自分が投票したアイドルがほぼほぼ入っていまして納得の結果に。ユニット名は『WI7ners(ウィナーズ)』。ユニットが決まったのみで今後の動向は不明ですが、CD発売等はあるのでしょうか?


■これからだと感じさせてくれた出来事

 特に新展開が無いまま迎えた3rdライブツアー。ライブの開催先自体は増えたものの、会場のキャパそのものはあまり変わらず。このままファンの為だけの内輪な展開に留まるのかと思っていました。しかし、大阪公演で、初めてライブに来られた方に手を上げてもらう場面があったのですが、思いのほか手を上げる方が多かったことに驚かされました。自分の認識が間違っていたようです。WUGというコンテンツそのものに惹かれたのか、それともWUGの彼女たちの頑張りが引き寄せたのか。どちらにせよ、このコンテンツ、彼女たちのポテンシャルは残っているでしょうし、これからだと感じさせてくれた出来事でした。

 千葉公演での最後の挨拶で、不安を口々に吐露していたのが印象に残りました。それぞれの活動範囲が増えてきて、これまで以上に全員が集まらないことが多かったことでしょう。吉岡さんがブログで、ぷち決起集会という企画を行ったのも、その不安が最たるものであったことを表していたのでは。(プリンセスを務めた大阪公演ではさらに不安そうでしたが)とはいえ、観客側からしてみれば、パフォーマンスに関しての不安はなく、これまでの蓄積があるのですからそんなに心配しなくてもと思うのでした。そう不安に思ってしまうのは、3度目のライブに対して、1度目よりも2度目。2度目よりも3度目という想いがメンバーにあったからでしょう。その向上心があればまだまだいけるぞ、Wake Up, Girls!


©HUURAI | このブログについてプライバシーポリシー