輝きが向こう側へ!

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思いついたことをそのまま記事にしている何の脈略もないブログです。アニメやゲームの感想等を掲載。

【イベントレポート】学園祭のイベントはスペシャリティなもの『淑徳祭 ~中村繪里子トークショー~』

イベント詳細

淑徳祭 ~中村繪里子トークショー~~
開催日:2015/11/22
    開場11:30 開演12:00
会 場:淑徳大学 東京キャンバス(東京都)
料 金:無料
出 演:中村繪里子


せっかく東京へ行くならと

 11月23日に行われた『「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMER 02」発売記念イベント』。この1時間のイベントの為だけに東京へ行くのも何なので、前乗りして幾つかのイベントをはしごしてみることにしました。そこでまず訪れたのが淑徳大学。(愛知県にも同名の大学があるようですが無関係です)この大学の学園祭の催し物として声優の中村繪里子さんのトークショーが行われるという事で、大学の最寄り駅であるときわ台駅に降り立ちました。閑静な住宅街を15分ほど歩いたところに大学があったのですが、学内のテニスコートに男だらけの集団が見えるではありませんか。「ああ、ここに並べばいいんだな」と咄嗟に理解することができました。

 学園祭の開始時間が10時で、その時間に合わせて向かったのですが、既に100人ほどの方々が集まっていました。10時15分に整理券の配布が開始。早い物順で席が決まるのではなく、早い物順で席が選べる形式でしたので、整理券を貰うまで少々時間がかかりました。人数がほどほどでしたので、好きな席を選べるこの形式でも問題はなかったと思います。ちょっと来るのが遅かったこともあって、左サイドのやや後方の席を選択。来るのが遅すぎて観られない最悪のパターンにならなくて良かったでした。


高い椅子へのツッコミから始まったトークショー

 開場時間になり、トークショーが行われる5-1講義室へ。資格の試験等でたまに大学内に立ち入ることはありますが、そんなに機会はありませんので、少しそわそわしながら自分の座席に着席。前方に目をやりますと、ハッピ姿で手にはサイリウムのツワモノの皆さんが。学園祭のイベントでも完全装備なのですね。

 12時になりましたら、司会を務める学生の田崎さん(19歳男性、役者志望)が登場し、中村さんの呼び込みを行いました。すると、2,3人の観客の方がフェイントで入ってこられるというアクシデントがあったものの、その後に中村さんが登場。拍手で迎えられトークショーが始まりました。

 ステージ登壇早々、座が高い赤い椅子に注目した中村さん。どう座ればいいかと司会の方との会話に。そのまま座らずに、細かいところをついてとりあえず話のネタを振り、会話がしやすい形を作るところは、中村さんの話術なのかもしれません。司会の方の座り方がカッコイイ等々、「このイストークはどこまで続くのだろうか?」と思っていましたら、ようやく本題へ。

 まずはプロフィール紹介から。出演作を司会の方が読み上げられたのですが、その最中には、司会:「宇宙戦艦ヤマト…」、中村:「にーいちきゅーきゅー、とぅえんてぃーなんちゃらじゃないから大丈夫!」なんてやりとりが。最後に実力派声優と紹介され、「帰りたい(笑)」と思わず言ってしまう中村さんでした。

 プロフィール紹介の際に紹介されましたが、誕生日が11月19日でイベント当日と近く、ここで会場から「おめでとう!!」の声が。翌日に行われたミリオンのイベントではそういう話が出なかったので、中村さんに「おめでとう」を直接言える機会はここしかなかったのかもしれません。司会の方から33歳から34歳になってどう変わったかと質問があったのですが、特にはないとのこと。司会の方が19歳だったのですが、19歳から20歳と33歳から34歳では重みが違うという話に。確かに、同じ1年間でも時の進み方が違って思えてしまいます。34歳になっての目標はという問いには、「人間ドック!」と現実的な返し。他には自動車免許を取ることや、仕事・プライベートを問わず国内旅行へ行きたいということを挙げられました。「今のうちに海外へ行かないと!」と相方(吉田仁美さんなのか、日笠陽子さんなのか)に言われているそうですが、海外では挨拶ぐらいしかできないので、国内旅行の方が良いとのことでした。

 続いて声優としての話題に。この大学の生徒は声優志望の方が多いと司会の方が話されていたのですが、会場の中で声優志望の方に手を挙げてもらったところ「すくね!」という事態に。しかし、放送業界志望は多い様子で、司会の方は声優ではなく役者志望とのこと。中村さんに対して、「よろしくお願いします」と頭を下げたところ、「そんな権限ないし!」と正直な反応をされていました。

 ここで真面目な話に。元々芝居がしたかったという中村さん。しかし、学生時代に授業で教科書を読む際に、くすくすと笑われることがあり、自身の声には違和感があることに気付いたそうです。さらには自分に自信が持てず。そうなったときに、人前に立たずに演技ができる声優という職業に辿り着いたそうです。

 舞台もよくやられているとのことで、舞台についての質問。本人としてはやりたい気持ちもある様なのですが、稽古の為に長期スケジュールが取られる舞台については、他のスケジュールの兼ね合いもあるので、何でもやりますという状況ではないようです。個人的には、彼女のコメディエンヌとしての素養は舞台でこそ活きるものと思っていますので、できれば積極的に行って欲しいのですが、スケジュール的に厳しいのでしょうね。

 12時20分。時間が押しているという事で、他の質問については一問一答形式に。声優養成所での授業内容はとの問いには、「事務所によって違う!」と至極真っ当なお答え。デビュー当時については、「次の仕事は何!」と仕事に貪欲だったご様子でした。

 気に入っている役、印象に残っている役についての話では、再び真面目トーンに。印象に残っている役として、ドラマCDで演じられた『いじめっこの中学生』役を挙げられました。マネージャーさんはこの役を中村さんに振りたくなかったようなのですが、中村さんがやると言って実際に演じられたところ、あえなく後悔。役に入り込んでしまうタイプなので、役と同じ気持ちになり、実生活でも利己的な考え方になってしまったそうです。少年少女の犯罪を耳に聴くにつれ、その子の気持ちが全て分かるとは言わないまでも、感じるものがあるとのことでした。

 12時25分。一問一答のはずがやっぱり話が広がって、さらに時間が押してしまい次のコーナーへ。中村:「私に対して時間が厳しい!」


学生からの質問コーナー

 予め学生の皆さんから中村さんへの質問を募集されていたそうで、ボックスの中からその質問を引くことに。最初の質問は「声優になってうれしかったこと」。この質問に中村さんは「お金が入った時(物理的に)」と即答。ここにきてお金の話が出てきましたよ。その他に、役者を続けて来られたことも挙げられまして、15歳の頃に30歳の自分が想像できなかったと話されていました。役者になっていなかったら死んでいたんじゃないかと話が飛躍したのですが、次の質問、「声優になっていなかったら」には、もちろん「死!」と答える中村さん。まさかの質問の繋ぎっぷりに、会場から拍手が起こりました。

 「仲の良い方は?」という質問には悩むことなく、吉田仁美さんの名前が。声優、歌手として活躍されている彼女ですが、『いとしのムーコ』というアニメで犬のムーコ役をやられています。そこで吉田さん紹介する際に中村さんがムーコの声真似を。これに会場から「似てる!」の声が。それに対して中村さんは「似てるって思うほど観てないだろ!」と的を得たツッコミを入れられていました。

 「オフの日の過ごし方は?」これについては、オフの日をあえて作っていないそうです。もし作るのであれば、旅行へ行きたいとのことでした。以前、吉田さんと犬のムーコのモデルになった犬に会いに行かれた際に、犬のムーコ・絵のムーコ・声のムーコ、3匹のムーコが揃ったとのことで、楽しい思い出話をされたのでした。


アドリブ力を魅せたオリジナルセリフのコーナー

 質問コーナーからオリジナルセリフのコーナーへ。せっかく声優の中村さんがゲストですので、セリフを読んでもらおうというコーナー。これには別ギャラを…という話になりかけましたが、おいしそうなお弁当が待っているという事でその分頑張られることに。

 『いつもは意地悪な姉が妹を慰める』、『朝、お母さんが息子を起こす』、『大学受験の彼を励ます彼女』、『ファーストフード店のアルバイト接客』、『12月26日のアルバイト』、計5つのシチュエーションで、それぞれ台詞が用意され、演技するといった内容でした。しかし、中村さんがただ単に台詞を読むわけもなく、2、3行の台詞をまずは確認してから、後はそれを読まずに前を見て演技。即興で話を膨らますというアドリブ力を魅せてくれました。お母さんが息子を起こす話では、「田崎!起きな!」と何故か自分の息子を苗字で呼ばれたのですが、これは田崎は義理の息子という設定であった様です。ただの母子関係でないことで、色々と妄想力が掻き立てられるお話となりました。この時、お母さんの年齢はいくつぐらいだろうという話題になったのですが、客席からすかさず「34!!」の声が挙がるのでした。


中村さんからのインタビュー付プレゼントコーナー

 最後のコーナー。計3名の方に色紙がプレゼントされました。ボックスから番号を引き、当たった方はステージ横に集まり、中村さんが色紙を書く最中に、それぞれインタビューを受けられました。1人目は、この大学の歴史学科の生徒さん。竜馬好きということで竜馬トークに。2人目は、中村さんと同じく横浜の方。「イッショダナー」とあまり関心が無かったようで、「普段何食べてんの?」と質問を受けられていました。それに対して「じゃがいも」と答えられたのですが、そこから、じゃがいもにイカのしおからを乗せるとおいしいという、居酒屋トークへ。しかし、当人は未成年というオチでした。3人目は、明らかにここの学生ではない風貌の練馬の方。練馬のイオンによく行くとのことで、「普段何買ってんの?」とまた同じような質問をされたのでした。


予定通りに時間が押し、退場の際には呼び捨てされる

 時間は13時3分。終了時間が少し過ぎたところで中村さん退場の時間に。司会の方が「中村繪里子さんでしたー」と言うところを噛んでしまったのか、「中村繪里子、でしたー」と呼び捨て。これを聞いて沸く会場。最後の最後までオチが付くトークショーとなりました。司会の方が学生さんでしたが、年齢の割には落ち着いていまして、暴走する中村さんを時にはスルーできる余裕を持ち合わせた方でした。学園祭は手作り感が良さでもありますが、そんな中、しっかりとした司会っぷりを魅せてくれた田崎さんには好印象。役者を目指しているだけあり、素人臭さもなく、司会業もイケるかもしれません。

 中村さんが退場される前に最後のまとめとして、「私の為に集まってくれて、わたしそのものを見に来てくれる、学園祭のイベントはスペシャリティなもの」そう話されました。自分に自信が持てないと思っていた話がありましたが、それに繋がる話で、その自信を与えてくれるのがこの様なイベントなのかもしれません。それにしても、学園祭の声優さんのイベントは初めてだったのですが、巡り合わせが良かったのか、しっかりとトークショーが楽しめて良かったでした。前乗りしてまで来た甲斐があったというものです。さて、この後、セクシーギブスなあの方も登場するイベントへも行ってきたのですが、その時の話はまた今度。


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