■イベント詳細
Game Symphony Japan 17th Concert SEGA Special
開催日:2016/07/17 開場17:30 開演18:30
会 場:東京芸術劇場コンサートホール(東京都)
料 金:S席8,500円 A席7.500円 B席6,500円
演奏者:志村健一(指揮)、東京室内管弦楽団、東京混声合唱団
ゲスト:中裕司、瀬上純、大谷智哉、細山田水紀、光吉猛修、
吉永匠、うらら、幡谷尚史、ササキトモコ、Act.、KiRiKo
M C:ジェーニャ
セガハードガールズ
M・A・O、高橋未奈美、井澤詩織、
田中真奈美、山岡ゆり、もものはるな、髙山ゆうこ、
出演者感想まとめ
■終演時間が20:30ならばと寄ってみることに
WUGの3rdライブツアー千葉公演1回目終了後、急いで東京劇場コンサートホールに向かいました。18:30に開演するセガのゲームのオーケストラコンサート『Game Symphony Japan 17th Concert SEGA Special』を鑑賞する為です。元々は千葉公演終了後にすぐ帰る予定でしたが、このコンサートが開催されることを知り、終演時間が20:30を予定されているということで、それなら寄ってからでも帰れるなとS席のチケットを購入していたのでした。
無事、開演前に会場入り。ホールに入りますと、ステージ上に所狭しと楽器が置かれている中、前に少しだけあるスペースで開演前のトークコーナーが行われていました。ソニックシリーズの生みの親である中裕司さん、指揮者の志村健一さん、司会として声優のジェーニャさんの3人。このトークコーナーが行われることは事前に知っていたのですが、ジャーニャさんの出演は予告無し。ジェーニャさんのことはネットで昔から知っていたので、この場で拝見できるとは驚きでした。
中さんはソニック開発当初の興味深い話をされていました。今ではよくある話ですが、ソニックの模型を作成してゲーム製作に役立たせていたとのこと。立体物からあのドット絵が生まれていたとは。音楽面の話では、オーケストラで再現されたソニックの楽曲をリハーサルで聴いて、ソニックのRPGが作りたくなると話されていました。曲のイメージが変われば、ゲームのイメージも変わる。とてもゲームクリエイターらしい感想でありました。
ジェーニャさんからはロシアのゲーム事情の話が。ロシアでは、比較的安価であったメガドライブが主流だったそうです。あとで調べてみましたら、ジェーニャさん自身は任天堂派らしく、ゲーム番組に出演したギャラで、高価なスーパーファミコンのゲームを購入されていたようです。(さすがにこの話はセガのイベントではできませんね)
開演前、ドリームキャスト役M・A・Oさんの影ナレで諸注意が。そこで原稿をかんでしまうM・A・Oさん。公演中も度々登場し、度々かまれていました。これにはまたやってしまったよと苦い顔をして、隣にいたセガサターン役高橋未奈美さんに顔を向けていました。かなり緊張されていたのかもしれません。こちらとしては可愛いところが見られて、むしろうれしかったり。
■プログラム(全51曲)
- 第1部 -
M01:Title
ソニック・ザ・ヘッジホッグ(1991/07/26)より
M02:Green Hill Zone
ソニック・ザ・ヘッジホッグ(1991/07/26)より
M03:Chemical Plant Zone
ソニック・ザ・ヘッジホッグ2(1992/11/21)より
M04:Title
ソニック&ナックルズ(1994/10/18)より
M05:Sky Sanctuary Zone
ソニック&ナックルズ(1994/10/18)より
M06:Emerald Coast Zone
ソニックアドベンチャー(1998/12/23)より
M07:City Escape
ソニックアドベンチャー2(2001/06/23)より
M08:Live&Learn
ソニックアドベンチャー2(2001/06/23)より
M09:Seaside Hill
ソニックヒーローズ(2003/12/30)より
M10:His World
ソニック・ザ・ヘッジホッグ(2006)(2006/12/21)より
M11:The World Adventure - Orchestral Theme -
ソニック ワールドアドベンチャー(2008/12/18)より
M12:Theme of Sonic Colors
ソニックカラーズ(2010/11/18)より
M13:Wonder World - Title Theme -
ソニック ロストワールド(2013/10/24)より
- 第2部 -
M14:Demo from Puyopuyo
ぷよぷよシリーズより
M15:Tokoton from Puyopuyo
ぷよぷよシリーズより
M16:時空を超えて久しぶり!(アルルのテーマ)
ぷよぷよシリーズより
M17:Request from Puyopuyo
ぷよぷよシリーズより
M18:プリンプに降臨!サタンさま
ぷよぷよシリーズより
M19:や・ば・い・で・す(ピンチ)
ぷよぷよシリーズより
M20:へっぽこ魔王最強伝説
ぷよぷよシリーズより
M21:シェンムー ~莎木~
シェンムー 1章 横須賀(1999年12月29日)より
M22:Ulala's Swinging Report Show
スペースチャンネル5(1999年12月16日)より
M23:Spaceport:Introducing Ulala!!
スペースチャンネル5(1999年12月16日)より
M24:THIS IS MY HAPPINESS
スペースチャンネル5 パート2(2002年2月4日)より
M25:檄!帝国華撃団
サクラ大戦(1996年9月27日)より
M26:Let's Go Away
デイトナUSA(1995年4月1日)より
- 第3部 -
M27:Fragmented Nights
NiGHTS into dreams...より
M28:Gate of Your Dream
NiGHTS into dreams...より
M29:Paternal Horn
NiGHTS into dreams...より
M30:Gloom of The N.H.C.
NiGHTS into dreams...より
M31:Suburban Museum
NiGHTS into dreams...より
M32:The Amazing Water
NiGHTS into dreams...より
M33:Take The Snow Train
NiGHTS into dreams...より
M34:Under Construction
NiGHTS into dreams...より
M35:The Dragon Gave a Loud Scream
NiGHTS into dreams...より
M36:She Had Long Ears
NiGHTS into dreams...より
M37:Deep It Lies
NiGHTS into dreams...より
M38:E‒LE‒KI Sparkle
NiGHTS into dreams...より
M39:The Mantle
NiGHTS into dreams...より
M40:NiGHTS and Reala
NiGHTS into dreams...より
M41:Growing Wings
NiGHTS into dreams...より
M42:D'Force Master
NiGHTS into dreams...より
M43:Peaceful Moment
NiGHTS into dreams...より
M44:<EVENT> NiGHTS, Forever in Our Heart
NiGHTS into dreams...より
M45:Sowing Seeds
NiGHTS into dreams...より
M46:Dreams Dreams
NiGHTS into dreams...より
M47:Fragmented Nights : Epilogue Ver.
NiGHTS into dreams...より
- アンコール -
EN1:若い力 -SEGA HARD GIRLS MIX-
セガ社歌より
EN2:Star Light Zone
ソニック・ザ・ヘッジホッグ(1991年7月26日)より
EN3:Escape from the City
ソニックアドベンチャー2(2001年6月23日)より
EN4:All Clear
ソニック・ザ・ヘッジホッグ(1991年7月26日)より
始まりはもちろん「セ~ガ~♪」の合唱から。3部構成に分かれていまして、第1部はソニックシリーズ。第2部は、ぷよぷよシリーズをメインとしたセガ作品群。第3部はナイツ。ソニックは初期作とソニックアドベンチャーシリーズをプレイしたぐらい。ぷよぷよシリーズは、元の制作会社『コンパイル』のイメージが強く、正直なところ、ソニックやぷよぷよには曲に思い入れがなかったのですが、それでも聴いたことがある曲もあって楽しめました。オーケストラアレンジされた曲を聴いていますと、中さんがおっしゃられていたとおり、アクションゲーム、又はパズルゲームのイメージとは異なる、RPGを彷彿とさせるものでした。
■あんなに鈍足なソニックを初めて観た
曲の終わりにはゲストが登場。ソニック曲の後は、中さんとソニックが。ぷよぷよの後は、細山田さんとすけとうだらといった具合。ソニックもすけとうだらも、動きづらい構造になっているのか、支えてもらえないと移動がぎこちない様子で、各開発者がキャラクターを支えるという妙な光景が見られました。特にソニックは俊足なキャラクターですので、それには大きなギャップが。ステージ裏に掃ける際にはぎこちなく歩いていく姿に、「お前は本当にソニックか!」とツッコミたくなるのでした。ソニックの動きが遅いので、その後ろを歩いていた高橋さんもまた同様にぎこちない動きに。
■オリジナルの演奏者、作曲者による本物の演奏
ゲスト演奏者として、瀬上純さん(エレキギター)、Act.さん(ドラム)、大谷智哉さん(ピアノ)、KiRiKoさん(二胡)が出演。瀬上さんはオリジナルの演奏者、大谷さんは作曲者でして、本物が聴けたという特別感がプラスされました。Act.さんは瀬上さんのファンであったそうで、ファンレター(演奏が収録されたビデオレター)を瀬上さん宛に贈ったことから付き合いが始まったそうです。Act.さんに、この場で演奏する機会を作った瀬上さん。先輩が後輩の道を作る。とても良い関係なのだなと感じました。シェンムーのオープニングテーマで二胡を演奏されたKiRiKoさん。華やかな赤いドレス姿で登場。二胡の音色に、シェンムーと言えばこれだなと納得させられました。KiRiKoさんだけ、演奏後のインタビューがなかったのは残念。時間がなかったのでしょうかね。
■2部ではうららや光吉さんが登場。観客参加型イベントに
宇宙からの?ゲストとして、うららが登場。(※声のみ)さらには宇宙人に踊らされてしまった人として、光吉猛修さんも登場。その踊らされぶりがゲームそのもので見事でした。オーケストラで演奏されている中、「アップ!ライト!レフト!ダウン!チュ!チュ!チュー!」とゲームと同じアクションを、観客が行うという参加型イベントに。さすがにクラシックコンサートですので、ノリの良いお客さんばかりではなく、いささか恥ずかしさがありつつも、宇宙人からの救出に成功したのでした。救出された光吉さんはそのままステージに残り、『檄!帝国華撃団』と『デイトナUSA』を熱唱。まさか本物の帝国華撃団が歌うテイゲキを聴く前に、光吉さんのものを聴くことになるとは。曲中、「さくら~」と掛け声を掛けたくなるものの、目の前にいるのはタオルを首に掛けた風呂上りのオッサン風な光吉さん。「あ、さくらじゃない」と自重したのでした。しかし、その後のデイトナでは「Let's Go Away」のコールは盛り上がりましたね。盛り上がりすぎたのか、光吉さんが客席に降りてきて、観客の皆さんと握手しながら練り歩く事態に。会場を大いに盛り上げてくれました。本当にセガ社員?
■2部終了時点で20:00を回ってしまっている!帰れるか自分!?
2部終了後に休憩時間が入りました。休憩中、3部が始まる前に『Nights』のトークコーナーが。当時ソニックチームのプロデューサーであった中さん、サウンドディレクターの幡谷尚史さん、メインコンポーザーのササキトモコさんが登場。ササキトモコさんは、プレゼンをソニックチームの開発陣にするのが大変だったというエピソードを披露されました。その甲斐あって、プレゼン能力が鍛えられたとも。現在ではセガを離れて、アイドルマスター(きゅんっ!ヴァンパイアガール・アタシポンコツアンドロイド・全力アイドル・秘密のトワレ)等の楽曲を担当。この頃の苦い思い出が今に役立っていることを知りました。
■第3部はゲームの流れを見事に再現した素晴らしい構成
休憩を挟んでからの第3部の『Nights』は圧巻の一言。セットリストの曲数・曲の並びを見て頂ければお分かりかと思いますが、ゲームをスタートさせてから、エンディングに至るまでの流れを見事に再現されていて、まさにゲームをプレイしている感覚でオーケストラ演奏が楽しめるという、実に贅沢な構成となっていました。東京混声合唱団の皆さんの荘厳なコーラスが加わり、こんなにも凄いものが聴けてしまうコンサートだったのかと感動させられました。内容としては大満足であったのですが、帰りの新幹線に乗る為のタイミリミットが刻々と近付いてきまして、演奏途中で間に合わない時間帯に突入。予約を明日に延ばさないと無駄金に…。そんな訳で、素晴らしい演奏を聴いているのにも拘らず、終始ソワソワしてしまっていたのが残念至極。休憩時間に予約を延ばしていればと後悔。21時過ぎに第3部が終了し、急いでホール外へ出て予約を明日に変更しました。しかし、すぐにアンコールが始まってしまい、アンコール1曲目であるセハガールの『若い力』は、外のモニターで観るはめに。曲調は「セガ!セガ!セガ!フゥーー♪」と明るいのに、なんで自分はこれを外で観ているんだと、なんとも言えない気持ちになったのでした。
■フルオーケストラで奏でる大迫力のコンサート
アンコール2曲目前に自分の席に戻り、最後の3曲は落ち着いて聴くことができました。個人的なトラブルがあったものの、コンサート自体は大変素晴らしいものでした。フルオーケストラ(100人ぐらい?)で奏でる音は大迫力。目の前で演奏されているのですが、それが現実味が感じられないほど、出来上がった音が正面から聴こえてきて圧倒されました。演奏途中、管楽器を吹かれていた方が何かトラブルがあったのか途中で退場。すかさず、別の方がその席に交代する形で座られました。こういうトラブルの対処法があるのだなと思うのと同時に、これは現実なんだなと我に返ったのでした。
今後もこういった催しがあれば是非参加してみたいという気持ちになりました。しかし、地方ではこういったイベントがなかなかなくて、関東圏の方がうらやましいかぎり。帰りに提出したアンケートに、DVD化の項目がありましたので、DVD化希望にチェック。遠方で来られなかった方も、観られる機会がやってくるかもしれませんよ。
■おまけ(翌日、津田家DVD発売記念イベントへ)
思いがけず東京に1泊することになり、このまま帰るのもなんだと、声優の津田美波さん出演のDVD『声優シェアハウス 津田美波の津田家』の発売記念イベントに参加することにしました。このイベントのゲストである声優の金子有希さんがツイッターで告知されていたのが切欠。イベントに参加するにはDVDの購入が必要とのことでしたので、まずはそれを購入する為に早めに会場のある築地へとやってきました。
イベントについて簡単に。津田さん金子さんによる、ゆる~い諸注意から始まり、カメラ使用禁止のくだりでは津田さんの「お散歩カメラできないじゃん!」のシンデレラガールズネタが。開演時間になり、花柄の浴衣姿で登場。津田さんが寒色系で、金子さんが暖色系。トークコーナーでは、伝言ゲームやアンケート等、参加型の企画が行われました。伝言ゲームでは前列から最後列、さらに最後列から前列へ伝言。この伝言ゲームに自分も参加。津田さんが好きなパスタと家族が好きなパスタを伝言していったのですが、おそらく途中で意図的にパスタ名を変えた方がいて、本来とは全く違う言葉が伝言されていったのでした。トークコーナー終了後にはお渡し会。ここで、前の人に津田さんに話そうとしていたことを言われてしまい何を言おうかと真っ白になるハプニングが。津田さんと目があったまま固まる始末。このままでは剥がされてしまうと、「あっ、別にいいです」と、ここでとんでもない失言。「えええええええ!!(急がなくて)いいのに!!」と津田さんに叫ばれてしまったのでした。続いての金子さんには、ツイッターを見て来ましたと普通に答えて、そそくさと会場を後にしたのでした。金子さんは「変なことばかりツイートしてゴメンね」と話されていましたが、むしろ金子さんはまともな方なんじゃないかと、他のシンデレラガールズの皆さんのツイート群と比較してしまったのでした。
普通であれば「やってしまったな…」と、とぼとぼと帰るところなのですが、何故だか幸せな気持ちに包まれている。これは何故なんだと考えながら歩いていましたら、あの瞬間、津田さんと目が合っていたからかと勝手に納得。あえて何もしゃべらず見つめてみるのも一考なんじゃないかと考え付いたのですが、気持ちが悪いのでやめましょう。それにしても、せっかく前日にWUGのライブに行っていたのだから、その話題をすればよかったなと。「やってしまったな…」と。やっぱり後悔したのでした。