「林原めぐみ1st LIVE -あなたに会いに来て-Blu-ray&DVD」発売記念スペシャルイベント「-あなたに会いに行く-」~東京編~
開催日:2018/02/10
開場12:00 開演13:00
会 場:科学技術館サイエンスホール(東京都)
出演者:林原めぐみ、藤沢文翁(演出アドバイザー)
・出演者感想まとめ
昨年開催された林原さんの1stライブのBD。ゲーマーズで購入すると発売記念イベントの参加応募用紙が貰えるとのことで予約購入しました。しかしながら、こちらは東京編。アニメイトでは神戸編が。これに気付くのが遅く、さらにはキャンセルもできず激戦であろう東京編に応募。ビックリするほど長い宛先を手書きした甲斐があったのか、運良く当選したのでした。
会場は科学技術館サイエンスホール。アニメ関連イベントではよく使用されている印象がある収容人数400人の小さな箱。段差はないものの、緩やかな傾斜があるので座ってみる分にはステージが観えやすい会場と言えるのではないでしょうか。会場内ではライブ開催時に販売されていた品々の物販が行われていました。
開演時間に。まずは、キング・アミューズメント・クリエイティブ本部の広報の方が登場。その方の呼び込みで、林原さんと、ライブの演出アドバイザーを務めた藤沢さんが登場されました。この時のBGMは『虹色のSneaker』。まるでラジオ関西で放送されていた『林原めぐみのHeartful Station』の公開録音イベントが始まるかの様。ここで林原さんが「みなさん今晩は、1週間のご無沙汰、いかがお過ごしだったでしょうか」と流暢に話し出すものですから、まさにそんな感じとなりました。
林原さんが、資料として用意されていた藤沢さんのWikipediaを読み始め、ロンドン大学卒の高学歴であることや、これまで手がけてきた舞台について紹介されました。藤沢さんとは朗読劇での作・演出家として出会ったとのこと。ライブでは演出アドバイザーを担当。何故、“アドバイザー”なのか。それは、話を聞いていくと分かってきました。そもそもこのライブについての明確なビジョンが、初めての会議の時点で林原さんの頭の中には既に出来上がっていたようです。それを実現するにあったっての、舞台装置の工夫であったり、人の起用であったりを藤沢さんが担当。藤沢さん曰く、自分は水戸黄門のうっかり八兵衛。実際にはそこまで引いたポジションではないでしょうが、アドバイザーで納得でした。会議の話の中で、その場で相談して決めるのは会議ではないと話されていた林原さん。これはできるのかできないのか、会議は確認作業の場であると、さらには会議は短ければ短いほど良いとの話に、つくづくその通りだなと、会社での何も決まらず進まない会議を思い出し、感心したのでした。
M01:夢を抱きしめて
(『魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢を抱きしめて』OP2)
夢を抱きしめて(1992/06/24)より
作詞:渡辺なつみ
作曲:岡崎律子
編曲:西脇辰弥
M02:好きより大好きミンキースマイル!
(『魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢を抱きしめて』ED2)
夢を抱きしめて(1992/06/24)より
作詞:渡辺なつみ
作曲:岡崎律子
編曲:西脇辰弥
M03:約束
(『魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢を抱きしめて』最終話ED)
MINKY MOMO LOVE STAGE(1993/03/05)より
作詞・作曲:岡崎律子
編曲:長谷川智樹
M04:Successful Mission
(『セイバーマリオネットJ』OP)
Successful Mission(1996/10/23)より
作詞:MEGUMI
作曲:佐藤英敏
編曲:矢吹俊郎
M05:hesitation
(『またまたセイバーマリオネットJ』ED1/OP2)
VINTAGE A(2000/06/21)より
作詞:MEGUMI
作曲・編曲:矢吹俊郎
M06:I'll be there
(『セイバーマリオネットJ』ED)
Successful Mission(1996/10/23)より
作詞:MEGUMI
作曲:佐藤英敏
編曲:添田啓二
M07:私にハッピーバースデイ
(OVA『万能文化猫娘』OP1)
Perfume(1992/08/05)より
作詞:松葉美保
作曲:佐藤英敏
編曲:Vink
M08:幸せは小さなつみかさね
(OVA『万能文化猫娘DASH!』ED)
A HOUSE CAT(1998/08/04)より
作詞・作曲:MEGUMI
編曲:岩本正樹
M09:Fine colorday
(『万能文化猫娘』OP)
Fine colorday(1998/02/04)より
作詞:MEGUMI
作曲:佐藤英敏
編曲:添田啓二
M10:Over soul
(『シャーマンキング』OP1)
Over soul(2001/08/29)より
作詞:MEGUMI
作曲・編曲:たかはしごう
M11:trust you
(『シャーマンキング』ED1)
Over soul(2001/08/29)より
作詞:MEGUMI
作曲・編曲:たかはしごう
M12:恐山ル・ヴォワール
(ニコニコ動画投稿曲)
非売品CDより
作詞:武井宏之
作曲・編曲:かぴたろう
M13:今際の死神
(『昭和元禄落語心中』OP2)
今際の死神(2017/02/22)より
作詞・作曲:椎名林檎
編曲:斎藤ネコ
M14:薄ら氷心中
(『昭和元禄落語心中』OP1)
薄ら氷心中(2016/02/03)より
作詞・作曲:椎名林檎
編曲:椎名林檎、村田陽一
M15:For フルーツバスケット for Youth
(『フルーツバスケット』OP)
with you(2017/05/03)より
作詞・作曲:岡崎律子
編曲:十川ともじ
M16:Luckey & Happy
(『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』ED)
with you(2017/05/03)より
作詞・作曲:岡崎律子
編曲:たかはしごう
M17:はじまりはここから
(『ラブひな』最終話ED)
with you(2017/05/03)より
作詞・作曲:岡崎律子
編曲:十川知司
M18:青空
with you(2017/05/03)より
作詞・作曲:岡崎律子
編曲:長谷川智樹
E01:Give a reason→Plenty of grit→Front breaking
(スレイヤーズメドレー)
E02:JUST BEGUN
(『スレイヤーズEVOLUTION-R』最終回ED)
CHOICE(2010/07/21)より
作詞:MEGUMI
作曲・編曲:たかはしごう
いくつか映像を流しながらの生コメンタリー。まずは3曲目『約束』。マイクスタンド2つで、一方は林原さんが。もう一方にはモモの為に用意されたマイクが。モモと歌えてうれしかったと。マイクスタンドを2つ用意することは、最初から構想にあったようです。林原さんの話では、会場には若い世代も来ていて、作品について分からないなりにも楽めたとの感想を貰ったそうです。
4曲目『Successful Mission』。サンドアートが印象的だったこの曲。担当されていた方が元バレリーナとのことで、ステージに立っても絵になるとのことでの起用。確かに所作が美しかった。林原さんのダンスについては、フリは決まっておらず、決まっているとそれに気を取られて歌詞を忘れてしまうとのこと。その場のノリで踊っていたとは凄いものです。最初のロボットダンスについて、昔学校でコロッケさんのマネをしていたエピソードが語られていました。まさかコロッケさんの面白ロボットダンス(ロボ五木等)から、あのダンスが生まれていたとは…。
10曲目『Over Soul』。中野ブロードウェイから中野サンプラザまでの映像について、音響監督である三間さんが、同じ映像を撮影して的確な音(足音等)を入れたという、こだわりのエピソードが語られました。
14曲目『薄ら氷心中』。階段を降りるところでのハイヒールを履く流れ。モモの際に使った箱の再利用。これもまた演出家、林原めぐみの仕業。多彩な経歴を持つ藤沢さんがアドバイザーに留まるのも無理は無い。
18曲目『青空』。軍艦島での撮影は2日間確保されていて、撮影初日の前日は雨。しかしながら、初日は好天に恵まれ、ドローンでの撮影がすぐに撮り終えられたそうです。確かに、軍艦島の暗いイメージとは異なる、青空が映える幻想的な映像となっていました。撮影当日は、林原さんが岡崎さんと語り合っているようにみえて、話しかけづらかったと藤沢さん。まだこのときはライブの内容がハッキリと決まっていなかったそうなのですが、この日を境にライブの話が進んでいったそうです。
生オーディオコメンタリーは5曲で終了。様々な作家さんによるコメントやイラストが掲載されたブックレットの内容を紹介。最後は宣伝。新作アルバムのタイトル『Fifty〜Fifty』発表に、笑うしかない会場。ライブの打ち上げの際に、angelaのKATSUさんが、師匠から譲り受けたカセットを林原さんへ。そのカセットに録音されていた岡崎律子さんの未発表曲『Mint』を収録。様々な思いのこもった1枚となりそうです。林原さんと藤沢さんの宣伝として、7月開催の朗読劇の話題も。出演は、林原さん、山寺さん、大塚さん。大塚さんは医者の役で、その役と対峙するのが林原さん。これに対して「アッチョンブリケ」とピノコのマネを。続けて、空に向かって「優子ちゃんゴメン」と笑顔で一言。ふいに、水谷優子さんを感じられた瞬間でした。
1時間ほどの公演時間。短めではありましたが、林原さんはもちろんのこと、藤沢さんも話し上手な方でしたので中身の詰まった内容となりました。2人のトークショーで、広報の方が話を進める形なのですが、明らかに林原さんがトークの区切り方や目配せで場を統括しているという。やっぱり、この人は只者ではないなと思うばかりでした。ライブではそれほど話すシーンがなかったので、このトークショーでその点が補完できたのは有り難かったでした。