輝きが向こう側へ!

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輝きが向こう側へ!

思いついたことをそのまま記事にしている何の脈略もないブログです。アニメやゲームの感想等を掲載。

【ネタバレ・感想】機動警察パトレイバー2の再演か『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』

映画レビュー レビュー パトレイバー

[投稿日:2015/05/11]

 昨年4月、『THE NEXT GENERATION パトレイバー』の第1章を映画館で見ました。それから第2章・第3章と続けて映画館に足を運び、最終的には第7章まで全て映画館で鑑賞しました。これはとても面白かったから、ということではありません。正直なところ『そこそこ面白い』が妥当な評価だと思います。それでは何故見続けてきたのか。それは今年5月1日に公開された『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』がこの先に待ち受けていたからにほかなりません。

 

タイトル:THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦
制作会社:東北新社、オムニバス・ジャパン
総監督:押井守 音楽:川井憲次
キャスト:後藤田継次/筧利夫、高畑彗/高島礼子、泉野明/真野恵里菜、他
配給:松竹 公開日:2015年5月1日 上映時間:1時間34分

20世紀末、レイバーと呼ばれる人間型ロボットの急速な普及に伴う犯罪に備え、警視庁は警察用レイバーを擁する特車二課パトレイバー中隊を設立するが、レイバー衰退と共に特車二課は警察のお荷物集団となっていた。そんなある日、最新鋭の戦闘ヘリを自衛隊から強奪し、首都1,000万人を人質にしたテロリスト集団が現れる。AH-88J2改グレイゴースト─機関砲、対地ロケット、ミサイルで完全武装をした上、最新の熱光学迷彩を身に纏った視認できない戦闘ヘリは、レインボーブリッジへの攻撃を皮切りに首都を蹂躙。そんなテロリストの暴挙を止めるため、特車二課が動き出す。型落ちの警察用ロボットVS最新鋭戦闘ヘリの壮絶なバトルが幕を開けた……。

MovieWalker

 5月2日、なんばパークスシネマにて舞台挨拶付上映が行われました。出演は押井守監督と後藤田継次役の筧利夫さん。泉野明役の真野恵里菜さんも出演される予定でしたが、スケジュールの都合で不参加に。残念ではありましたが、その分、押井監督と筧さんの深い話が聞けるのではないかと期待したのでした。(出演者変更のお詫びの品として、劇場版宣伝用のB2サイズポスターを頂きました。)

 入場してすぐのところで特車2課の出動服(初代ではなく三代目のもの)を着た方々に遭遇。舞台挨拶の時に舞台に上がられるのかなと思ったのですが、そういう訳ではなく、気合の入った観客の方々でした。(舞台挨拶の際にいじられていました)

 

■今作は機動警察パトレイバー2の再演か

 さてここからはネタバレ、とまではいかない程度でなんとかまとめてみようかと思います。まず映画を見た率直な感想としては、1993年に劇場公開されたアニメ作品『機動警察パトレイバー 2 the Movie』を現在の日本で実写化するとこうなる、という作りだと感じました。ストーリーはパトレイバー2の後日談ではありますが、現在の情勢に合わせて劇が再演された感覚に近いです。そう考えますと、初代メンバーの名前にもじった三代目メンバーの名前もしっくりくるように思えてきました。

 

機動警察パトレイバー2 the Movie

一九九九年、PKFNI参加した陸上自衛隊レイバー小隊が、東南アジア某国において全滅した――。それから数年後の東京。突如戦闘機F‐61が横浜ベイブリッジを爆破したが、報道ではそれが自衛隊機であったと告げられた。民衆は自衛隊への不信感をつのらせていく。特車二課第二小隊の後藤隊長は、事件の背後に九九年のPKFで行方不明となった柘植の存在を察知する。柘植は、第一小隊隊長の南雲しのぶの元恋人でもあった。民衆の不信感はピークに達し、東京はついに警察を主に臨戦態勢を敷いていく。自衛隊の女王部員・荒川の情報を基に柘植を追う後藤と南雲は、政治的圧力から逮捕命令が出され、逃走。今は散り散りになっていた旧特車二課の泉、篠原らメンバーを招集し、パトレイバーを発信させ、柘植の本拠地を突き止める。突き止めるの起こした行動は、東京の街を舞台にした戦争勃発のシュミレーションでしかなかった。なぜそのような行動を? 柘植は無言で南雲の手によって手錠をかけられた。

moviewalker

 

 パトレイバー2の再演とも言える実写版。実写でありながらアニメ的な作りになっていた印象を持ちました。パトレイバー2がその逆ですので面白い現象です。これは作品に自身の個性を強く出してしまいがちな押井監督が、エンターテイメント寄り実写作品としてパトレイバー2を再構成した結果なのでしょう。とは言うものの、誰にでもオススメできるかというとそうでもないのが辛いところなのですがね。序盤が少々退屈なのが最大の難点。会話が多く、パトレイバー2であれば物語の核心を追及していく大事なシークエンスとなるのですが、実写版ではそれが事件の状況説明にしかなっていない。さらには緊迫感も感じられないので、眠たくなってしまうのです。これは見せ方次第でなんとかなる問題なのか、それとも脚本の問題なのか。その点において詳しい人間ではないのでなんとも言えませんが、裏で動的な別ストーリーを組むなり、緊迫感を与える状況を加える等の工夫があればと思うばかり。終盤ではアクションシーンが多くなり、アニメであれば「ふーん」という状況も、実写で、さらには日本を舞台にして「ここまでやるか!」というシーンには目が覚めました。それだけに、惜しい。

 全く新しいものを期待された方もいたでしょうけれども、パトレイバー2の世界を実写でどこまで再現できるのかという観点からでしたら、面白い出来になっていたように自分は思いました。その反面、アニメでやったことを実写で再現するという試み自体に面白みを感じなければ、評価はガクンと落ちるでしょう。『再演』された劇だという認識がこの映画を楽しむには必要なのかもしれません。パトレイバー2を観ていても、それ以上のものを期待するのは辛いものがありますし、むしろ初見の方が固定観念にとらわれないで楽しめてしまうのではないかと思いました。(ただし、ロボットが大活躍する映画だと思って観た方は別ですが…)

 総評しますと、悪くない。ただ、万人にはオススメできない。とは言うものの、今までも押井作品としては万人向け。やっぱり悪くない?いや、いいんじゃないか。いや、どうなんだろ?なんとも言い難しな出来です。短編を作りながら最終的に長編を製作された経緯がありますので、キャストの一体感は感じられるのは良かったのですが、長期的なプロジェクトの為に、製作時間であったりお金の問題であったり、大変なところもあったのだろうなとも感じられました。それが序盤と終盤のテンションの差に表れているような気がします。班を分けて別撮りされていたようですので、その点が製作時間の短縮に大きく貢献したものの、その分映画のテンションの上げ下げが難しかったのではないでしょうか。もし、次があるのであれば長編一本に注力するか、それか、いっそのことテレビの深夜枠でワイワイガヤガヤな特車二課の日常を描いてくれるととてもうれしいのですが、続編は今作がヒットするか否かにかかるお話。大ヒット祈願!

 

■上映後の舞台挨拶では好対照な2人が登場。


 上の動画は、大阪ステーションシネマでの上映前舞台挨拶の模様です。真野さんのビデオメッセージは同じものでした。自分はこの後の上映後の舞台挨拶を観たのですが、筧さんのテンションがおかしなことになっていました。声が物凄くデカイ!それに比べて押井監督の声がビックリするほどチッサイ!(昔に比べれば相当聞こえやすくなっているのですが)そんな好対照な2人をまとめるのは、以前とあるイベントの際についでに見に行ったデッキアップイベント(大阪南港ATC)でも司会をされていたhimeさんでした。この舞台挨拶で一番印象に残ったのは…。

 高畑役の高島さんとボートに乗っていたシーンの話題がありまして、小さなボートにカメラを載せたことでバランスを崩してしまい、ボートの中に水が!そんな状況でも笑っていた高島さんを見て筧さんは…

この女、キ○ガイかと思いましたよ!

 と大声でおっしゃられていました。そりゃこっちは映像化されませんわ…。