輝きが向こう側へ!

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思いついたことをそのまま記事にしている何の脈略もないブログです。アニメやゲームの感想等を掲載。

【ネタバレ・感想】実写版パトレイバーは思いのほかパトレイバーだった『THE NEXT GENERATION パトレイバー 第1章』

レビュー

[投稿日:2014/04/15]

 漫画、アニメ、小説等、メディアミックス展開をしていた『機動警察パトレイバー』。今でも根強い人気がある作品ですが、その実写プロジェクトである『THE NEXT GENERATION パトレイバー』の第1章が劇場公開されるとのことで、公開日初日の4月5日に観てきました。過去のオリジナルビデオアニメや劇場版は鑑賞済みですが、この実写版については前情報をほとんど入れることなく観てみました。

 

タイトル:THE NEXT GENERATION パトレイバー 第1章
制作会社:東北新社、オムニバス・ジャパン
総監督:押井守 音楽:川井憲次
キャスト:泉野明/真野恵里菜、後藤田継次/筧利夫、シバシゲオ/千葉繁、他
配給:松竹メディア事業部 公開日:2014年4月5日 上映時間:65分

THE NEXT GENERATION パトレイバー/第1章 [Blu-ray]

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■ エピソード0 栄光の特車二課

いまや特車二課の最古参となった整備班 班長 シバシゲオ。彼が語る、初代から今に至る特車二課の歴史とは?

 第1章は、エピソード0『栄光の特車二課』とエピソード1『三代目出勤せよ』で構成されているのですが、エピソード0については、ニコニコ動画に動画がアップされていまして、無料で観ることができます。

 このエピソード0は、千葉繁さん演じるシバシゲオが、いつもの押井監督作品のごとく、監督の代弁者として語りに語りまくるといった内容ですので、レイバー(ロボット)が活躍するような派手なシーンは一つもありません。これまでのパトレイバーの内容の振り返りと、現状について語られていますので、『THE NEXT GENERATION パトレイバー』の物語の背景を理解する為のエピソード0となっています。これを観て、これまでのパトレイバーとは別のパラレルワールドという訳ではなく、きちんと話が繋がっているのだなと分かりました。

 アニメ版にも登場したシバシゲオを、キャラクターのモデルとなり、声も担当した千葉繁さん本人が演じていたり、アニメ版のオープニングナレーションの再現。さらには現実に再現された特車二課の基地のセットや、劇中に流れるだけでこれはパトレイバーなんだと説得力を感じてしまう川井憲次さん作曲のBGMなど、旧来のファンの方であれば感慨深く見たり、これは良い、あれは違うとうんちくを語り合うような内容となっています。実写版パトレイバーの導入部分として、エピソード0が機能しているのかどうかは微妙ではありますが、まぎれもなく、押井版パトレイバーだなという確認作業を行った感がありました。

 

■ エピソード1 三代目出勤せよ

動かせば壊れる無用の長物となった98式イングラムと共に、延々と続く待機という名の怠惰な日々を過ごす特車二課。そこにくだる久々の出動要請に色めき立つ隊員たち。工業レイバー、クラタスを相手に、見事、華々しい成果をあげることができるのか!?

 

 エピソード1で、三代目特車二課の面々が登場。この三代目なのですが、初代特車二課のメンバーの名前に似た名前になっています。登場人物の名前は以下の通りです。

 

泉野 明(いずみの あきら)/ 真野 恵里菜 ⇒ 泉 野明(いずみ のあ)

後藤田 継次(ごとうだ けいじ)/ 筧 利夫 ⇒ 後藤 喜一(ごとう きいち)

塩原 佑馬(しおはら ゆうま) / 福士 誠治 ⇒ 篠原 遊馬(しのはら あすま)

カーシャ / 太田莉菜 ⇒ 香貫花・クランシー(かぬか くらんしー)

大田原 勇(おおたわら いさむ)/ 堀本 能礼 ⇒ 太田 功(おおた いさお)

山崎 弘道(やまざき ひろみち)/ 田尻 茂一 ⇒ 山崎 ひろみ(やまざき ひろみ)

神酒屋 慎司(みきや しんじ)/ しおつか こうへい ⇒ 進士 幹泰(しんし みきやす)

 

 この情報は前から知っていましたが、微妙に名前を似せているっていうのが、どうも胡散臭さを感じて嫌だなと、観る前から思っていました。しかし、観た後に、パトレイバーという『劇』は、初代メンバーでないと務まらないという意味合いで、こういった名前で、同じようなキャラクター設定なんだろうなと自分なりに解釈しました。実写化にあたって、初代メンバーをそのまま実写化すると、あーだこーだと言われてしまうところを、初代メンバーと同じ立ち位置とした三代目で、パトレイバーという『劇』を構築しているので、これまでのパトレイバーらしさをそのまま踏襲した点については評価できるのではないかと思いました。ただ、泉野 明って名前が、どうしても、語感的に「にしきのあきら」を彷彿させるのが難点だなと…。(スターはスターで素晴らしいですよ!)

 エピソード0にはなかったパトレイバーの出動シーンがこのエピソード1には登場します。とはいえ、特車二課の日常的シーンがほとんどを占めるので、シーンとしては短いのですが、実写で再現された出動シーンにはたぎるものがありました。運搬車で公道を走っていくシーンがあるのですが、現実にパトレイバーが実在するんじゃないかというハッタリが効いていて面白かったです。この後の、後藤田隊長の活躍シーン?(TVアニメ版のオマージュ)も必見です。

 

■ 「これでいいんだよ、これで!」

 パトレイバーが初見という方や、実写版ならではの展開を期待されていた方は、怠惰な日常シーンが多いこの第1章に肩透かしを食らうかもしれません。しかしながら、押井監督が手掛けたオリジナルアニメ版1期を観ていた自分にとっては、「これでいいんだよ、これで!」と思えるほど、パトレイバーしていたと感じました。アニメの実写版というと毛嫌いされる方が多いイメージではありますが、各キャストも適役だと感じましたし、「これじゃない」感が無く、思いのほかすんなりと楽しめた印象でした。最近の押井監督作品は、いちげんさんお断り的な印象を受けていたのですが、今回は「うる星やつら」や、昔の「パトレイバー」の頃まで戻ってきてくれた感があり、エンターテイメントに徹した作品作りに今後が期待できそうです。また次回も劇場に足を運びたいと思いました。おしまい。

 

劇場来場者特典の名詞(泉野 明)

 名刺に記載されている電話番号に電話をかけますと、通話料無料で泉野明の音声を聴くことができます。メールアドレスについても、メールを送信すると返信がくる仕組みです。