輝きが向こう側へ!

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【ネタバレ・感想】劇場版ならではの楽しみ方は『劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部ようこそ~』

 関東方面に出かける予定があったその日に『劇場版 響け!ユーフォニアム』(舞台挨拶付)の上映が海老名で行われるとのことでしたので、前もってチケットを手に入れてその回を観てきました。8時すぎに劇場に到着しましたが、ロビーは人で一杯。ここはいつもそうなのでしょうか?チケット・フード販売スペースは混雑していましたが、グッズ販売スペースに関しては空いていましたので、パンフレットだけ購入してスクリーン2へ。


タイトル:劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部ようこそ~
総監督:石原立也 脚本:花田十輝 音楽:松田彬人
キャラクターデザイン:池田晶子 シリーズ演出:山田尚子 
キャスト:黄前久美子/黒沢ともよ、高坂麗奈/安斉知佳、滝昇/櫻井孝宏 他
配給:松竹 公開日:2016年4月23日 上映時間:1時間43分 

『劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~』オリジナルサウンドトラック Reflection of youthful music
 

 

黄前久美子(声:黒沢ともよ)は、中学3年の吹奏楽コンクールで目にした高坂麗奈(声:安済知佳)の涙を忘れられないままでいた。北宇治高校に進学した彼女は、加藤葉月(声:朝井彩加)や川島緑輝(声:豊田萌絵)から誘われて吹奏楽部に入部する。ところが、肝心の部員たちの演奏の方は、お世辞にも上手とは言えない有様。そこへ、新しい顧問の教師・滝昇(声:櫻井孝宏)が現れたことで状況は一変。滝のスパルタ指導に反発しつつも、部員たちは少しずつ上達する様子に自信を深めてゆく。一方、久美子も少しずつではあるものの、麗奈との距離を縮めていった。サンライズフェスティバル、そしてコンクールメンバーを決めるオーディション……。数々の試練を乗り越えた吹奏楽部は、吹奏楽コンクール京都府大会に臨む……。

MovieWalker

 


 原作となった小説がありまして、それを京都アニメーションがアニメ化。京都府宇治市を舞台とした話で、宇治市周辺の景色がそのまま再現されています。京阪電鉄が協力していることもあって、京阪の駅や車両が劇中に登場。実際に利用されている方にとっては、それを観るだけでも親近感であったり面白さを感じるのでは。
 吹奏楽部のメンバーの群像劇を丁寧に描いていたTVシリーズを、劇場版として再編集したものが本作となります。実は、映画を観に行く前日の時点で、途中までしか観ていない状態でして、当日の夜中に最終回までをチェックしてから、5時起きで劇場に向かったのでした。

 


■TVシリーズの内容を劇場版としてどうまとめたのか

 TVシリーズの時点で作画のクオリティが劇場作品レベルでしたから、それを再編集しただけでも見栄えするものになっていることは予測できます。ですので、どう劇場用作品としての尺にストーリーを収めたのかを確認してみました。
 TVシリーズが群像劇であったのに対して、主人公である黄前久美子を主軸として焦点が絞られた印象。あらすじの通りの内容で、寄り道することなく話は進みます。高坂麗奈との関係性が深まっていく過程と、塚本秀一(CV:石谷春貴)とのライクなのかラブなのかハッキリしない微妙な間柄は劇場版にそのまま引き継がれていまして、焦点が絞られたことにより、この2点の要素がより際立っていました。吹奏楽部の日常を2時間弱の『劇』に昇華させたことで、本筋のストーリーを一直線に楽しめますので、観易さという観点からすれば劇場版は最適なのでは。その反面、時間を収めるために、主人公とその身近な登場人物以外は影を潜めています。ところどころで顔を現す中川夏紀(CV:藤村鼓乃美)のキャラクター性は劇場版だけでは分かりかねますので、初見の方は「で、この子は一体何者?」となってしまうのでは。そして、出番すらなかった主人公の姉、麻美子(CV:沼倉愛美)。本筋のストーリーに直接関係していなかったのでバッサリとカットされていました。


■演奏シーンの追加で見所が顕著に。そしてあのキャラが登場

 TVシリーズの映像以外に、新規カットが少ないながらもいくつか見受けられました。大半は演奏シーンで、この作品の肝といえる箇所を重点的にグレードアップさせていました。この他には、鎧塚みぞれの唐突な登場シーンが追加されていました。吉川優子(CV:山岡ゆり)と教室で挨拶するだけではありますが、放送が予定されている2期シリーズでは重要なキャラクターですので、顔見せ出演といったところでしょうか。しかし、パンフレットを読みますと、このシーンには吉川優子に対して救済措置の意味合いがあったとのこと。先輩の事を想ってやっている事が全て空回りしていた印象の彼女。唐突な新キャラ登場シーンにしか映らなかったのですが、それが彼女の救済措置になっていたとは思いもせず。これは自分の洞察力不足なのかもしれません。


■TVシリーズ視聴済みでも劇場版ならではの楽しみ方が

 劇場の音響設備で演奏シーンが楽しめる点が最大の魅力。演奏の細かい良し悪しを語れるほど、吹奏楽についての知識がないのですが、大音響による演奏の臨場感は劇場ならでは。クライマックスシーンの説得力が段違いです。TVシリーズを観ていた方でもせっかくの機会ですので、一度劇場に足を運ばれてみてはどうでしょうか。正直なところ、ストーリーについてはTVシリーズと同様のものなのですが、改めてアフレコを行っているところに、新たな見所が含まれていると思います。ストーリーを把握した上で再演することになりますし、音響監督からは、よりリアルにと指導があったそうですので、各キャストによる演技の違いを楽しむのも一考です。舞台挨拶の際に黄前久美子役の黒沢ともよさんが、役との歳が近いこともあって、ありのままの自分を出しているので、観られるのが恥ずかしいと話されていました。繕うことのない演技。特に久美子が宇治橋を駆け抜けていくシーンでのモノローグ。改めてこのシーンを演じることになったことで、別のアプローチで演技をされていますから、TVシリーズとの変化が楽しめますよ。


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 来場者特典(公開1週目)でキャラクターデザインの池田晶子さんの描き下ろしミニ色紙を頂きました。