[投稿日:2015/07/02]
■イベント詳細
KING SUPER LIVE 2015
開催日:2015/06/20 開場14:00 開演16:00
会場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県) 料金:8,900円
出演者:
angela、上坂すみれ、every♡ing!、奥井雅美、小倉唯、陰陽座、カスタマイZ、
かなでももこ、喜多村英梨、小松未可子、佐藤聡美、高橋洋子、田村ゆかり、
林原めぐみ、保志総一朗、堀江由衣、松澤由美、水樹奈々、宮野真守、
森口博子、ゆいかおり、米倉千尋
・オリコンスタイル「キング初のアニソン祭りに5万4000人に熱狂」
・アニメ!アニメ!「「KING SUPER LIVE 2015」2日間で5万人以上が熱狂」
・moca「林原めぐみ・水樹奈々・田村ゆかりらが全47曲を熱唱」
・BARKS「人気声優・アニソンシンガーら22組が大集合。熱狂の2日間」
・ファミ通.COM「アニメ業界を支えた珠玉の楽曲が一堂に会する!」
・時事ドットコム「林原めぐみ、水樹奈々らオールスターが熱唱」
・HMV ONLINE「『KING SUPER LIVE 2015』熱狂の2日間!オフィシャルレポート」
■15万の応募があったキングスーパーライブ2015
キングレコードがさいたまスーパーアリーナでアニソンフェスを開催する。この情報を知り、出演者の中にこういったイベントに出演されることはまずない、林原めぐみさんの名前がありましたので、この機会を逃す手は無いと先行チケット申込をしてみました。そして、運よくチケットが手に入りましたので、アイマスライブ以来、さいたまスーパーアリーナへ行く事になりました。15万もの応募があったそうで、このライブの注目度の高さが伺えます。
開場前に物販に寄りました。グッズとCDで物販スペースが分かれていましたので、まずはすぐに購入できるCD物販へ。この時、既に森口博子さんのベストアルバムが売り切れの状態。枚数を余り用意していなかったのか、それとも売れに売れたのか。こんなに売れるならもっと持ってくればよかったと販売側は思っていたかもしれません。CDについては、2,000円以上購入で出演者全員による寄せ書き色紙(複製)の特典が付きました。せっかくキングレコードのライブイベントに来たので、『スターチャイルドSELECTION音楽編』というベストアルバムを購入。こちらには『ブルーシード』や『爆裂ハンター』等の今回のライブでは披露されなかった懐かしの曲が収録されていました。このライブイベントがもっと前に行われていたとすれば、TAKADA BANDや古本新之輔さんが参加していたかと考えますと、聴いてみたかったなと思うばかり。もっと前にも同じようなイベントができたような気もしないでもないですが、林原さんがステージに立って貰えるタイミングが2015年であったからでしょうかね。
■セットリスト(全47曲)
M01:残酷な天使のテーゼ(「新世紀エヴァンゲリオン」OP)
残酷な天使のテーゼ(1995/10/25)より
作詞:及川眠子 作曲:佐藤英敏 編曲:大森俊之 歌:高橋洋子
M02:魂のルフラン
(「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH & REBIRTH シト新生」ED)
魂のルフラン(1997/02/21)より
作詞:及川眠子 作曲・編曲:大森俊之 歌:高橋洋子
M03:ヒカリ(Short Ver.)(「いぬかみっ!」OP)
ヒカリ(2006/05/24)より
作詞:椎名可憐 作曲・編曲:YUPA 歌:堀江由衣
M04:Stay With Me(Short Ver.)(「DOG DAYS''」ED)
Stay With Me(2015/03/04)より
作詞・作曲:伊藤賢 編曲:大川滋伸 歌:堀江由衣
M05:YAHHO!!(Short Ver.)(かなめも」ED)
YAHHO!!(2009/08/26)より
作詞・作曲:堀江由衣 編曲:大川茂伸 歌:堀江由衣
M06:嵐の中で輝いて(「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」OP)
嵐の中で輝いて(1996/01/24)より
作詞:渡辺なつみ 作曲:夢野真音 編曲:美良津健雄 歌:米倉千尋
M07:WILL(「仙界伝 封神演義」OP)
WILL(1999/08/25)より
作詞:米倉千尋、鵜島仁文 作曲:鵜島仁文 編曲:岩本正樹 歌:米倉千尋
M08:ミライナイト(「生徒会役員共*」ED)
ミライナイト(2014/02/26)より
作詞:moyu 作曲:KEYTARO 編曲:Coral Echo 歌:佐藤聡美
M09:一筋の光明(「シドニアの騎士 第九惑星戦役」先行上映版ED)
一筋の光明(2015/02/04)より
作詞:岩佐麻紀 作曲・編曲:渡辺亮希 歌:カスタマイZ
M10:Our Steady Boy(「kiss×sis」ED)
Our Steady Boy(2010/05/12)より
作詞:大森洋子 作曲・編曲:俊龍 歌:ゆいかおり
M11:赤いメモリーズをあなたに(「革命機ヴァルヴレイヴ」ED #19-23)
赤いメモリーズをあなたに(2013/12/11)より
作詞・作曲:俊龍 編曲:Sizuk 歌:かなでももこ
M12:Black Holy(「モーレツ宇宙海賊」ED #9,12,16)
Black Holy(2012/04/25)より
作詞:只野菜摘 作曲・編曲:nishi-ken 歌:小松未可子
M13:カラフルストーリー(「レーカン!」OP)
カラフルストーリー(2015/05/13)より
作詞・作曲:IMAKISASA 編曲:FILTER SYSTEM 歌:every♡ing!
M14:七つの海よりキミの海(「波打際のむろみさん」OP)
七つの海よりキミの海(2013/04/24)より
作詞:畑亜貴 作曲:神前暁 編曲:神前暁、高田龍一 歌:上坂すみれ
M15:Baby Sweet Berry Love(「変態王子の笑わない猫。」OP)
Baby Sweet Berry Love(2013/05/08)より
作詞:山崎寛子 作曲:俊龍 編曲:Sizuk 歌:小倉唯
M16:Raise(「カンピオーネ! 〜まつろわぬ神々と神殺しの魔王〜」ED)
Raise(2012/07/18)より
作詞:只野菜摘 作曲:俊龍 編曲:藤田淳平 歌:小倉唯
M17:YOU GET TO BURNING(「機動戦艦ナデシコ」OP)
YOU GET TO BURNING(1996/10/23)より
作詞:有森聡美 作曲・編曲:大森俊之 歌:松澤由美
M18:Dearest(「機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-」主題歌)
Dearest(1998/07/03)より
作詞:有森聡美 作曲・編曲:大森俊之 歌:松澤由美
M19:Shining Tears(「シャイニング・ティアーズ・クロス・ウィンド」OP)
Shining Tears/光のシルエット(2004/11/26)より
作詞:近藤ナツコ 作曲・編曲:たかはしごう 歌:保志総一朗
M20:Give a reason(「スレイヤーズNEXT」OP)
Give a reason(1996/04/24)より
作詞:有森聡美 作曲:佐藤英敏 編曲:大平勉 歌:林原めぐみ
M21:Over Soul(「シャーマンキング」OP)
真夏のスピカ(2001/08/29)より
作詞:MEGUMI 作曲・編曲:たかはしごう 歌:林原めぐみ
M22:JUST BEGUN(「スレイヤーズ REVOLUTION-R」ED #13)
CHOICE(2010/07/21)より
作詞:MEGUMI 作曲・編曲:たかはしごう 歌:林原めぐみ
M23:甲賀忍法帖(「バジリスク ~甲賀忍法帖~」OP)
甲賀忍法帖(2005/04/17)より
作詞・作曲:瞬火 編曲:陰陽座 歌:陰陽座
M24:凛麗(「クロスアンジュ 天使と龍の輪舞」ED)
凛麗(2014/10/29)より
作詞・作曲:山口朗彦 編曲:PHA、山下洋介 歌:喜多村英梨
M25:Birth(「神様のいない日曜日」OP)
Birth(2013/08/07)より
作詞・作曲:山口朗彦 編曲:河合英嗣、菊地智樹 歌:喜多村英梨
M26:輪舞-revolution(「少女革命ウテナ」OP)
輪舞-revolution(1997/05/21)より
作詞:奥井雅美 作曲・編曲:矢吹俊郎 歌:奥井雅美
M27:朱 -AKA-(「アキハバラ電脳組」挿入歌)
朱 -AKA-(1998/08/07)より
作詞:奥井雅美 作曲・編曲:矢吹俊郎 歌:奥井雅美
M28:そうだ、ぜったい。(「それいけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコII」OP)
そうだ、ぜったい。(1997/06/21)より
作詞:奥井雅美 作曲・編曲:矢吹俊郎 歌:奥井雅美
M29:BREAK IT!(「カードファイト!!ヴァンガードG」OP #1-26)
BREAK IT!(2014/11/12)より
作詞・作曲・編曲:STY 歌:宮野真守
M30:オルフェ(「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%」OP)
オルフェ(2011/07/13)より
作詞・作曲:上松範康 編曲:藤田淳平 歌:宮野真守
M31:シャイン(「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレボリューションズ」OP)
シャイン(2015/04/15)
作詞:宮野真守 作曲:上松範康 編曲:藤田淳平 歌:宮野真守
M32:Little Wish 〜lyrical step〜(「魔法少女リリカルなのは」ED)
Little Wish 〜lyrical step〜(2004/10/21)より
作詞:椎名可憐 作曲・編曲:太田雅友 歌:田村ゆかり
M33:Pleasure treasure(「魔法少女リリカルなのはViVid」ED)
好きだって言えなくて(2015/04/01)より
作詞:松井五郎 作曲・編曲:板垣祐介 歌:田村ゆかり
M34:W:Wonder tale(「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」ED)
W:Wonder tale(2013/02/06)より
作詞:畑亜貴 作曲・編曲:太田雅友 歌:田村ゆかり
M35:騎士行進曲(「シドニアの騎士 第九惑星戦役」OP)
騎士行進曲(2015/04/29)より
作詞:atsuko 作曲:atsuko、KATSU 編曲:KATSU 歌:angela
M36:イグジスト(「蒼穹のファフナーEXODUS」OP #2-13)
イグジスト(2015/02/11)より
作詞:atsuko 作曲:atsuko、KATSU 編曲:KATSU 歌:angela
M37:明日へのbrilliant road(「宇宙のステルヴィア」OP)
明日へのbrilliant road(2009/07/22)より
作詞:atsuko 作曲・編曲:KATSU 歌:angela
M38:水の星へ愛をこめて(「機動戦士Zガンダム」OP #24-50)
水の星へ愛をこめて(1985/11/21)より
作詞:売野雅勇 作曲:ニールセダカ 編曲:馬飼野康二 歌:森口博子
M39:ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜(「機動戦士ガンダムF91」主題歌)
ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜(1991/02/05)より
作詞:西脇唯 作曲:西脇唯、緒原里洋子 編曲:門倉聡 歌:森口博子
M40:Synchrogazer(「戦姫絶唱シンフォギア」ED)
Synchrogazer(2012/01/11)より
作詞:水樹奈々 作曲・編曲:上松範康 歌:水樹奈々
M41:終末のラブソング(「クロスアンジュ~天使と竜の輪舞~」ED #13-25)
エデン(2015/01/14)より
作詞:水樹奈々 作曲:吉木絵里子 編曲:藤間仁 歌:水樹奈々
M42:ETERNAL BLAZE(「魔法少女リリカルなのはA's」OP)
ETERNAL BLAZE(2005/10/19)より
作詞:水樹奈々 作曲・編曲:上松範康 歌:水樹奈々
M43:ハッピー☆マテリアル(「魔法先生ネギま!」OP)
ハッピー☆マテリアル(2005/02/16)より
作詞:うらん 作曲:大川茂伸 編曲:大久保薫
歌:上原すみれ、everying!、かなでももこ、佐藤聡美、ゆいかおり
M44:for フルーツバスケット(「フルーツバスケット」OP)
for フルーツバスケット(2001/07/25)より
作詞・作曲:岡崎律子 編曲:村山達哉
歌:喜多村英梨、小松未可子、田村ゆかり、堀江由衣
M45:翔べ!ガンダム(「機動戦士ガンダム」)
翔べ!ガンダム(1979/04)
作詞:井荻麟 作曲:渡辺岳夫 編曲:松山祐士
歌:KATSU、保志総一朗、宮野真守
M46:RHYTHM EMOTION(「新機動戦記ガンダムW」OP #41-49)
RHYTHM EMOTION(1995/11/22)
作詞:永野椎菜 作曲:高山みなみ 編曲:高山みなみ、永野椎菜
歌:atsuko、水樹奈々、松澤由美、森口博子、米倉千尋
M47:Get along(「スレイヤーズ」OP)
Get along(1995/05/24)
作詞:有森聡美 作曲:佐藤英敏 編曲:大平勉 歌:出演者全員
■キングレコード歴代のアニソンが楽しめたライブイベント
全47曲。2011年から2015年までの期間の比較的最近の曲が20曲。それ以前の曲が27曲。キングレコード、又はスターチャイルド歴代のアニソンが楽しめたライブイベントとなりました。エヴァやナデシコ等のBGMが会場内に流れる中、始まる前から、どの曲が最初に来るのかと会場内がザワザワしていましたが、トップを飾ったのは、新世紀エヴァンゲリオンのオープニング曲である『残酷な天使のテーゼ』でした。今年でエヴァンゲリオン20周年。そして、この作品の時代設定が2015年。この曲をトップにしない訳にはいかないでしょう。かつて、林原さんのラジオ番組『東京ブギーナイト』で、エヴァ放送前にこの作品について話されていて、『ふしぎの海のナディア』の監督の作品なら期待できるなと思ったことが既に20年前の事。時の流れは恐ろしい…。
■後方のアリーナ席でしたが、まさか○○○が観れるとは…
自分の席がアリーナ席のEブロック中央付近最前列。さすがにメインステージは遠かったものの、後方ステージやトロッコを使用された際には間近で出演者の方を見ることができました。
後方ステージ:『一筋の光明』、『翔べ!ガンダム』
トロッコ:『ヒカリ』~『YAHHO!!』、『ハッピー☆マテリアル』
『一筋の光明』では、カスタマイZのメインボーカルが不在であったものの、その分、残りのメンバーでカバーしようと一生懸命さといいますかガムシャラな感じが伝わってきました。『翔べ!ガンダム』では、保志さん(ヤマト・キラ役)、宮野さん(刹那・F・セイエイ役)、KATSUさん(ただのガンダム好き)が一緒のステージに。歴代ガンダムパイロットが初代のOP曲を歌うというサプライズなコラボでした。間奏で宮野さんが「俺がガンダムだ!」と言うと、保志さんも「いや!僕がガンダムだ!」と返し、2人で「俺がガンダムだ!」(宮野)「僕がガンダムだ!」(保志)「俺がガンダムだ!」(宮野)「僕がガンダムだ!」(保志)「俺たちがガンダムだ!」(宮野・保志)「こんなにうれしいことはない…」(宮野)と言い合うカオスな流れに。宮野さん、自身の出番でふざけられなかったので、ここぞとばかりふざけまくっていたのでした。
『ヒカリ』~『YAHOO!!』の堀江さん。デビュー当時からイメージが変わらないのが凄い。10年前も、5年前も、そして現在も、『堀江由衣』を体現しているのだな思いながら見ていました。堀江さんのデビューは、20年…まではいかないまでもそれぐらい前の話。かつて、一緒にユニットを組まれていた田村さんもデビュー時期は同じくらいだったでしょうか。そういえば田村さんも堀江さん同様イメージが変わりませんね。こうして続けていけるのは、年齢関係なく役を演じることができる声優という職業だからこそ成せる業であったり、日々の努力の賜物なのでしょう。今もなお最前線にいる2人の姿を見て、キングレコードとしては今後の事を考えて後継者を作っていかなければならないのかなとふと思ったのですが、それが『ゆいかおり』なのか『every♡ing!』なのか。それとも、このまま『やまとなでしこ』なのか!?興味深く今後の行方を見守っていきたいと思います。
その他に、宙に浮かぶ演出でした、上坂さんや水樹さんもよく見えました。上坂さんは宙に浮かぶゴンドラに乗って歌われたのですが、下にいるスタッフの方々が人力でケーブルを調整して、浮かんだり沈んだりしながら、ステージ中央付近へ移動しました。そして、ブロックEの辺りに戻り一旦静止。その静止したところから少しだけ離れた場所に自分の席がありましたので、上坂さんを見る際には自然と見上げることになるのですが、そこにはスカートが!むしろ、スカートしか見えない!!!結果的に、声優さんのスカートの中をずっと覗いていたのでした。(言葉面が酷すぎる)水樹さんは、ワイヤーに吊るされ上空を浮遊。初めて見る水樹さんは空を飛んでいました。体が安定しない中でも、腹筋を鍛えあげているだけあって、安定の歌声を空から披露されていました。そして、水樹さんの様にワイヤーに吊るされてはいなかったのですが、森口さんがリフターでとんでもなく高い位置で歌っていました。どこまで上がっていくんだこのリフターはと思って見ていたのですが、最終的にその高さは7メートルに。あんな高いところで歌うとは、見ているこっちがヒヤヒヤしてしまいました。それでも、堂々と歌う姿に一音入魂の精神は伊達じゃないなと感じました。あの位置から見るサイリウムの海は、通常のステージからとはまた違った光景に映ったことでしょう。
■いつまでも初々しいパッピーからの閣下というハートフルな流れ
林原さんは前半のトリ。保志さんからの林原さんという今年3月に終了したラジオ番組『ハートフルステーション』のアシスタントからパーソナリティへバトンを繋ぐ形となりました。間奏中に「保志総一朗!………頑張ってます!!!」と唐突に宣言されていたのがなんとも面白かったでした。なんだろう、良い意味で慣れていない初々しい感じ。経験豊富なはずなのにいつまでもルーキーであってくれる保志さん。もうこのまま突っ走って頂きたいものです。
続く林原さんは、白いTシャツにデニムという、とてもラフな格好で登場。飾らない感じがとても、らしい。まるで90年代ビーイング系アーティスト(ZARD、大黒摩季等)を彷彿とさせる姿に、この瞬間、会場が90年代に戻ったかのようでした。最初の曲はスレイヤーズNEXTのOP『Give a reason』。イントロの時点で大盛り上がりの会場。楽しそうにステージ上を全速力で駆け抜ける林原さんの姿が目に焼きつきました。歌詞の「Here We go! go!」の「go! go!」をコールしたり、「未来への自分へと」の後に林原さんの振りで「Give a reason for life 届けたい」の部分を歌うことになろうとは。思い出しただけで楽しくて泣けてくるステージでした。毎年ライブツアーで全国を回っているかのような貫禄のステージング。かつて子供だった頃、それこそ『Give a reason』が発売された頃にライブイベントをされていたとしても、金銭面でライブを観に行くことも出来なかったでしょうから、今になって林原さんのライブを楽しめたことに感謝でした。
■奥井さんにサプライズゲストが
奥井さんのライブは何度か拝見していたものの、少女革命ウテナのOP『輪舞-revolution』等の初期の頃の曲はライブで聴いたことがなかったので、これは良い機会でした。そしてまさかのOVA『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモトヨーコII』のOP『そうだ、ぜったい』。個人的には、当時CMでこの曲が流れていたので印象的な曲ではあるものの、知っている人がどれだけいるのやらと思っていたのですが、後で森口さんが年齢アンケートをされた際に、30代以上の方もかなり多かったので、そんな心配はいらなかったのかもしれません。さて、この曲の際にサプライズで登場したのは、かつて、奥井さんの初代プロデューサーを務めた矢吹俊郎さんと、バックダンサーを務めた山城陽子さんのお2人。唐突な登場に、誰なんだと思われた方も多かったのでは。このサプライズに、歌えなくなるほど感極まった奥井さん。昔の仲間の登場でしたが、うれしさや切なさや色んなものが混ぜこぜで声にならなくなる感じであった様な気がします。この件については奥井さんがブログでまとめられていますので、気になる方はそちらをチェックしてみてください。
・「キングスーパーライブ2015(其の壱)」
・「キングスーパーライブ2015(其の弐)」
・「(其の参)オマケ話…過去回想といろいろな想い」
■人格形成にかかわったアニソンは裏切らない
このライブでは、観客側の喜びの声もそうですが、泣く姿も多く見られました。これは当時聴いていたアニソンにまた触れたことが出来たことによる喜びの涙であったりするのですが、コラボで歌われた『for フルーツバスケット』では、様々な感情が会場内で見られました。この曲を作詞・作曲された岡崎律子さんを想ったりだとか、アニメで主役を演じた堀江さんが歌っていたりだとか、さらには田村さんも歌われていて『やまとなでしこ』再びかと。自分としては、コーラスで岡崎さんの歌声が会場に響き渡ったことが、泣かされるよりも、ただただ、うれしく思えました。
さて、angelaさん(ライオンとキング)のインパクトが凄かったという話もあったりするのですが、長くなるので割愛し総括へ。森口さんがアニソンのライブでよく話されるのですが、「人格形成に関わったアニソンは裏切らない」。まさにこの言葉がこのライブを表すにはベストではないかなと思います。若い世代の方にとってはどうだったのか気になるところではありますが、その人格形成の基になったアニソンを当時のアーティストによる生の歌声で楽しむことができる、人生のご褒美みたいなライブであったと感じました。さあ、次はあるのかキングスーパーライブ。次は若い世代が楽しめるようになるまでお預けか?10年後に期待するとしましょう。