輝きが向こう側へ!

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【イベントレポート】あえて地方で行ってくれる姿勢に感謝『ほし×こえ ~声優星空プラネタリウム朗読会~』

[投稿日:2015/08/20]

■イベント詳細

 ほし×こえ ~声優星空プラネタリウム朗読会~
 開催日:2015/08/16
     昼の部 開場17:15 開演:17:30
 会場:文化パルク城陽 コスモホール(京都府) 料金:3,500円(税込)
 出演:大原さやか藤原啓治近藤孝行(声の出演)


■ふと目に入った朗読会開催の知らせ

 ツイッターでふと目に入った情報。大阪と京都で大原さやかさんと藤原啓治さんの朗読会が行われるとのことで、関東近郊以外でこんな機会はなかなか無いと参加してみることにしました。この情報を見つけたのは朗読会が開かれる数日前。大阪会場よりは良い席が手に入るであろう京都会場(城陽)を選択しました。城陽と言えば、京都市奈良市の間にある町ですので、それほど交通の便がよろしくないのです。ここを選ぶ方は少ないと踏んだのですが狙いは当たり、前から5列目の席となりました。しかし、数日前でこの席とは。京都公演、厳しい状況であったのかもしれません。


プラネタリウムに訪れるのは一体いつぶりなのやら



 近鉄寺田駅から徒歩で会場である文化パルク城陽に到着。城陽にこの様な施設があったのかと思いながら会場内へ。開場時間にプラネタリウムがある4Fに上がったところ、待機列ができていました。この朗読劇の客層が読めなかったのですが、女性の姿が多かったように見受けられました。藤原さん目当てなのか、思いのほか大原さんは女性人気が高いのか、それとも声優志望の女の子たちなのか、詳しいことは分からず。

 プラネタリウム内に入りましたら、自分が思い描いていた様な、まさしくプラネタリウムと言った水平型ではなく、観客席の前列中央部分にプラネタリウムが配置されていまして、前方にスペースがある、劇場の様な傾斜型でした。この形の方が朗読会向きなのかもしれません。


■日本とアラスカ、遠距離恋愛のお話

 朗読会スタート。まずは、会場を活かしたプラネタリウムのシーンから。近藤孝行さんによるナレーションで、通常のプラネタリウム上映のように星座解説が行われました。ちょっとした星座解説が終わった後で、暗がりの中、大原さんと藤原さんが登場。朗読が始まりました。大原さんは時折前を向いて演技されていましたが、藤原さんはシャイな方なのでそういうことはされず。それぞれの演技スタイルが垣間見えました。肝心のお話の内容についてですが、日本とアラスカの遠距離恋愛、病弱な彼女と海外で活躍する研究員の彼氏のお話でした。電話での会話やメールでのやり取りで構成されていたのですが、大人の男女なので、ベタベタした感じはなく、歳相応の距離感がありながら寂しい気持ちは双方にあり、最後には本音で語り合うという話の流れでした。「こういうの、いいな」と思いつつも、隣の席のカップルを見て、男1人で聞くもんじゃないなと、つくづく思うのでした…。


■やけに臨場感があるFMのラジオドラマを聞いているかの様

 大原さんは夏らしい爽やかな柄の浴衣姿。藤原さんはいつもながらのサングラス姿。ステージには椅子と、台本を照らすスタンドライト、両サイドに円柱スピーカー、演者を照らす照明1灯とシンプルな構成でした。しかしながら、お2人の朗読を聞いていますと、情景がすーっと脳裏に浮かびますし、プラネタリウムをスクリーン代わりに使用されていましたので、寂しいといった印象は全くありませんでした。それにしても、目の前で声優さんが演技しているというのに、やけに臨場感があるFMのラジオドラマを聞いているかの様でした。それだけ隙の無い演技をされていたということ。1回だけ、流すBGMを間違えてしまうアクシデントが起こり、間が出来てしまったのは残念ではありましたが、このことで「FMラジオじゃなかったんだ、ライブだったんだ」と気付かされたのでした。


■大原さんから直接リプライを貰えるとはうらやましい

 1本目の朗読終了。拍手が起こる中、フリートークのコーナーです。まずは、お2人とも客足を心配されていたようでしたが、思いのほか席が埋まっていたので安堵されていた様子でした。後方の席は空席が目立っていましたが、あの時点で自分が5列目だったことを考えますと、あの後からチケットを購入された方が多かったのでしょう。大原さんが、ツイッターで知らない方にもリプライをして、チケット購入を迷っている方を後押しされたそうで、それが実を結んだのかもしれません。そりゃ、大原さんから直接リプライを貰ったら行くしかないでしょう。今回、京都が会場ということで、当日行われた五山の送り火等、京都のネタがお話に組み込まれていました。大原さんが京都が好きでプライベートでも来られるとのこと。この場所で朗読会ができたことを喜ばれていました。


■趣向を変えた、短編童話の朗読も行われました

 ちゃっかり物販の話にもっていく、大原さんの流れるようなトークの後、宮沢賢治作品の『やまなし』という短編童話が朗読されました。お2人の幼い子供のカニの演技を見ることができたのですが、藤原さんはそのカニの子供役と父親役の2役を演じ分けられていました。藤原さんの崩した演技も好きなので、趣向が違うお話により、前のお話とは別の演技が見ることができて良かったでした。

 大原さん『クラムボンはわらっていたよ。』
 藤原さん『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
 大原さん『それならなぜクラムボンはわらったの。』
 藤原さん『知らない。』

 この最後の一文、藤原さんの『知らない。』の演技が印象に残りました。この一文の前までテンション高めの幼い子供を演じられていたのですが、『知らない。』では急に冷めた言い方をされました。興味の無いことには急に冷めてしまう子供の様子を見事に表現。『やまなし』を読まれる前に、演技プランができていないと話されていたのですが、それでもやるとなったら魅せてくれるのはさすがでした。


■あえて地方で行ってくれる姿勢に感謝

 朗読会は1時間ほどで終了しました。次回の朗読会は仙台で、大原さんと、石田彰さんで行われるそうです。(藤原さんは裏方として参加)イベントにあまり出たがらない印象がある石田さんではありますが、藤原さん自ら頼んでの出演。元々、朗読に関しては積極的に活動されている印象がありますので、意見が合致したのでしょう。さすがに仙台は遠いので行けそうにありませんが、あえて地方で行う姿勢がとても共感できるイベント。できれば満員で迎えたい。また近場で行われることがありましたら、参加したいものです。


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